昭和40年日本ペン習字研究会入会。全日本ペン書道展では会長奨励賞を受賞し、文部省認定ペン字検定1級合格。
著書に「みるみる字が上手くなる本」 「いつのまにか字が上手くなる本」、「オフィスのボールペン字練習ノート」他。
文字は、少しだけ右上がりになっていると一番形が落ち着きます。文字は右上がりにし過ぎるときつい印象をあたえ、 右下がりにし過ぎると文字の形が崩れてしまいます。
自分の文字のクセを把握して、「ほんの少し右上がり」を意識して書くと、より整った文字を書くことができるでしょう!
文字そのものの美しさも大事ですが、もう一つ、意外と注意の必要なのが、年賀状全体のレイアウトです。
上下の余白や、見出しの大きさ、行間など、バランスよく配置することで、印象が大きく変わります。
全体で見て美しく仕上がるよう心掛けましょう。
多くの方が感じている「まっすぐ書けない」という悩み。
せっかく一文字ずつがきれいでも、行全体が曲がってしまっていたら台無しです。
行が曲がりやすい方は、上から紙を重ねて書くと基準線ができて、簡単にまっすぐ書くことができます。
「年賀状って何を書けば良いのかわからない…」と、毎年悩んでいる方は多いと思います。相手が仕事関係の人の場合ではなおさら、「字が下手だと思われたら恥ずかしい…」「失礼だと思われたらどうしよう」などの不安が出てきてしまうもの。
しかし、年賀状は年に一度だけの思いを伝える貴重なチャンスです。まずは、自分の「字」に自信をつけるために「手書き」に挑戦してみましょう。
字が美しく生まれ変わることで、自然と自分の思いを書けるようになるはずです。
宛名面は、住所や名前の長さによって配置が変わるので、バランスが難しいですね。
右図のように余白や文字の位置を決めておくと、格段に書きやすくなります。右上がり」を意識して書くと、より整った文字を書くことができるでしょう!
普段書きなれない縦書きの場合、文字のバランスを取るのはさらに難しくなります。
宛名面では、「様」を名前より一回り大きくすることが、バランス良く見せるコツ。
宛名書きに苦手意識のある方は、ぜひ試してみてはいかがでしょうか。
宛名も印刷のものが増えている近年。だからこそ、手書きの達筆な宛名を目にした時、思わず嬉しく感じたりしませんか?
宛名書きは、文字の練習にもつながります。
今年は美しい文字で、他と差をつけてみましょう!
「ちょっと気をつけるだけで、だれでも『美文字』に近づくことができる!」そう感じていただけたのではないでしょうか。
田中先生によると、「一番大切なのは、書き急がないことですよ。」とのこと。
丁寧にゆっくり書くことが、美しい文字のコツなんですね。