キャリアコンサルタントとは?
キャリアコンサルタントとは、主に新卒者や転職者の職業選択にまつわる進路相談「キャリアコンサルティング」を行う相談員の国家資格です。
キャリアコンサルティングは、厚生労働省より公開されている「職業能力開発促進法」によると、「労働者の職業の選択、職業生活設計又は職業能力の開発及び向上に関する相談に応じ、助言及び指導を行うこと」と定義されています。
以下では、キャリアコンサルタントの概要についてみていきましょう
キャリアコンサルタントとはどんな資格?
キャリアコンサルタントは、キャリアコンサルティングを行う専門家として、2016年4月に国家資格として創設されました。
同資格は名称独占資格であり、有資格者のみが「キャリアコンサルタント」という名称を用いることができます。
そのため、試験に合格し、キャリアコンサルタントとして登録した人以外が「キャリアコンサルタント」やそれと紛らわしい名称を名乗ることはできません(職業能力開発促進法・第三十条の二十八)。
また、資格取得後は5年ごとの更新が必要です。更新には講習の受講や実務経験が必要であることから、常に知識やスキルをアップデートしていくことが求められます。
なお、有資格者には、守秘義務・信用失墜行為の禁止義務が課されています。
参考 キャリアコンサルティング・キャリアコンサルタント|厚生労働省
キャリアコンサルタントが国家資格になった背景
キャリアコンサルタントが国家資格になった背景には、キャリアコンサルティングの重要性を周知し、企業内におけるキャリアコンサルタントの活用を進めていく国家の狙いがあります。
平成14年7月、厚生労働省から「キャリア形成を支援する労働市場政策研究会」報告書が出され、個人のキャリア支援を行っていくためには、 専門的なキャリア・コンサルティングが必要であると提唱し、こうした人材の基本となる能力要件の基準を策定しました。
また、平成27年3月17日「第189回国会(常会)提出法律案」において、勤労青少年福祉法等の一部を改正する法律案が出されています。
ここでは、国は企業を取り巻く環境の変化する中で、働き手が自らのキャリアについて主体的に考える習慣を身につける環境を整備することが重要であるとしています。そのためには、定期的なキャリアコンサルティングの機会を提供することが求められるとし、企業内での活用を前提として、キャリアコンサルタントを10万人まで増やす計画です。
キャリアコンサルタントは何をするの?
キャリアコンサルタントの仕事を簡単に言い表すと、「働いている人、もしくは働きたいと思っている人の相談に乗り、その人がより自分らしく、働きやすくなるようアドバイスなどを行う仕事」です。
相談業務は対面やオンラインで行い、相談者に寄り添いながら話を傾聴します。ほかに就職・転職活動に必要な、履歴書や職務経歴書などの書類作成も支します。
また、政府が2023年中に開始した社会人の学び直し支援施策では、「国家資格キャリアコンサルタントをもつ専門家に転職相談をすること」が条件に入っているため、今後はリカレント教育の分野など活躍の場がますます広がっていくと予想されます。
リカレント教育とは、学校教育をひと通り終えた社会人が、会社で求められるスキルを身につけるために教育を受けることです。リカレント教育について詳しく知りたい人は、以下のページをご覧ください。
キャリアコンサルタントに向いている人の特徴
キャリアコンサルタントは、相手に寄り添いながら課題を解決する力が求められるため、向き不向きがあります。
以下では、キャリアコンサルタントに向いている人の特徴について解説します。
コミュニケーションが得意
他者との情報共有や意見交換を得意としている人は、キャリアコンサルタントに向いているといえます。キャリアコンサルティングでは、相手の話に耳を傾けながら、自身の考えをわかりやすく伝えることが大切です。
同時に、やり取りを通して、相談者の悩みや不安を解消させる必要があります。相談者に安心して本音を話せる信頼感を与えるためには、高いコミュニケーションスキルが必要です。
客観的に物事を考えられる
キャリアコンサルタントは、物事を客観視する力も必要です。客観視が得意な人は、キャリアコンサルティングにおいて、さまざまな角度から解決策を検討・提案できます。
相談者の気持ちに寄り添いすぎると、相手の悩みや課題を理解しきれず、よりよい選択肢を示すことが難しくなるでしょう。キャリアコンサルティングにおいては、相談者に感情移入せず、冷静に対応することが求められます。
自身のキャリアについて悩んだことがある
過去に自身のキャリアについて悩んだ経験がある人は、相談者の悩みや考えに共感しやすいため、親身になって相談に乗れるでしょう。悩みに寄り添ってくれるキャリアコンサルタントには、相談者が心を開きやすくなります。
また、キャリアで壁にぶつかった経験があるからこそ、悩みをどのような方法で乗り越えたのかについて、相談者に説得力のあるアドバイスができるでしょう。キャリアコンサルタントは自身の経験をもとに、相談者が言語化しきれない感情を引き出すことが大切です。
キャリアコンサルタントになるメリット
近年、キャリアコンサルタントのニーズは高く、活躍できる場は豊富に存在します。キャリアコンサルタントの資格を取得することで、どのようなメリットが得られるのでしょうか。
以下では、キャリアコンサルタントになる2つのメリットを解説します。
転職活動で有利に働く
キャリアコンサルタントの資格を持っている人は、転職活動が有利になるでしょう。キャリアコンサルタントとして活躍できる場は公的機関のみならず、一般企業から医療施設まで豊富に存在します。また、自社内で従業員のキャリア相談に乗るだけでなく、外部でのセミナー登壇も仕事として選択可能です。
企業によっては、採用においてキャリアコンサルタントが在籍していることを強みにするケースがあります。そのため、キャリアコンサルタントの需要は今後ますます増加するでしょう。
会社で重宝される人材になる
企業内におけるキャリアコンサルティングの実施は、生産性の向上や離職率の低下につながります。
キャリアコンサルタントとの面談を通して、従業員それぞれが自身のキャリアについて深く考える機会を作れるでしょう。従業員に働く目的を理解してもらうことで、仕事に対するモチベーションが高まるため、生産性の向上が期待できます。
また、会社が求めるスキルを把握させ、キャリアパスを支援し、労働環境をよくすることで、離職率の低下にもつながるでしょう。
キャリアコンサルタントになるには?
キャリアコンサルタントになるためには、受験資格を得た状態でキャリアコンサルタントの国家試験に合格した後、登録手続きを行って資格を取得する必要があります。
以下では、それぞれの過程についてみていきましょう
キャリアコンサルタント国家試験の受験資格
キャリアコンサルタント国家試験の受験資格は、3つの方法で得ることができます。これからキャリアコンサルタントを目指す方は、「厚生労働大臣が認定した養成講習の修了」の方法を選ぶことをおすすめします。
なお、養成講習以外の方法で受験資格を得ようとすると、最低3年の実務経験が必要となります。
国家試験キャリアコンサルタントの受験資格を得る方法
1.厚生労働大臣が認定する養成講習の課程を修了する
2.実務経験を3年以上積む
(実務経験とは、労働者の職業の選択、職業生活設計又は職業能力開発及び向上のいずれかに関する相談に関した経験を指します。)
3.国家検定である「キャリアコンサルティング技能検定」の学科試験又は実技試験に合格する
3つの方法のうちいずれか1つを満たせば、受験資格を得られます。
キャリアコンサルタントの養成講習は、最短で3ヶ月ほどで修了できます。また、受講資格や年齢制限もないため、誰でも受講が可能です。完全オンラインでの受講も可能なので、忙しい社会人にも人気があります。
国家検定「キャリアコンサルティング技能検定」には受験資格があり、最低3年以上の実務経験が求められます。
そのため、最短でキャリアコンサルタントを目指すのであれば養成講習の修了が選択肢となります。
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以下では、それぞれの方法別の受験率・合格率についてみていきましょう。
試験受験者の9割が養成講習修了者
受験資格別 受験者数割合
受験資格 | 学科 | 実技 |
---|---|---|
養成講習修了 | 89.5% | 89% |
実務経験者 | 10.4% | 10.3% |
技能検定 | 0.1% | 0.7% |
出典 第24回キャリアコンサルタント試験の概要(pdf)|厚生労働省
第24回キャリアコンサルタント国家試験(2023年11月実施)の受験者のうち、約90%が養成講習を修了し、受験資格を得た人でした。
合格率は養成講座修了者が最も高い
受験資格別 合格率
受験資格 | 学科 | 実技 |
---|---|---|
全体平均 | 52.6% | 65.4% |
養成講習修了 | 54.6% | 67.7% |
実務経験者 | 35.5% | 47.5% |
技能検定 | 0% | 45.9% |
出典 第24回キャリアコンサルタント試験の概要(pdf)|厚生労働省
受験資格ごとの合格率は養成講座修了者が最も高いという結果になりました。そのため確実な合格を目指したいのであれば、養成講習の受講がおすすめです。
キャリアコンサルタント試験の難易度は高くはありませんが、合格するには試験対策が必要です。そのため、これからキャリアコンサルタントを目指すのであれば、知識や技能が学べる養成講習の受講が第一の選択肢となるでしょう。
国家資格キャリアコンサルタント取得の流れ
キャリアコンサルタントの国家試験は、JCDA(日本キャリア開発協会)と キャリアコンサルティング協議会の2つの団体が実施しています。
同試験の受験資格は、さまざまなスクールや団体でおこなわれている「キャリアコンサルタント養成講座」をはじめとした厚生労働大臣に認定された講習を受講し、修了証が受理されることで得られます。
また、学科試験・実技試験(論述・面接)などに合格した後、厚生労働省のキャリアコンサルタント名簿への登録が必要です。とこの登録が受理されれば、キャリアコンサルタントを名乗れるようになります。
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キャリアコンサルタントは独学でも目指せる?
先述した通り、キャリアコンサルタントの国家試験には受験資格があります。この受験資格を満たしていれば、独学でもキャリアコンサルタントを目指すことが可能です。
しかし、これからキャリア相談に関わりたいと考えている場合や、実務経験が浅い場合は厚生労働大臣認定のキャリアコンサルタント養成講座を修了しなくては受験資格を得られません。
また、キャリアコンサルタントの面接試験は、独学での対策が難しい内容となっています。独学で目指したいと考えている場合は、試験の実施団体の評価基準を理解したり、ロールプレイの協力者を探したりと、重点的に準備しておくことをおすすめします。
初心者からキャリアコンサルタントを目指す場合は「認定講習の受講・修了」が最短!
これからキャリアコンサルティングに関わりたい、キャリアコンサルタントを目指したいとお考えの方は、認定講習を受講・修了し、国家試験の受験資格を得ることが最短のルートとなるでしょう。
認定講習を開講しているスクールは社会人を対象にしているため、土日開講やWeb受講などのカリキュラムを設定している場合がほとんどです。そのため、働きながらでも資格取得を目指すことが可能です。
国家資格のなかでは取得しやすいため、興味がある方は各団体が実施している「キャリアコンサルタント養成講座」について調べてみることをおすすめします。
キャリアコンサルタント国家試験の難易度
国家資格であるキャリアコンサルタントは、相談や面談などを行う同等の心理職系国家資格と比べると取得しやすいといえます。
キャリアコンサルタントと比較されることが多い「公認心理師」の場合、受験資格を得るために大学・大学院・実務経験が求められており、受験ハードルが高くなっています。
それと比較すると、試験の難易度は低く、キャリアコンサルタントは取得しやすい資格といえるでしょう。国家試験の合格率も、毎回5割~6割ほどの方が合格しています。
実際に2023年11月に実施された第24回試験での合格率(学科・実技同時合格)は、キャリアコンサルティング協議会、日本キャリア開発協会ともに45.4%でした。
その他の国家資格と比較しても合格率が高く、試験の難易度もそこまで高くないことがわかります。
もちろん養成講座などでしっかり学習しておく必要はありますが、実務経験のない初心者でも合格を目指しやすい資格といえるでしょう。
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キャリアコンサルタントの難易度・合格率
キャリアコンサルタントの試験内容
キャリアコンサルタント国家試験は、学科試験と実技試験から構成されています。
以下では、それぞれの試験内容を紹介します。
学科試験
学科試験は四肢択一のマークシート形式でおこなわれる筆記形式の試験です。
なお、JCDA(日本キャリア開発協会)と キャリアコンサルティング協議会 どちらの試験団体で受験した場合も学科試験の内容は共通です。
出題範囲は以下となっています。
・キャリアコンサルティングの社会的意義
・キャリアコンサルティングを行うために必要な知識
・キャリアコンサルティングを行うために必要な技能
・キャリアコンサルタント の倫理と行動
出題範囲の詳細は、各団体のホームページで確認可能です。
出典 JCDA(日本キャリア開発協会) キャリアコンサルタント試験受験案内
実技試験
実技試験は、論述試験と面接試験の2つに分かれています。
論述試験
カウンセリング事例の記録を読み、設問に回答する記述形式の試験です。
この試験では、記録の中でのキャリアコンサルタントの対応が適切かをが問われます。
面接試験
15分のロールプレイ形式試験と5分の口頭試問をおこないます。
ロールプレイ試験では、実際にキャリアコンサルタントとして相談に対応することを想定した模擬面談から、キャリアコンサルタントとして相応しい対応ができているかを判断されます。
口頭試問では、ロールプレイでおこなったキャリアコンサルティングについて試験官の質問に回答します。
試験日・検定料などを詳しくチェック:
キャリアコンサルタント試験データ
キャリアコンサルタントの国家試験に合格するためには?
キャリアコンサルタントの国家試験に合格するためにも、まずは厚生労働省に認定されている養成講座を受講することが重要です。
キャリアコンサルタント国家試験は、学科試験・実技試験の2つに分かれており、学科試験は独学でもある程度対策ができます。しかし、実技の論述や面接は、養成スクールでの指導を受けなければ合格することが難しい内容です。 キャリアコンサルタント養成講座では、3ヶ月程度の通信講座で理論や基礎を学び、10日間程度のスクーリングを活用しながら、面談のロールプレイを習得します。
なお、養成講習のカリキュラムは、厚生労働省によって定められています。キャリアコンサルタント養成講習で学習できる科目と時間数については、以下を参考にしてください。
科目 | 時間数 |
---|---|
1.キャリアコンサルティングの社会的意義 | 2時間 |
2.キャリアコンサルティングを行うために必要な知識 | 35時間 |
3.キャリアコンサルティングを行うために必要な技能 | 76時間 |
4.キャリアコンサルタントの倫理と行動 | 27時間 |
5.その他キャリアコンサルティングに関する科目 | 10時間 |
合計 | 150時間 |
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キャリアコンサルタント養成講座
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キャリアカウンセリング協会/GCDF-Japanオンライン
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スクールホームページ:
株式会社グローバルテクノ
資格登録手続きの流れ
次に、資格登録における手続きの流れについてみていきましょう。
キャリアコンサルタントになるためには、試験に合格した後、特定非営利活動法人キャリアコンサルティング協議会の「キャリアコンサルタント名簿」に登録を行うことが必要があります。
登録にかかる費用や必要書類などを下表にまとめているので、参考にして下さい。
項目 | 内容 |
---|---|
登録費用 | 登録手数料:8,000円 登録免許税:9,000円 |
登録までの流れ | web申請により進めていきます。 1. マイページを作成する 『キャリアコンサルタントwebサイト』にて メールアドレス登録、パスワード発行、申請画面にて情報入力を行います。 2. 合格証のアップロード 3. 申請後、提出書類の送付 ※提出書類送付時に収入印紙が必要となります。 4. 申請完了(登録センターで審査) 5. 登録手数料の支払い 審査完了の通知メールが届き次第、マイページより登録手数料(8,000 円、非課税)を支払う。 ※支払方法はコンビニペーパーレス決済、又はクレジットカード決済(VisaかMaster) 6. 入金を確認後、登録証を発行 2~3週間程で発行される予定だが、時期によって3~4週間かかることもあり。 ※郵送での手続きも可能です。 |
参考 キャリアコンサルタントWebサイト|特定非営利活動法人キャリアコンサルティング協議会
キャリアコンサルタントの資格が活かせる仕事
キャリアコンサルタントの資格は、企業や学校、公的職業紹介機関など、さまざまな場所で活かせます。
例えば、キャリア教育に力を入れる高校や大学は多いため、学生たちのサポートだけでなく、キャリア教育のプログラムを計画・実行することもあるでしょう。また、ハローワークのような公的職業紹介機関では、主に相談者の自己分析や求職活動のサポートを行います。
そのため、キャリアコンサルタントは、幅広い領域での活躍が期待できる職業といえるでしょう。
キャリアコンサルタントの年収
労働政策研究の調査によると、キャリアコンサルタントの年収は、400万円以上と回答している方が多いことから、日本の平均年収である400万円台と同程度の場合が多いようです。
また、本職とは別に副業としてキャリアコンサルティングに携わり、副収入を得ている方も多く存在ます。キャリアコンサルタントは取得すれば一気に高収入になれる、という資格ではありません。
しかし、将来的にもキャリア支援に携わっていきたいと考えている方は、カウンセリングスキルが向上することで長期的な年収向上につるでしょう。
人材業界では資格手当を支給している企業も存在します。
下表では、就職先別の参考年収についてまとめています。キャリアコンサルタントの年収を詳しく知りたい人は、参考にしてみてください。
就職先 | 年収 |
---|---|
転職エージェント企業(正社員) | 440万円~1000万円以上 |
学校のキャリアコンサルタント(フル勤務) | 370万円~560万円 |
キャリアコンサルタント講師(フル勤務) | 340万円~430万円 |
フリーランスのキャリアコンサルタント | 250万円~380万円 |
関連記事 キャリアコンサルタントの年収
出典 第2回キャリアコンサルタント登録者の活動状況等に関する調査|労働政策研究・研修機構
転職エージェント企業などの人材紹介企業では、成果にあわせたインセンティブを用意している場合もあります。そのため、入社する企業によっては高収入が目指せる可能性があるでしょう。
キャリアコンサルタントは幅広い場所で活躍できますが、働く場所によって業務内容や年収などが異なります。収入だけにとらわれずに、自分がキャリアコンサルタントとしてどのような働きをしたいのか考えた上で職場探しをおこないましょう。
まとめ
キャリアコンサルタントの国家試験には受験資格があります。初心者がキャリアコンサルタントを目指す場合は、認定講習を受講・修了し、国家試験の受験資格を獲得することがおすすめです。
この方法であれば、オンライン上での受講が可能であるため、社会人でも資格取得を目指せます。
また、株式会社SEA7では「次世代キャリコンW10プロジェクト」というプロジェクトを立ち上げ、2024年7月に開催される「国家資格キャリアコンサルタント試験」に参加する10名の受講生を選出しました。
このようなプロジェクトを実施する背景には、さまざまな業界においてキャリアコンサルタントの重要性が高まっていることが窺えるでしょう。
今後もニーズが高まると予測できる、キャリアコンサルタントになりたいと考えている人は、各団体が実施している養成講習をチェックしてみてください。
監修者プロフィール
大手金融機関・通信会社の新人研修や管理職研修に携わりながら、大学生向けの合同説明会講師やカウンセリング、高校生の進路ガイダンス(進学・就職講演、面接指導など)を行う。
また専門学校にてキャリアデザイン授業、個人向けに個別カウンセリング・登壇講師養成講座も開講。
【主な経歴】
2015年(平成27年)日本キャリア開発協会CDA、キャリアコンサルタント技能士2級を取得
同年、合同会社オフィスエスステップを設立
【保有資格】
国家資格キャリアコンサルタント
日本キャリア開発協会CDA
女性労働協会認定講師
HA(ヒューマンアセスメント)アセッサー
ファイナンシャルプランナー2級
栄養睡眠改善アドバイザー
ランニングアドバイザー
【Happy Life オフィス エス ステップ】のホームページはこちらから
試験データ
項目 | 内容 |
---|---|
資格・試験名 | キャリアコンサルタント国家試験 |
試験日 |
【第27回試験(学科・論述試験)】 【第27回試験(実技面接試験)】 【第28回試験(学科・論述試験)】 【第28回試験(実技面接試験)】 【第29回試験(学科・論述試験)】 【第29回試験(実技面接試験)】 |
試験区分 | 国家資格 |
主催団体 | 厚生労働省 |
受験資格 | (1)厚生労働大臣が認定する講習の課程を修了した方 (2)労働者の職業の選択、職業生活設計又は職業能力開発及び向上のいずれかに関する相談に関し3年以上の経験を有する方 ※実務経験について、受験資格として認められるかは個別判断となる (3)技能検定キャリアコンサルティング職種の学科試験又は実技試験に合格した方 (4)平成28年3月までに実施されていたキャリア・コンサルタント能力評価試験の受験資格である養成講座を修了した方 |
合格率 | 学科:59.6% 実技:63.0% 同時受験:49.1% (2024年3月・第25回 日本キャリア開発協会) 学科:65.2% 実技:67.8% 同時受験:52.7% (2024年3月・第25回 キャリアコンサルティング協議会) |
出題内容・形式 | 【学科試験】 ・出題形式:筆記試験(四肢択一のマークシート方式) 【実技試験】 ▽論述試験 ・出題形式:記述式(逐語記録を読み、設問に解答する) ▽面接試験 ・出題形式: 1 ロールプレイ:実際のキャリアコンサルティング場面を想定して、面談開始から最初の15分間という設定で行う。キャリアコンサルタントとして相談者を尊重する態度や姿勢(身だしなみを含む)で、相談者との関係を築き、問題を捉え、面談を通じて相談者が自分に気づき、成長するような応答、プロセスを心がける 受験者がキャリアコンサルタント役となり、キャリアコンサルティングを行う 2 口頭試問:自らのキャリアコンサルティングについて試験官からの質問に答える [試験科目] ・職業能力開発促進法その他関係法令に関する科目 ・キャリアコンサルティングの理論に関する科目 ・キャリアコンサルティングの実務に関する科目 ・キャリアコンサルティングの社会的意義に関する科目 ・キャリアコンサルタントの倫理と行動に関する科目 |
検定料 | 学科試験:8,900円(税込) 実技試験:29,900円(税込) |
問い合わせ先 |
日本キャリア開発協会 キャリアコンサルタント試験 受験サポートセンター TEL:03-5209-0553 受付時間:10:00~17:00(土日祝を除く) |