医師事務作業補助者資格ガイド
どんな仕事?
勤務医の過酷な労働環境、そしてそれにより引き起こされる医師不足が問題となっている昨今。医師が本来の業務である医療行為に専念できるよう、医師の事務作業をサポートする新しい仕事=医師事務作業補助者が誕生しました。その主な仕事内容は、診断書や処方箋の作成、診察や健診予約、カルテの入力、データ整理などです。多岐にわたる仕事だけに、最低6ヶ月の研修が義務づけられています。
活躍の場
勤務医の事務作業補助の仕事だけに、活躍の場となるのは医療機関。2008年より医師事務作業補助者の配置が診療報酬に盛り込まれたことで、注目度がアップしている職種です。また勤務医の負担軽減、そして医療現場の質の向上にもつながるとして、今後の活躍が期待されています。雇用形態は、常勤の他、パートや派遣なども多く見られます。医療事務同様、結婚・出産後も復帰しやすい女性の職業としても注目されています。
必要な知識とスキル
各種書類を作成するためのOAスキル、医学や薬学に関する基礎知識は最低限必要です。また診療報酬についても熟知していなければいけません。関連資格としては、医師事務作業補助技能認定資格(2009年3月より実施)、医療事務や医療秘書などがあり、これらを取得していることで、知識とスキルを身につけていることを証明できます。また円滑な業務を遂行するためには、コミュニケーションと気配りのできる人でなければなりません。
試験データ
項目 | 内容 |
---|---|
資格・試験名 | 医師事務作業補助者実務能力認定試験 |
試験日 |
【2024年度6月試験】 【2024年度11月試験】 【2025年3月試験】 |
試験区分 | 民間資格 |
主催団体 | 全国医療福祉教育協会 |
受験資格 | 特になし |
合格率 | おおむね60%から80% |
出題内容・形式 | ▽学科問題(マークシート方式):20問 ・医療関連法規、医療保険制度等、ビジネス文書 ・医師事務作業補助者、医療安全管理と個人情報の保護 ・医学・医薬品・臨床検査の知識 ・診療録と電子カルテシステム、文書作成 ▽実技問題(各種書類作成):3問 ・SOAP形式の診療録作成(手書き):1問 ・各種文書作成(診断書、診療情報提供書、処方せん 等):2問 |
検定料 | 7,700円 |
問い合わせ先 |
全国医療福祉教育協会 http://iryou-shikaku.jp/ 〒160-0023 東京都新宿区西新宿7-8-10 オークラヤビル4F TEL:03-5925-6548(10:30~18:00) (土日祝日・夏季休業・年末年始を除く) |