音楽療法士資格ガイド
どんな仕事・資格?
音楽療法とは、認知症や自閉症、精神障害などを持つ方に対し、音楽を介して運動機能や社会適応能力回復の手助けや、心身のケアを行うリハビリテーションの一種です。その担い手となる音楽療法士は、音楽療法発祥の地と言われるアメリカでは認知度の高い職業ですが、国内ではまだあまり認知されていないのが現状。そのため国家資格はなく、団体や自治体が独自に認定する民間資格が存在しています。
活躍の場
音楽療法の認知度がまだ低いため、主な活躍の場は障害者施設や老人福祉施設、養護学校などの福祉関係施設が中心です。しかし徐々にではありますが、最近では病院やリハビリテーション施設など、医療の現場にも音楽療法が導入されつつあり、今後活躍の場は広がっていくと期待されています。
気になる将来は?
アメリカやドイツは音楽療法の先進国と言われており、その治療法が有効なものとして認知されていることから、音楽療法士の活躍の場も多方面にわたっています。それに比べ、日本国内の医療および福祉の現場では、活用している機関もまだまだ少ないのが現状です。しかし、音楽療法の効果は徐々に認められており、推進する動きも活発になってきています。また医療・福祉の現場に限らず、教育現場や予防医学といった側面でも注目されつつあるようです。