A.受験資格を満たし、国家試験に合格する事が必要です。
介護福祉士を取得するには国家試験の合格が必要ですが、2017年1月の試験より受験資格が厳しくなります。
従来であれば実務経験3年以上(かつ従業日数540日以上)があれば受験できましたが、受験資格として実務経験3年以上に加えて、実務者研修修了が必要になります。
今後介護福祉士を受験するには、実務者研修を必ず修了しなければなりません。以前であれば受験資格を満たしていた、という方も今一度ご確認ください。
実務者研修は基本的には6ヶ月の講座になりますので、2017年1月の試験を目指す方は、試験に間に合わないなんてことにならないよう、2016年の早い段階で受講スタートすることをおすすめします。
実務者研修は、必要な科目が多いためか、自宅学習とスクーリング(通学)を合わせた講座を開講するスクールが増えています。そのため、たとえば介護職員基礎研修をお持ちの方で最短2日、ホームヘルパー2級をお持ちの方であれば8日程度と、通学の日数は少なくおさえることができるようになっています。
サービス提供
責任者になれる
事業所に必要とされるサービス提供責任者ですが、これから目指す方は実務者研修の修了、または介護福祉士の資格取得が基本になります。実務者研修を修了しておけばサービス提供責任者になれるので、すぐに介護福祉士受験の予定が無い方にもおすすめです。
※「介護職員初任者研修(旧・ホームヘルパー2級)修了+実務経験3年以上」を満たす場合についてもサービス提供者になることができますが、介護報酬が10%減算されてしまいます。
たん吸引・経管栄養の
医療的ケアが学べる
医療行為として定められているたん吸引と経管栄養ですが、実務者研修のカリキュラムの中で「医療的ケア」という科目で学ぶことができます。
※これらの行為を実際に介護現場で行うには、講義・演習に加えて、実地研修を修了しておく必要があります。
介護の資格を持って
いれば科目免除あり
共通して受講が必要な医療的ケアを除き、保有資格によって科目免除があります。 無資格の場合は基本の450時間ですが、初任者研修/ヘルパー2級は320時間、ヘルパー1級は95時間、基礎研修は50時間、と研修時間が短縮されます。
筆記試験の問題の合格基準には「総得点の60%程度」というものがあります。また、指定の10科目群すべてにおいて得点を取らなければなりません。この基準を満たすには、全科目まんべんなく対策しておく必要があります。
合格を左右する試験直前の最終確認には、模擬試験ができる直前対策講座が便利です。
介護福祉士の通信講座は介護業界で長い実績のある大手スクールが多い傾向にあります。受講者の合格率を公表しているところもあるのでスクール選びの参考にしましょう。
また、受講料の返金が受けられる、といった合格保証制度が付いた講座もあるので事前に内容を確認しておきましょう。
自宅で受講できる手軽さで人気の通信講座は、標準期間3ヶ月、4ヵ月、6ヶ月と講座の種類によっていくつかパターンがあります。
どの通信講座も短い時間で効率的に勉強できるように工夫されていますが、たとえばテキストだけでわかりにくい部分を動画で解説してくれる講座、あえて全部の学習をせず試験対策の重要ポイントだけ学習できる講座、など特長がありますので、自分に合った講座を選びましょう。