私が資格を取った理由｜Vol.1 収納王子コジマジックさん×住空間収納プランナー

── 「収納芸人」誕生のきっかけは？

いまでこそ、「収納王子コジマジック」としてテレビに出させていただいてますが、実は僕はオーケイという漫才コンビを組んでいまして、数年前までは相方と一緒に関西を中心に活動をしていました。
運良く新人賞を7つもいただいて、レギュラー番組は11本まで増えて、大忙しの毎日。かなり順調で、ちょっと天狗になってましたね（笑）。

でもそんないい時間は長くは続かず、瞬く間に仕事がなくなっていったんです。

そんな“この先、どうしていけばええんのかなあ”と悩んでいたときに、事務所のホームページで紹介していた僕の手作り家具や収納テクニックのコーナーが、某番組のプロデューサーの方の目に留まって、「大阪の主婦向けの番組で紹介してほしい」と依頼が来たんです。
“こんなんがウケるんかなあ？”と思いながら番組に出て、約2,000円で作った下駄箱などを紹介したら、思った以上に反響を呼んで。「次もまた出て欲しい」と何度か呼んでもらえるようになりました。

するとそのうち、収納が苦手な視聴者の方から「うちの家に助けに来てください」とおハガキやメールをもらうようになり、『助けて！オーケイ小島』というコーナーまで誕生し、いつしか“収納芸人”と呼ばれるようになったんです。

そうなると、もっとちゃんと資格を取ってアドバイスしたいと思うようになり、４年前に「整理収納アドバイザー」の資格を大阪で取得しました。そして「収納王子コジマジック」という名前を自ら命名（笑）

そのキャラクターを持って、念願だった東京で勝負するために、上京したんです。

── 住空間収納プランナー養成講座を学び始めた理由は？

いまは東京で「住空間収納プランナー」を目指して勉強中。
[ベーシック]講座を終了し、[エキスパート]を受講しているんですが、ゆくゆくはもちろん[マスター]まで取得するつもりで頑張っています。

この資格を取ろうと決めたきっかけは、“収納王子コジマジック”としていただいた仕事でした。
部屋が片付かないと悩んでいる方のところに行って実際に収納を見せていただくと、収納スペースが使いづらい場所にあったり、クローゼットの奥行きやハンガーポールの位置がおかしかったり、“あぁ、これやったら片付かへんのも無理ないわな”というようなお宅がとても多いことが分かったんです。と同時に、テレビに出ていると、いろんな方から「今度家を建てるんですけど、是非アドバイスをしていただけませんか」というオファーもいただくようになって、みなさん収納には本当に困っているんだなと改めて感じました。

家造りのプロの中には建築家やインテリアコーディネーターの方もいらっしゃいますが、みなさん収納を専門に勉強されているわけではないですから、よく分からな いこともあるんだと思います。

でも僕は、収納家としてテレビに出させていただいている立場ですから。

“収納王子”と名乗る以上はちゃんとしたことをレクチャーできないといけないと思い、「収納カウンセリング」や「収納家具の設計」など、自分がいま知りたいことがすべて学習できる「住空間収納プランナー養成講座」を受講することに決めたんです。

── 漫才師と収納家、仕事はどのように両立させていますか？

今、完全にお笑いは収納してますね（笑）。

収納家として仕事をするようになって“ええとこに目をつけたなぁ”と人からよく言われるんですが、自分ではそういう感覚は全然なくて。ホンマに自分が好きなことが収納だった、ということを番組をきっかけにたまたま気づかせてもらっただけなんです。
でも実際にやってみると、やっぱり自分はこれが好きなんだなと実感しましたし、新しい知識を知るのも楽しいです。

ただ、やっぱり僕のベースは芸人だという思いは常にあります。
収納家としてテレビやセミナーでしゃべるのも、18年の芸歴があってこそだと思いますから。
そのうち、今は収納中の（笑）うちの相方と一緒に、漫才師として東京で仕事をしたいですね。
「実は僕、漫才師で、相方がいるんです」「じゃあ今度、番組に連れて来てよ」というような感じでテレビとか出られたら面白いやろなって。…と思っていたら、ついこの間、ホンマにそういう形でテレビ出演ができて、しかもいい感じにハネたんです。
上京して3年目、やっとそういう機会を持ててうれしかったですね。

── 現在どんなことにチャレンジしていますか？

まず一番の目標は、「住空間収納プランナー」の資格を取ることです。[マスター]まで取得したら、人前に出てレクチャーするという仕事も、さらに幅を広げてやっていきたいと思っています。

でもそれを叶えるには、しっかり勉強していないとダメやと思うんです。
ベースが芸人だけに「どうせお笑いさんでしょ」と言われかねない厳しさもありますから…。
だからこそ、自分も人にも納得していただけるだけのスキルを身につけて、とことんまで極めないと！という思いで頑張っているんですが、勉強は本当に難しいですね。

だから毎日、どんなに忙しくてもテキストには目を通すようにしています。睡眠時間は平均2〜3時間ですが、でも僕の努力なんてまだまだ小さい。
芸人さんでも第一線で活躍している人は、ものすごく勉強家。もっと寝てない方も多いですから。
僕なんか勉強の時間も寝る時間もあるんだから、恵まれてると思います。

同じ講座を受講している生徒さんも、三角スケールの色が禿げて変わるくらい図面引いて勉強してらっしゃるんですよ。でも僕のスケールはまだピカピカ…もっと頑張らないといけないなと思いますね。

── この資格をすすめたい人は、どんな人ですか？

実はこの資格を身につけると、家の中が片付くのはもちろんのこと、気持ちの整理もつくので、どんな方にも役立つ資格だと思います。

僕はいつも「整理収納の先には、笑顔が待ってますよ」と言っているんです。
まず整理ができていると探し物をするムダな手間がなくなり時間的効果が得られる。それから無駄買いがなくなるという経済的効果もある。そしてこれが一番大きいんですが、イライラすることがグンと減るという精神的効果もあるんです。

自分がイライラしなければ、人にも笑顔で接することができる。笑顔で接すると仕事にもプライベートにもいい影響が表れて、どんどんいい方向に好転していく。もう良いことづくしなんです。

これは実際に僕が体感した事なんですが。
上京するときに漫才師の宝物であるネタ帳を整理したら、ダンボール5、6箱くらいあったものが見事にファイル1冊に収まったんです。いつの間にか過去の財産にすがって、ネタ帳の中身をリメイクしたネタばっかりになっていたんですよね。
そんな楽して作ったネタが人に面白いと思ってもらえるわけがない…。
そのとき、自分たちが次にしなければいけない “新しくネタを作りだすこと”が明確になったんです。
整理収納の力って、ホンマにすごいなと思いましたね。

── 最後に、これから同じ資格を目指す方へ、応援メッセージを！

資格を取るということは、自分の引き出しを増やすということ。
学ぶことで自分のステージがどんどん広がり、ステップアップしていくーー
このローテーションにハマると面白くて仕方ないはず！

資格は、取って終わっただけじゃ名刺の肩書きにしかなりません。
せっかく貴重な時間を割いて勉強するんだから、時間分以上、受講料以上のものを身に付けなアカンと思ったほうが、僕はいいと思うんです。

そして資格を得た後に、身に付けたスキルを使って仕事ができたら、もうプロ。
資格はそんな自分になるために自信を持たせてくれるものだと思います。

「住空間収納プランナー」を目指している方、ぜひ一緒に頑張りましょう！！

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