ヨーグルトや納豆、近年ブームになった塩麹まで、健康にいいと注目を集めている発酵食。その発酵食についての資格が取得できることはご存知でしょうか。
この記事では、発酵食とは何か?から、発酵食の健康効果、発酵食の資格まで詳しく見ていきたいと思います。
そもそも発酵食って何!?
発酵食とは、酵母などの微生物の働き(発酵)によって食材の成分が変化し、風味がよくなったり、栄養素が吸収されやすくなったりと、発酵の過程で人にとってプラスの作用が生まれた食品のこと。
日本でなじみ深い納豆、味噌、しょうゆ、みりん、かつお節、ぬか漬などのほか、乳製品のヨーグルト、チーズなどが代表的な発酵食品として挙げられます。
発酵食にはどんな効果があるの?
発酵食には、乳酸菌や善玉菌の働きで腸内の環境を整えたり、コレステロールを低下させたり、免疫力を高めたり、酵素の働きで血液がサラサラになったりといった作用があり、その健康効果が注目されています。
そのほかにも、脂肪が蓄積しにくくなる作用のある必須アミノ酸や代謝を助けるビタミンB群が豊富であることからダイエット中の食事に適していたり、抗酸化作用によるアンチエイジング効果が見込まれたりと、美容にいい食事として女性からの人気が高まっています。
しかし、発酵食品は健康や美容に良いからと言って過度な摂取をしてはいけません。
例えば、乳酸菌による乳酸発酵食品(ヨーグルトなど)には脂肪分や糖分が含まれ、味噌や醤油など発酵過程で塩を用いる発酵食品では、塩分が含まれています。糖分や塩分を摂りすぎると、「糖尿病」「高血圧」「肥満」など、さまざまな病気になるリスクがあります。
発酵食品の適切な摂取や食べ方をできるよう、発酵食に関する講座などを通じてしっかりと学びましょう。
発酵食の資格について
発酵食についてはいくつかの民間資格があります。日常生活で知識を活かすための趣味の資格が多いですが、中には資格を活かして教室を開いたり、資格取得で身についた知識をフード関係の仕事に活用したりといった例もあります。
醸しにすと(発酵食スペシャリスト)
料理本の執筆や、雑誌へのレシピ提供、TV出演でも活躍されているタカコ ナカムラ先生監修の通信講座を受講することで取得できる一般社団法人ホールフード協会認定資格です。資格名は「かもしにすと」と読みます。
通信講座では、日本国内や世界各国の発酵食品についての知識、正しい発酵食品の選び方、発酵食を活かした目的別のレシピなどが学べ、講座の修了時に「醸しにすと」資格を取得することができます。資格取得までにかかる期間は4ヶ月程度となっています。
資格取得に必要な費用
受講料:36,000円
資格認定団体
一般社団法人 ホールフード協会
(講座運営は株式会社 学文社)
資格が取れるおすすめ講座
★がくぶん【発酵食スペシャリスト講座】
- 費用:【入学金】0円 【受講料】36,000円
- おすすめポイント
・国内外のあらゆる発酵食品に詳しくなれます!
・タカコ先生オリジナルの「旨塩麹」があなたのものに!
・発酵食を活かした充実のレシピ集で、より健康&キレイに!
・課題を提出するごとに「発酵食レシピカード」がもらえる!
・発酵食スペシャリストの証である資格が取れます!
>>詳しい情報はがくぶんホームページへ
醸しにすと”極” (発酵食スペシャリスト“極”)
「醸しにすと」と同じく一般社団法人ホールフード協会認定の資格です。こちらは2日間のライブ講座を受講し、認定試験に合格することで資格を取得できます。「醸しにすと」資格をお持ちでない初心者の方でも、「醸しにすと”極”」講座の受講と資格取得が可能です。ライブ講座は不定期開催のようですが、過去に東京、京都などで実施されています。
資格認定団体
一般社団法人 ホールフード協会
発酵マイスター
日本発酵文化協会の発酵実習教室ベーシック講座、発酵マイスター養成講座を受講し、課題提出と試験に合格することで取得できる協会認定資格です。講座の受講には日本発酵文化協会への会員登録が必要になります。講座は座学のみではなく、発酵調味料を作る実習や、発酵食を実際に食べて体感する実食の授業などがカリキュラムに組み込まれています。
協会の上位資格に「発酵プロフェッショナル」があります。
資格取得に必要な費用
ベーシック講座の受講費用:6,480円(税込)×4回
発酵マイスター養成講座受講費用(受験費用を含む):172,800円(税込)
資格認定団体
一般社団法人 日本発酵文化協会
発酵プロフェッショナル
日本発酵文化協会認定「発酵マイスター」の資格取得者が挑戦できる上位資格です。発酵プロフェッショナル養成講座を受講し、一次試験(筆記)、二次試験(面接・論文)に合格することで「発酵プロフェッショナル」の認定を受けることができます。
資格取得後、希望者の方は面接・試験に合格することで認定講師制度もしくは加盟店・認定校制度に加入できます。認定講師制度に加入した場合は、協会の認定講師として教室の開催などが可能です。加盟店・認定校制度に加入した場合は、協会認定の看板の授与、協会HPや会報誌での紹介などの特典があります。
資格取得に必要な費用
受講料:165,000円(税込)
資格認定団体
一般社団法人 日本発酵文化協会
発酵食エキスパート
発酵食エキスパートは石川県にある発酵食大学の認定する資格で、3級・2級・1級の種別があります。
3級は発酵食大学 通信部のコースを受講し、WEB試験に合格することで取得可能。試験は2017年6月スタート予定です。2級は発酵食大学もしくは認定校のコースを、1級は発酵食大学院のコースを修了し、試験に合格することで資格を取得できます。大学・大学院の名がついていますが、学校教育法に定められた学校ではなく、プログラムは年齢・学歴を問わずどなたでも受講が可能です。
発酵食エキスパート1級の資格取得後は、申請・面接などを経て認定校を開設したり、研修を受けて発酵食大学の講師を目指す道もあります。
資格取得に必要な費用
1級:10,000円
2級:8,000円
3級:5,000円
資格認定団体
発酵食大学
参考URL
▽一般社団法人ホールフード協会
http://whole-food.jp/
▽一般社団法人 日本発酵文化協会
http://hakkou.or.jp/
▽発酵食大学
https://hakkoushoku.jp/