ドラマで話題！スクールカウンセラーってどんな仕事？必要な資格も紹介

秋ドラマ「明日の約束」で主演・井上真央さんが演じるスクールカウンセラー。いじめの深刻化や不登校の増加など、生徒らに対する心のケアの重要性からスクールカウンセラーの仕事は注目を集めています。スクールカウンセラーの仕事とは？スクールカウンセラーになるには？下記で詳しく見ていきましょう。

スクールカウンセラーの仕事について

スクールカウンセラーの仕事としては下記のようなものが挙げられます。

■生徒のカウンセリング
■保護者に対するカウンセリング・コンサルテーション
■教職員に対するカウンセリング・コンサルテーション
■生徒に関するアセスメント
■ストレスチェックやストレスマネジメント等の予防的対応
■校内会議等への参加
■心理に関する研修・講和・講演の実施
■事件・事故等の緊急対応における被害児童生徒の心のケア

生徒に対するカウンセリングはもちろん、心理検査を用いた査定（アセスメント）や、問題行動を予防するためのストレスチェック、保護者や教職員への相談対応まで、スクールカウンセラーの仕事は多岐にわたります。 また、地震などの被災地や、子どもが巻き込まれるような事件が起きた地域の学校に、スクールカウンセラーを配置するといったこともあるように災害・事件・事故などが起こった際の生徒の心のケアもスクールカウンセラーの重要な役割です。

スクールカウンセラーになるには

スクールカウンセラーの採用については、文部科学省により下記のような基準が設定されています。

【スクールカウンセラー】
（1）臨床心理士
（2）精神科医
（3）大学の学長、副学長、学部長、教授、准教授、常勤講師、助教の職にある者、またはあった者で、児童生徒の臨床心理に関して高度に専門的な知識および経験を有している者

【スクールカウンセラーに準ずる者】
（1）大学院修士課程を修了した者で、心理臨床業務または児童生徒を対象とした相談業務について、1年以上の経験を有する者
（2）大学もしくは短期大学を卒業した者で、心理臨床業務または児童生徒を対象とした相談業務について、5年以上の経験を有する者
（3）医師で、心理臨床業務または児童生徒を対象とした相談業務について、1年以上の経験を有する者

実際には臨床心理士の資格をお持ちの方がスクールカウンセラーの仕事に就くケースが多いようです。

臨床心理士の資格取得について

臨床心理士になるには、指定の大学院を修了するなどの受検資格を満たした上で日本臨床心理士資格認定協会の実施する資格審査に合格する必要があります。審査には筆記試験・面接試験があり、試験合格後に資格認定の手続きをすることで臨床心理士として認められるようになります。
臨床心理士は資格の更新が求められており、資格を取得したのちも5年ごとに資格の再認定を受ける必要があります。

新しい国家資格「公認心理師」がスクールカウンセラーの要件になる可能性も？

これまで心理分野の資格は民間資格のみでしたが、2017年に施行された公認心理師法により、心理の国家資格「公認心理師」の誕生が決定しています。公認心理師の国家試験は2018年より実施される予定です。
現在はスクールカウンセラーの採用基準に公認心理師資格の有無を問う項目はありませんが、今後、心理の国家資格である公認心理士の資格取得がスクールカウンセラーの採用要件に加わる可能性も考えられます。

▼公認心理師について詳しくはこちら
https://www.brush-up.jp/article/shikakuj/38/

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