教員試験資格ガイド
どんな資格
公立の小学校・中学校・高等学校の教師を目指す場合、教員免許状を取得しただけでは教師になることはできません。まず各都道府県および政令指定都市ごとに行っている教員採用試験を受験します。合格すると「採用候補者名簿」に登録され、各都道府県・または各区・市町村教育委員などでの面談を経てようやく採用となります。教員の採用予定数や試験日などは各都道府県・市町村で異なるため、必ず自分で問い合わせみることをおすすめします。
資格の活かし方
凶悪犯罪の低年齢化・若年層の自殺件数の増加など、学齢期の子供を取り巻く環境は悪化の一途をたどり、教育現場を支える教員の責任はより大きなものになりつつあります。このような状況を鑑み、文部科学省は広く一般社会から教員としてふさわしい人材を求めるため、「教員資格認定試験」を実施しています。大学などで教員養成の課程を履修していない人でも認定試験によって教員として必要な資質・能力を有すると認められた場合、教諭の資格が与えられます。
こんな人が向いています
児童・生徒にとっての人格形成期に深く関わる教師という仕事では、「子供が好き」であることと「教育にかける熱意」があることが大前提。そして人間として忘れてはならない「誠実さ」「思いやり」を備えていることも求められます。また、学校は児童・生徒が集まり一つの社会を形成しているわけですから、トラブルはつきものです。こうした場合には、児童・生徒の話を公平に聞く姿勢や解決に導いていくコミュニケーション力が特に重要となります。