ガイドヘルパー(移動介護従事者)資格ガイド
どんな仕事・資格?
ガイドヘルパーとは、障害をもつ人が外出する際に必要となる、歩行や車いすの介助、代読や代筆などコミュニケーション支援、上着の更衣介助などを行う人のことをさします。市町村役場や福祉事務所などの公的機関に行くような場合だけでなく、映画鑑賞や買い物、旅行など社会活動を行う場合もサービスを提供し、障害をもつ人の自立と積極的な社会参加を促します。
2003年4月より、障害のある方が自らサービス提供者を選択し契約によってサービスを利用する「支援費制度」がスタートしたことにより、正式名称がガイドヘルパーから「移動介護従事者」へと変更になりました。また、2011年には視覚障害者ガイドヘルパーは「同行援護従業者」という資格に移行しています。
活躍の場
ガイドヘルパーの主な活躍の場は、在宅介護サービス会社、訪問介護サービス会社、老人ホーム、障害者施設などの福祉施設や病院が挙げられます。これらの事業所に就職して、介護職員初任者研修(ホームヘルパー2級)の資格だけでは移動介助ができない全身性障害者や視覚障害者のサポートを行います。
また、指定同行援護事業所では、2014年10月以降は同行援護従業者養成研修(視覚障害者ガイドヘルパー)を修了しているサービス提供責任者の配置が必須になることが決定しており、それに備えて受講する方も増えてきています。
社会の高齢化が進む中、障害をもった方を確実にサポートできる人材への需要は高まる一方です。他の介護資格と合わせて取っておけば、活躍の場はぐんと広がるでしょう。
資格をとるには?
都道府県や政令指定都市が指定するガイドヘルパー養成研修を修了することで資格を取得することができます。研修期間は同行援護従業者養成研修(視覚障害者ガイドヘルパー)、全身障害者ガイドヘルパー、知的・精神障害者ガイドヘルパー、それぞれ3~4日間程度となっています。(ホームヘルパー2級以上の資格取得者は研修時間が一部免除されることもあります。)
受講費用は研修会社によって異なりますが、1講座あたり2~3万円、全身障害者介助と視覚障害者介助の2講座セットで4~5万円という講座が多いようです。指定講座を受講するだけで比較的安価で資格が取れる点もこの資格の大きな魅力といえるでしょう。