いきなり2級を受験するメリット・デメリットと注意点
簿記2級をいきなり受験をすることで以下のメリットとデメリットが考えられます。
メリット
・勉強時間を短縮できる
・3級の試験勉強を省略できる
・2級の知識を活かして3級の試験も合格できる
デメリット
・難易度が高く、合格率が低い
・3級の基礎知識がないため、理解が難しい
・学習範囲が広いため、時間と労力がかかる
いきなり2級を受験する前に確認すべき注意点
2級を受ける前に以下の点を考慮し、合格できる可能性が高いと判断した場合、いきなり2級を受験して問題ないでしょう。
・簿記の基礎知識がある程度あるか
・十分な学習時間を確保できるか
・難しい問題にも挑戦できるか
簿記2級の試験範囲と難易度
簿記2級試験は、商業簿記と工業簿記の知識を問う試験で、3級と2級があります。
2級は3級よりも難易度が高く、合格率は約20%です。
試験範囲
簿記2級の試験範囲は、商業簿記と工業簿記の2つから構成されています。
商業簿記
商業簿記とは、商品を仕入れて販売する企業の財務状況を記録・管理するための方法です。
企業を取り巻く関係者(経営管理者・取引先・出資者等)に対し、
適切、かつ正確な報告(決算書作成)をおこなうための知識です。
こちらは簿記3級でも試験範囲となっています。
工業簿記
工業簿記は、企業内部での部門別や製品別の材料・燃料・人力などの資源の投入を
記録・計算する技能で必須の知識です。
簿記2級の出題形式
簿記2級の試験は、大問5問で構成されています。
設問 | 区分 | 出題内容 | 配点 |
---|---|---|---|
第1問 | 商業簿記 | 仕訳問題 | 20点 |
第2問 | 商業簿記 | 帳簿、連結決算などの問題 | 20点 |
第3問 | 商業簿記 | 決算の総合問題 | 20点 |
第4問 | 工業簿記 | 仕訳、勘定記入問題 | 20点 |
第5問 | 工業簿記 | 原価計算の問題 | 20点 |
簿記2級の難易度
簿記2級は、3級よりも難易度が高く、以下の点が特徴です。
簿記2級と3級の違い
・試験範囲が広がる
・問題が複雑になる
・計算力が要求される
合格率
試験 | 合格率 |
---|---|
簿記2級 | 約20% |
簿記3級 | 約40% |
簿記2級の試験の出題範囲や難易度については以下のページにて詳しく解説しています。
よろしければこちらもご確認ください。
関連記事 簿記2級とは?難易度・合格率、出題傾向を解説!【公認会計士監修】
いきなり2級を受験する場合の勉強方法
簿記2級をいきなり取得するためには勉強は勿論必要となります。
勉強方法について以下にてご紹介させていただきます。
1. 自分に合った教材を選ぶ
テキスト、問題集、動画講義など、さまざまな教材があります。
自分の学習スタイルに合った教材を選びましょう。
・テキスト: 簿記の基礎知識を体系的に学べる
・問題集: 問題演習を通して理解を深める
・動画講義: スキマ時間に学習できる
2. 効率的な学習スケジュールを立てる
試験日まで逆算して、学習スケジュールを立てましょう。計画的に勉強を進めることが重要です。
3. 基礎からしっかり理解する
・簿記の用語や概念をしっかりと理解する
・仕訳ルールを覚える
・財務諸表の作成方法を理解す
4. 問題演習を繰り返す
問題演習を繰り返すことで、知識を定着させ、解答力を鍛えることができます。
5. 過去問を解く
過去問を解くことで、試験問題の傾向を把握することができます。
6. わからないことは積極的に調べる
わからないことは、参考書やインターネットで調べましょう。
以下ページでは簿記2級の合格に必要な勉強時間や勉強方法について詳しく解説しています。こちらもご覧いただき参考にしてください。
関連記事 簿記2級の合格に必要な勉強時間を徹底解説!社会人は1ヶ月で取れる?勉強方法についても詳しく解説
編集部おすすめの学習方法は資格スクールを受講
独学で勉強するのが難しいと感じる場合は、資格スクールを利用するのも有効です。
資格スクールでは、カリキュラムが用意されているので、効率的に学習を進めることができます。
また、講師に質問できる環境があるので、わからないことを解消しやすいというメリットもあります。
当サイトでは簿記2級に関連する資格スクールの情報が複数校掲載されています。
一覧で比較できる他、掲載スクールを無料で資料請求もできるのでスクールについて料金やカリキュラムの違いについても簡易的にお調べできるのでおすすめです。
まとめ
簿記2級をいきなり受験することは可能ですが、合格するためには効率的な勉強方法と十分な学習時間を確保することが重要です。
上記の情報を参考に、自分に合った勉強方法を見つけて、合格を目指しましょう。