厚生労働省が介護福祉士、精神保健福祉士の受験料を値上げする方針を示しました。現在、政府はパブリックコメントを募集しています。受験料の値上げはいつから行なわれるのか。受験料はいくらになるのか。受験料値上げの理由は?下記で詳しく見ていきます。
次回、2015年度試験より受験料値上げの予定-受験料はいくらに?
受験料の改正は2015年度試験より実施されました。介護福祉士試験、精神保健福祉士ともに次回の国家試験より受験料が値上げとなります。受験料はそれぞれ下記のようになります。
- 介護福祉士:10,650円 → 13,140円(予定)
- 精神保健福祉士(一般受験料):13,250円 → 16,400円(予定)
介護福祉士は2,490円増、精神保健福祉士については3,150円増となっています。それぞれ現行の受験料の1.2倍以上の金額となり、受験者にとって軽視できない負担となりそうです。
また、精神保健福祉士試験は一般受験のほか、社会福祉士試験と同時受験する場合、社会福祉士の資格をお持ちの方が試験を受ける場合で受験料が別に設定されていますが、こちらも一般受験の場合と同様に値上がりになっています。受験料はそれぞれ下記のようになります。
- 精神保健福祉士-社会福祉士試験との同時受験する場合:10,680円 → 13,190円(予定)
- 精神保健福祉士-社会福祉士の資格をお持ちの方が試験を受ける場合:10,560円 → 13,120円(予定)
値上げの理由は?
受験料を値上げする理由を政府は下記のように説明しています。
従来、指定試験機関である社会福祉振興・試験センターの保有する過剰な試験事業安定積立資産を解消するため受験手数料を大幅に引き下げていたが、当該積立金が解消したため、試験実施費用と受験者数に見合った受験手数料の水準に見直すもの。
(※社会福祉士及び介護福祉士法施行令及び精神保健福祉士法施行令の一部を改正する政令案の概要より)
ことの発端は2010年。介護福祉士試験を実施する社会福祉振興・試験センターの積立金が過剰であることが問題となり、厚生労働省より同センターに積立金を縮減するように指示が出されました。その指示を受け、積立金の解消のために2011年度より期間限定として受験料を引き下げる措置が取られ、受験料が現行の料金になった経緯があります。たとえば、介護福祉士試験はもともと受験手数料12,500円だったのが、受験料引き下げ措置により10,650円となっていました。
今回、積立金が解消されたため、受験料をもとの水準に戻すとしています。値上げというよりも、大まかに言えば「今までが特別価格だったため、元の値段に戻す」というのが政府の説明です。
政府でパブリックコメントを募集
介護福祉士・精神保健福祉士の受験料改訂について、政府ではパブリックコメントを募集していました(※)。どなたでも応募可能ですので、ご意見のある方は意見提出を行ってみてはいかがでしょうか。
※現在は募集は締め切られています
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