この資格を取得しようと思ったきっかけはなんですか?
社会保険労務士の資格を取得したのは、2015年のことです。当時の私はまだ会社員で、人事労務とは直接の結びつきが少ない、ITシステムの会社で全国のシステムエンジニアの支援や研修をしていました。
その時点で既に数十の資格を持っており、資格取得に対してのモチベーションは高かったのですが、システムを扱う仕事ですので、やはりIT系の資格を優先していました。勤務していた会社に資格取得を支援する制度があり、難関資格の場合には合格時の一時金に加え、月々の手当も支給されるという手厚さ。そのため、少しでも資格を増やすことが給与に直結していたのです。
さまざまな資格を取るうちに、社内で推奨されていたIT系の資格はほとんど取り尽くしてしまいました。困った私が次に進出したのは、簿記や販売士といったビジネスの中身に関するもの。取り扱っていたITシステムが、主に企業の販売・会計・給与を扱うものだったため、仕事の中身を深く知ることがプラスになるだろうと考えたためです。もちろん、こういった資格も少しは手当の対象になっていました。
販売でも会計でももう取るような資格が少なくなり、当時は苦手意識を持っており手をつけていなかった給与関係に目を向けました。その中で、難関とは思いましたが社会保険労務士を取れば、手当てももらえるし将来的には独立も出来るかもしれないと思い、チャレンジしてみようと一念発起しました。
社労士合格までの学習期間と学習方法を教えてください
学習期間はちょうど300日でした。ITに関係する仕事についている方なら馴染み深い「情報処理技術者試験」を毎年春と秋に受けていたので、秋の情報処理技術者試験が終わる10月中旬すぎから勉強をはじめ、翌年8月の社労士試験を受験しました。
1000時間とも言われる社労士試験に向けた勉強を少し短めの300日で終わらせること、またできれば1回で合格したいと思っていましたので、学習方法は少し早めから検討を始めていました。
私が使った学習方法は、フォーサイトの通信講座です。
通学講座のほうが対面で質問できたり、情報量は多くなるかもしれません。ただ費用が大きくなるのと、用意されたカリキュラムに沿って進むのが、私の場合にはデメリットに感じられました。そのため、自分で時間さえ作ればいくらでも勉強を進められ、通学よりも手頃に受けられる通信講座にしぼりました。
さらに、それまでの資格学習の経験から、基礎に絞ってしっかりと理解をすることが重要と考えていましたので、基礎的な部分に注力して全体のボリュームを絞っているフォーサイトを選択。
そのおかげで短期間でも十分学ぶことが出来ましたが、本試験の得点力ということでは多少不安もあったので、直前の時期は市販の模擬試験をほぼ全て購入し、なるべく多くのタイプの問題に触れるようにしました。
勉強時間は正確に測っていたわけではありませんが、通勤や昼休みの時間などをフル活用し、1日平均3時間以上は確保。平日と土日では差をつけることはしないので、毎日同じようなペースでずっと続けました。
▼林さんが学んだ講座はこちら
【合格率全国平均4.23倍&累計受講者数95,000人以上!】
>>[通信教育のフォーサイト]社会保険労務士対策講座
社労士合格までの学習スケジュールは?
学習スケジュールで意識をしたのは、社労士試験で学ぶ主に10の分野をバランス良く学ぶことです。
社労士試験は各分野に足切りといわれる基準点が設定され、合計が合格レベルでも苦手分野がネックになって不合格になる方が非常に多い試験。そういった試験の特徴を事前に把握していたので、バランス良く学びをなるべく並行して進めて『いかに忘れないか』を重要視していました。
最初の1回転目くらいは1科目ずつ進めていたと思いますが、そうすると1科目1週間で終わらせても全部終わるのに10週間、約2ヶ月以上も掛かります。当然久しぶりに学ぶ2回目には概ね忘れていることに。
はじめは複数並行で進めるのは難しいでしょうから仕方ありませんが、ずっとコレではいつまでも覚えられませんので、2回目以降は2つ以上を並行して、10分野を1回転する期間をなるべく短くしていきました。
徐々にそれを短くして、最終的にはテキストをパラパラとざっと見るくらいで、1~2日で1回転できるようなくらいまでに頭に入れていきました。(テキスト以外に、移動中に動画を見るなどさまざまなカタチで徹底的にインプットやアウトプットを繰り返し)
社労士の試験勉強でこれをやっといて良かった!と感じたことはありますか?
問題をただ解くのではなく、それぞれの選択肢のどこがどうなっているから正しい・誤っているといった細かい部分を説明できるようなレベルまでなるべく理解するようにしたことが、何より良かったと思います。
社労士試験は確かに細かい部分が問われたり、簡単な試験ではありません。しかし、細かい部分をすべて暗記できるかと言えばそんな少ない量でもなく、そうなるとやはり重要なのは徹底的な理解です。
労働基準法なら労働基準法のスタンスというか考え方・姿勢のようなものがあり、それは各法律によって異なります。このキャラクターのようなものを捉えることが出来るくらいまで、理解を深めていけば、未知のマイナーな問題に対面しても「多分この法律ならこう考えるはず」と推測することができ、答えを選ぶことができます。実際このように考えて、300日という期間ではありましたが過去最低合格率2.6%の年に一発で合格することが出来ました。
他には、試験のルールをしっかり頭に入れていたことも功を奏しました。選択式の試験で、2つのうち片方には「0」が入ると思ったけどどちらか特定できない箇所がありました。さらにその部分の点が、どうやら合否を左右するかもしれないと考えられたため、じっくり作戦を練った私は「2つ両方に0」を選択。同じ選択肢を2回使ってはいけないというルールはなかったからです。片方正解で、結果的に合否を分ける部分ではなかったのですが、貴重な1点を得ることが出来ました。
社労士資格を取得して良かったと感じることや、今社労士に興味がある方にメッセージをお願いいたします。
400以上の資格を保有している私ですが、事業の中心として高い割合を占めるのは社労士業務の売上です。独立して仕事ができているのは、まさに社労士資格のおかげですから、資格を取得してよかったと本当に思います。
社労士は、働くことの専門家。社会は人が働かなければ成り立ちませんので、社労士の仕事がなくなることはないと思います。むしろ、働き方が多様化する中で、社労士の仕事や重要性は増えているのではないかとも。ぜひ、興味がある方にはチャレンジしてもらいたいと思います。
林さんの最新の著書はこちら
『資格が教えてくれたこと 400の資格をもつ社労士がみつけた学び方・活かし方・選び方』
- どういう資格を取得するべきか、組み合わせるべきか
- 合格までのモチベーション維持
- 働きながら勉強もするタイムマネジメント
- 短時間でも効率的な学習法
など、日々実践している習慣や心がけ等をまとめられており、資格取得に興味のある人や、現在資格勉強中の人に、合格へのヒントと元気を与える1冊になっています。
その他、BrushUP学びシカク情報部では、林さんにきいた「資格の魅力と自分に合った資格の選び方」などをシリーズで公開中!ぜひご覧ください。
>>400の資格をもつ!資格ソムリエ林さんインタビュー
社会保険労務士(社労士)を目指せるおすすめスクール&通信講座
大栄のオンライン講座(通信)
ココがポイント!初めて学ぶ方でも大丈夫!通学スクールの合格メソッドを完全凝縮した挫折させない通信講座
スクールホームページ:
>>大栄のオンライン講座
ヒューマンアカデミー / 通信講座(通信)
ココがポイント!Web講義で自分に合った受講スケジュールを実現!ポイントを抑えた無駄のない授業が魅力!
スクールホームページ:
>>ヒューマンアカデミー / 通信講座
資格講座メダリストクラブ(通信)
ココがポイント!仕事をしながら目指す方にも安心!要点をまとめた無駄のない学習で短期間で合格へと導く!
スクールホームページ:
>>資格講座メダリストクラブ/通信講座
自由が丘産能短期大学 通信教育課程(通信)
ココがポイント!社会保険・人事労務管理のプロとして、指導や提案で真価を発揮できる実践的なスキルを学ぶ
スクールホームページ:
>>自由が丘産能短期大学 通信教育課程
資格スクール大栄(通学/全国)
ココがポイント!最強の講師陣による完全バックアップ!全国100校以上の校舎展開で当日予約も可能!
スクールホームページ:
>>資格スクール大栄
資格講座メダリストクラブ(通学/関東)
ココがポイント!想定問題を使った答案練習&ポイントをわかりやすく説明する全5回の集中講座!
スクールホームページ:
>>資格講座メダリストクラブ