土地家屋調査士資格ガイド
どんな仕事・資格?
土地に関わる申請手続きを行う測量および法律のスペシャリスト。土地を分割したり、建物を新築した時などに調査や測量を行い、図面を作成し、不動産の表示に関する登録手続きを行うのが主な仕事です。不動産登記の中で、土地家屋調査士が扱うのは「表示に関する登記」なので、「権利に関する登記」を扱う司法書士の資格もあわせて取得すれば、活躍の場はグンと広がるでしょう。また、測量士・測量士補・建築士のいずれかの資格を取得していれば、2次試験の製図が免除になります。
活躍の場
独占業務なので仕事の需要は安定しており、個人から国、地方公共団体まで業務範囲も幅広く用意されています。土地家屋調査士事務所はもちろん、調査士名簿に登録し、地元の土地家屋調査士会に入会すれば、個人事務所を開くこともできます。独立した人の多くは、司法書士や建築士などの法律、建築関係の資格をあわせ持っているので、独立を目指す人はそれらの隣接資格取得も視野に入れた方が良いでしょう。
こんな人が向いています
法的知識と書類作成能力がいるので、それらをコツコツとこなせる几帳面な人に向いています。資格取得後の活躍の場は屋外がメイン。人と接する仕事も多いので、現場を回れるフットワークの軽さに加え、営業能力と人当たりの良さなども求められます。実力のみが問われる仕事なので、自分の仕事にやりがいを持ちたい人にはおすすめです。
土地家屋調査士講座・スクール比較試験データ
項目 | 内容 |
---|---|
資格・試験名 | 土地家屋調査士 |
試験日 |
【2024年(令和6年度)試験[筆記]】 【2024年(令和6年度)試験[口述]】 |
試験区分 | 国家資格 |
主催団体 | 法務省 |
受験資格 | 1.年令、性別、学歴等に関係なく、誰でも受験することができます。 2・測量士、測量士補、一級建築士もしくは二級建築士となる資格を有する者又は午前の部の試験について筆記試験に合格した者と同等以上の知識及び技能を有する者として法務大臣が認定した者(筆記試験に合格した者を除く。以下「認定者」といいます。)は、その申請により午前の部の試験が免除されます。 |
合格率 | 7~9%程度 |
出題内容・形式 | 筆記試験: 不動産の表示に関する登記につき必要と認められる事項であって、次に掲げるもの (1)民法に関する知識 (2)登記の申請手続(登記申請書の作成に関するものを含む)及び審査請求の手続に関する知識 (3)土地及び家屋の調査及び測量に関する知識及び技能であって、次に掲げる事項 ア.平面測量(トランシット及び平板を用いる図根測量を含む) イ.作図(縮図及び伸図並びにこれに伴う地図の表現の変更に関する作業を含む) (4)その他土地家屋調査士法第3条第1項第1号から第6号までに規定する業務を行うのに必要な知識および能力 口述試験: 筆記試験の(2)および(4)の事項について |
検定料 | 8,300円 |
問い合わせ先 |
各地の法務局・地方法務局の総務課(問い合わせ) http://www.moj.go.jp/shikaku_saiyo_index5.html 東京都の場合 東京法務局 〒102-8225 東京都千代田区九段南1-1-15 九段第2合同庁舎 TEL:03-5213-1234(代表) |