マンション管理士の試験内容(4科目)について
(1)法令
試験分野の一つ目は「マンションの管理に関する法令及び実務」内容が問われます。
マンションの管理に関わる決まりごとについて、法律を通して問われる内容です。実際の実務に必要な知識を取得していきます。
法律が改正されると、法令に関する問題や知識も変わるため、試験までに変更された内容を理解しておく必要があるでしょう。
法令問題の中でも、区分所有等に関する法律と標準管理規約、民放などは、試験内容で出題数が多い特徴があります。とくに、区分所有等に関する法律と標準管理規約は、基礎的な内容の理解につながる土台です。
過去問題集などを使い、頻出問題を完ペキに解けるようにしておけば、点数につながります。
その年によって、多少の変動はありますが、法令の問題数は約20問前後、配点は各1点ずつです。
試験では、法令問題が中心に出題される傾向があるため、合格につながる点数をしっかり獲得できるようにしていきましょう。
独学でテキストや参考書を使う場合は、最新の法改正に対応したものをお選びください。
(2)会計・管理実務
試験分野の二つ目は「管理組合の運営の円滑化」内容が問われます。
マンション管理に関わる税金など、お金に関する内容や管理組合の決まりについての知識を問われる内容が出題されます。
マンションの運営に関する集会、管理組合業務に関する役割、苦情や対策について、管理組合に関する訴訟など、管理組合に関する総合的な内容が含まれています。
その年によって、多少の変動はありますが、問題数は約5問前後、配点は各1点ずつです。
試験の中では、出題数が少ない傾向があるため、勉強の順序としては後回しにするとよいでしょう。
過去問題集やテキストで、例年の頻出問題に対する傾向を掴みながら、内容を覚えられるまで繰り返し問題を解いてみてください。
会計・監理実務の内容は、法令問題の区分所有法や標準管理規約に関わる内容とも重なります。
出題数が比較的少ないため、まずは法令問題から勉強をすることで、重複する内容について知識の理解につながります。
(3)マンションの建物及び付属施設の構造及び設備
試験分野の三つ目は「マンションの建物及び附属施設の構造及び設備」内容が問われます。
マンションが安全に利用できるように、構造や設備の理解、建物の長期的な修繕計画や診断、規模の大きいマンションの修繕に関わる内容が出題されます。
人が住む場所であるマンションは、年数が経つごとに老朽化が進むため、構造を理解した人間が、定期的な修繕計画を立てて管理する必要があるのです。
そんなときに、マンション管理士としての知識が現場で活きてくるため、修繕に関するアドバイスができます。
マンション管理に関わるプロとして、法律の知識があるため、専門的な知見からサポートが可能です。
その年によって、多少の変動はありますが、問題数は12~15問程度、配点は各1点ずつとなっています。
法令問題と同じく、マンション建築及び付属施設に関する問題は頻出する内容のため、まずは過去問題集を先に解いてから、繰り返し問題を頭に入れておきましょう。
(4)マンション管理適正化の推進に関する法律
試験分野の四つ目は「マンションの管理の適正化の推進に関する法律」内容が問われます。
マンション管理士の資格を持つ人が、実務をする上で知っておく必要があるルールとして、法律内容などが出題されます。
その年により、多少の変動はありますが、法令の問題数は約5問、配点は各1点ずつです。
問題数が比較的少ないため、過去問題集で対策をしておくと、他の受験者との差をつくりやすい分野でしょう。
例年、試験は50問の出題で、各1点ずつの配点です。全問正解は50満点の計算で、合格基準点は、その年にとって多少の前後はありますが、おおよそ35~38点前後です。
その年によって、試験分野の各出題数も変わり、試験形式は4択式となっています。
記述問題はありませんが、マンション管理士の試験内容について、深い理解が求められます。
試験勉強は、細かいところは後にまわして、出題傾向が高い分野から理解をしていきましょう。
マンション管理適正化の推進に関する法律の分野は、問題数が少ないため、最後に勉強されると良いでしょう。
まとめ
マンション管理士の資格試験についてご紹介をしてきました。
マンション管理士の資格を勉強する際は、まずは出題数が多い法令問題を中心に対策を始めましょう。
出題傾向が高い分野や、おおまかな内容を理解したうえで詳細を掘り下げていくく方法が良いでしょう。
試験では、満点を取る必要はありません。
合格基準点が確実に取れるように、頻出問題はとくに力を入れて繰り返し過去問題集に取り組んでください。