マンション管理士に合格するための勉強時間は?
平均勉強時間は約500時間
マンション管理士の国家資格に対する勉強時間は、おおよそで平均で約500時間が必要といわれています。
1ヵ月に置き換えると、例えば以下のような勉強時間が必要になるといえます。
・休日10日間×8時間勉強=80時間
・平日20日間×1時間勉強=20時間
この場合、1ヶ月におよそ100時間の勉強が可能です。
5ヶ月間勉強を続けることで、500時間を達成できるでしょう。
同じ条件で、詰め込みで勉強した場合を想定して下記の通り計算します。
・休日10日間×10時間勉強=100時間
・平日20日間×3時間勉強=60時間
上記の場合、1ヶ月に160時間の勉強を行うことが可能な計算になります。
約3ヶ月半後には500時間以上の勉強を行った計算になります。
ですが、突発的な用事が入ることもあるため、勉強の計画にはゆとりをもたせると、調整がしやすいでしょう。
まずは、ご自身が勉強できる時間を計算して、試験までにどれくらいの時間を作ることができるのか考えましょう。
例えば、一年間かけてゆっくり勉強する方法、適度に勉強時間を取り入れて勉強する方法、詰め込みで短期集中して勉強する方法など、それぞれのライフスタイルに合わせたものをお選びになるとよいでしょう。
マンション管理士の資格では、特に法令に関する問題は、大量に暗記する必要がある事項が多くあるため、事前にじっくり取り組んで試験本番に向けて備えておくと良いかもしれません。
マンション管理士の勉強はいつから始めるのが良い?
試験の1年以上前から始めるのがおすすめ
マンション管理士の資格試験勉強は、余裕をもって1年以上前から行うと良いでしょう。
試験の内容は、おおまかには、マンション管理に必要な法律や民法、不動産登記法などの法令関係などがあります。
他にも、管理組合の運営に関する内容、マンションの構造や修繕に関する知識が問われる内容も出題されます。
マンションの住人の方が安全に暮らすために、マンション管理士が知っておく必要がある法律は、覚えなければならない事項が多く、初心者の方が対策に力を入れておく必要がある内容といえます。
これらの内容を理解することで、実際に資格合格後、マンション管理の現場に出た際、現場でのトラブルなどに対処できるスキルと知識が身に付けることができるでしょう。
また、年によっては法改正により法令が変更となる可能性があります。
その際は、新しく変更された内容を頭に入れて、試験本番までに理解しておきましょう。
テキストや参考書は、例年最新の情報を取り入れていることが多いため、独学で書籍を選ぶ際は、その点に配慮されたものを利用されると良いでしょう。
試験は例年、11月末の日曜日に実施されています。そのため、試験勉強は、受験する年の前年から始めましょう。
ですが、勉強に使える時間は人により異なりますので、ご自身が確保できる勉強時間を試験日から逆算して計画を立ていくと良いのではないでしょうか。
マンション管理士を合格するコツとは?
(1)早い段階で問題集に取り組む
資格勉強のコツは、まずは先に、問題集から手を付けていくことをおすすめいたします。
最初から問題集に取り組むことで、試験で重要になる内容を頭に入れることができます。
また、問題文を読むことで、資格に関わる専門用語にふれられることや、本番を想定した練習にもなるでしょう。
テキストを始めから読み、最後まで読み切ってから問題集に取り組むという方法もありますが、時間がかかるため、効率よく勉強するためには、早い段階で問題集に取り組まれると良いでしょう。
独学で資格の勉強に取り組む場合、インターネットの通販サイトで資格に関するテキスト・参考書・過去問題集を購入することもできます。
ただし、法改正などに対応していない可能性があるため、過去の参考書などを中古で購入されるのはあまりおすすめできません。
様々な参考書・テキストに手を出すのではなく、何冊か決めた参考書・テキストを数回以上何度繰り返し解いてみるように勉強をされると良いでしょう。
参考書・テキストは、イラストや図表が豊富な内容、読みやすさを重視した簡潔な内容、問題のみに特化した内容など、それぞれの特徴があります。
読みやすい参考書や問題集はさまざまなため、ご自身が取り組みやすいものをお選びになると良いでしょう。
特に、問題集は、過去の内容が数年以上まとめられているものがおすすめです。
何度も繰り返し問題集を解くことで、試験に出題するおおまかな傾向が掴めるかもしれません。
(2)頻出問題は完璧に解けるようにする
マンション管理士の資格試験では例年、頻出問題があります。
資格の勉強をされる際は、まず頻出問題を押さえることで、合格できる可能性が高まっていくといえるでしょう。
例えば、管理組合の運営に関する問題、区分所有法や民法は、頻出問題であるといえます。
マンション管理士の試験は、すべての問題に正解する必要はありません。
その理由は、合格基準を満たすことで、試験に合格して資格が取得することができるためです。
例えば、令和元年度の試験内容では、50問中・37問以上の正解が合格基準でした。
ご自身が比較的理解しやすい分野から勉強を始めていくと、やる気を失わず、モチベーションを維持し続けることが可能になるのではないでしょうか。
頻出問題を理解することは、勉強内容のおおまかな体系を理解することにつながります。
そのため、結果的に他の内容理解が早くなり、勉強を続ける自信やモチベーションになるでしょう。
ご自身が苦手な分野や、初心者の方がつまずきやすい法律に関する細かい内容は、後回しにしても問題はないでしょう。
重要ポイントを押さえて、効率のよい勉強方法で試験対策に取り組みましょう。
また、書店や通信販売で売られている過去問題集には、頻出問題を中心にまとめられている内容もあります。
頻出問題を何度も繰り返し解いて、確実に合格点に繋がるように学習を進められることをおすすめします。
(3)通信講座やスクールの利用も検討する
効率よく勉強するためには、スクールなどを利用する方法をおすすめいたします。
なぜなら、効率よく勉強を進めていくためには、休日や合間の時間を上手く活用して、資格試験の勉強に取り組む必要があるからです。
例えば、通信講座を利用すると、教材はご自宅に届き、勉強をはじめるタイミングについては、ご自身で自由にコントロールすることが可能です。
通信講座の場合でも、メールや郵送により質問できるものが多いため、安心して勉強に取り組むことができるでしょう。
スクールの通学講座を受講される場合は、専門の講師から直接指導を受けることができるメリットがあります。
マンション管理の法律に関わる分野など、難しいところや不明な内容があれば、その場で質問することが可能になります。
通信講座やスクールは、勉強内容が体系化されているため、資格の合格に必要な重点ポイントを押さえた勉強方法で、初心者の方でもわかりやすく理解することができ、効率よく集中して勉強ができるでしょう。
まとめ
マンション管理士の資格勉強に必要な時間や合格するコツをご紹介してきました。
試験対策の勉強は、おおよそ平均で約500時間が必要といわれているため、試験日の一年前以上に勉強を始めると良いでしょう。
そこから逆算して、ご自身が勉強できる時間を考えて資格勉強の計画を立ててください。
また、問題集にある頻出問題を確実に解けるように、繰り返し問題に挑戦されると良いでしょう。
マンション管理士の資格試験に合格することで、不動産に関わる知識を身につけることができます。
将来、オーナーとしてマンションの運営をされたいとお考えの方にもおすすめです。
集中して短期間に効率よく勉強をされたいという方は、スクールの通信講座や通学講座を活用して、資格合格を目指されてみてはいかがでしょうか。