医療事務の仕事はつらい?
医師や看護師など医療スタッフと協力しながら、怪我や病気で苦しむ人々の回復を、事務の面からサポートできるところが医療事務の素敵なところです。
一般の事務職に比べると、お客様(患者さん)との接点が多く、「ありがとう」の感謝の言葉をかけられることも少なくありません。
「役に立っている」という感覚が得られることから、医療事務に憧れる方は少なくありません。
女性や幅広い年齢層の方に人気の医療事務。
その仕事の大変さとは、どのようなところにあるのでしょうか。
医療事務でつらいこと(1)覚えることが多い
医療事務の仕事で最もつらく、大変なのは「覚えることが多い」ことです。
医療事務と聞いて思い浮かぶのは、病院や診療所での受付や診療費の精算にかかわる業務(レセプト業務)ではないでしょうか。
病院での会計業務は、小売店のお金のやり取りとは少し特徴が違います。
病院が受け取るお金、いわゆる診療報酬は、患者さんが支払うお金だけではありません。
診療報酬のうち、患者さんが窓口で支払うのは3割、残りの7割は医療保険によって賄われます。
病院にかかる側だとあまり知られていないことですが、医療事務を行う上で、医療保険に関する知識が必要不可欠です。
また、診療費の精算業務をしていると、患者さんから診療費にかかわる質問をされることがよくあります。
患者さんから「前と同じ治療を受けているのに、なぜ料金が違うのか?」などと質問された場合、前回の治療時の明細と今回の明細を見比べ、適確に答えなければなりません。
もちろん、医療行為そのものについて回答することはできませんが、許される範囲内で患者さんにも理解できる言葉で説明する必要があります。
小規模な診療所や病院ではスタッフの数が限られていることから、分業ができないところも少なくありません。
例えば、処方箋の発行業務、カルテ管理業務、入院・退院にかかわる業務、病棟管理業務、病院スタッフの給与計算など数多くの業務を垣根なくおこなうこともあります。
幅広い仕事に対応した、正確な知識を求められるところが、医療事務の大変なところでしょう。
医療事務でつらいこと(2)入れ替わりが激しい
「スタッフの入れ替わりの激しさ」も医療事務の仕事でつらいことの一つです。
スタッフが入れ替われば、担当している業務が変更になることがあります。
業務が変われば、新しく担当した業務についてまた一から仕事を覚え直さなければなりません。
新しく入ってきたスタッフが未経験者の場合は別の大変さもあります。
新しいスタッフに一から仕事を教えなければなりません。
仮に経験者が新しいスタッフとして補充されたとしても、引き継ぎの仕事は免れないでしょう。
通常業務に引き継ぎ業務が加わるので、一時的ではありますが仕事の負担が増します。
医療事務のスタッフがよく入れ替わるのにはいくつかの理由があります。
第一に、転職の容易さです。
求人サイトなどで検索すると、医療事務の求人は絶えることがありません。求人がなければ退職を思いとどまるかもしれませんが、求人がふんだんにあれば転職を決意しやすくなります。
第二に、収入と仕事のバランスが取れていないと感じるからです。
医療事務は覚えることが多く、患者さんとのやり取りでストレスを感じることも少なくありません。
経験を積んでも、人が入れ替わるたびに新しい仕事を覚えたり、新入事務員の教育を行ったりと、仕事が楽になるという感覚がなかなか得られません。
給与が伸び続ける職場でない限り「収入と仕事のバランスが取れている」となかなか感じられません。
以上のような理由から、医療事務の現場ではスタッフの入れ替わりが常に激しいのです。
医療事務でつらいこと(3)コミュニケーションが多い
医療事務のつらいこととして「患者さんとのコミュニケーションが多い」こともあげられるでしょう。
医療事務員は診察室内にいる医者や看護師とは異なり、受付などの空間で事務作業をすることがほとんどです。
患者さんは必ず受付を通るため、患者さんとのコミュニケーションの時間も自然に増え、それに比例して医療事務スタッフには気遣いが求められます。
怪我や病気などにより、心や体の調子が悪いときは、元気な時に比べて不安だったり心配な気持ちが多くあったりますよね。
診察してもらうまでの時間を長く待たされると苦痛に思う方も少なくないでしょう。
しかし、患者さんが集中する時間帯や、重篤な症状の患者さんが治療を受けていると、どうしても一人ひとりの診療に時間がかかってしまいます。
場合によっては、治療の順番が入れ替わることもあります。
不満に思う矛先が、受付にいる医療事務員に向くことも珍しいことではなく、クレームの受け皿になることもあります。
また、医療事務は「医療」という名前がついているものの、直接医療行為に携わることを許されてはいません。
医療をおこなったり、医療行為の説明ができたりするのは国家資格を持っている医師と看護師だけです。
医療事務には答えられないことがあることを、全ての患者さんが知っているわけではありません。
医療事務のつらさは、患者さんの疑問の受け皿という役割を求められる一方で、その役割を完全には果たせない点にあります。
以上のような理由から、医療事務員が行う日常的な患者さんとのコミュニケーションには非常に慎重な配慮と気遣いが求められる点に、医療事務のつらさがあるのです。
医療事務として働くメリット!
ここまで医療事務ならではの大変さ、つらさをご紹介しましたが、ここからは医療事務のやりがいをご紹介します。
医療事務の仕事は、縁の下の力持ちと呼ばれることも多く、目立ちにくくかつ楽な仕事ではありません。
ではなぜ、資格講座ランキングや女性に人気の職業で上位になることが多いのでしょうか。
医療事務の仕事のやりがいとは、どういったものがあるのでしょうか。
医療に携わることで、社会貢献していると実感できる
医療事務は、直接患者さんの診察をしたり、けがや病気の治療をする役割ではありません。
しかし実際に医療の第一線で仕事をする医師や看護師を、事務的な面から的確にサポートし、その負担を減らし、結果的に患者さんにより充実した医療を提供することができる、社会貢献度の高い仕事です。
医療事務員も立派な医療機関の一員であり、その仕事は病院全体の業務や患者さんへの医療の提供を円滑におこなうための大切な役割なのです。
患者さんとのコミュニケーションも取ることができる
体や心に不調を抱えてさまざまな方が来院するため、医療事務にはコミュニケーション能力も求められます。
どんな事態でも落ち着いて対応したり、ときには患者さんやご家族からのクレームの対応をすることもあるでしょう。
しかし、患者さんとのコミュニケーションはつらいことばかりではありません。
前述のとおり、医療事務は受付・会計などの他にも、案内など病院の顔としての業務があります。
不調や不安を抱えた患者さんに対して心配りをし、的確な案内や適切な説明をおこなうことで、患者さんたちの安心や信頼感が高まります。
患者さんと向き合い、お話をすることもあり、直接感謝をされる仕事であり、いろいろな方と出会って学びを得られる仕事でもあります。
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まとめ:接客が得意な方には特におすすめ!
医療事務は、一般の事務とは違い、利用者の方と多く接するがゆえにつらいこと、大変なことがあります。
しかし、そういった面も苦ではなく、むしろ得意だという方にはやりがいに感じられるでしょう。
現在、情報通信機器や人工知能、機械学習などの技術革新の影響で、一般企業の事務の求人は減少する傾向にあります。
「事務が好き」という人にとって、多彩な事務能力が求められる医療事務の現場は自らの事務スキルを発揮できる場です。
また、求人が多いため、結婚や出産を機に退職しても、医療事務の仕事に復帰することは難しくありません。
病院が違えども、医療に関わる事務は共通点が多く、転職しても蓄積したスキルは無駄になることはありません。
患者さんとのコミュニケーションの難しさについては述べましたが、裏を返せば患者さんの感謝の気持ちを真っ先に述べられるのも医療事務のスタッフです。
事務職でありながら利用者の方とコミュニケーションを多くとることができる医療事務。
接客も事務業務も好きな方は、ぜひチャレンジしてみてはいかがでしょうか。
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