医療事務に国家資格はない
医療事務の資格は非常に多くの種類があることをご存じでしょうか。
調剤薬局、介護施設、歯科医院などでも活躍できるものを含めると「50種類以上もの資格がある」と言われています。
さまざまな団体や教育機関が独自の検定試験を用いて医療事務の資格を認定しています。
しかし、どの医療事務の資格も「国家資格」ではなく「民間資格」なのです。
では、国家資格と民間資格にはどんな違いがあるでしょうか。
同じく医療に携わる分野でも医師や看護師は国家資格です。
医師になるためには国内の大学医学部に6年通う必要があります。
医学部入学は難関ですので、理系ではトップクラスの成績が求められるでしょう。
看護師も大学か3年制の看護学校に通うことが必要です。
このような国家資格は難易度が高く、誰でも取得できないため「権威」があり、有資格者は就職に苦労することはありません。
その一方で、医療事務の資格は、受験資格が「不問」で学歴や性別、年齢にかかわらずどんな人でも取得できます。
合格率も50%以上の資格も多く、他の医療資格と比べると取得しやすい資格です。難易度が低い分、国家資格のような権威はありません。
では、医療事務の資格を取得するメリットがあるのでしょうか。
医療事務の資格を取得するメリットとは?
就職に有利
医療事務の資格を取得していると、就職の際に有利になります。医療事務の仕事は「未経験可」「資格不問」「学歴・性別不問」で募集されることが少なくありません。
そのため、医療事務の求人は人気で応募者が殺到することが多いのです。
しかし、間口が広いとはいえ、医療事務の仕事は誰にでも勤まるわけではありません。
医療事務は受付窓口で働く「病院の顔」として非常に重要な役割を担います。
また、信頼性のある会計業務で病院やクリニックの経営を支えます。
病院やクリニックの採用担当者は、応募者のなかからキラリと光るアピールポイントを持つ「ダイヤの原石」のような人を探したいと思っています。
そこで役立つのが医療事務の資格なのです。
書類審査を通過しやすい
医療事務の資格を持っている応募者は、採用時の書類審査を通過しやすいと言えます。
医療事務の資格は、医療上の特殊な会計である「レセプト業務」の基礎知識や、医療用語に通じていることの証明となります。
これらの知識は、どの医療施設でも共通して必要になるものなので、医療事務の資格を持っている人は「即戦力」になると判断されることでしょう。
同じような年齢・経験・学歴の応募者が複数集まった場合、書類審査で医療事務の有資格者が選ばれるのは当然のことです。
面接でアピールできる
医療事務の資格を持っていると、面接の場でも有利です。医療事務の仕事は、働く病院やクリニックによってシステムが違ったり、多くのことを覚えたりしなくてはなりません。
医療事務の資格があるということは「新しいことを学ぶ意欲がある」ということを示す客観的な証拠になります。
医療事務の資格があると、実際に就職してからどんな仕事をする可能性があるかもわかるので、将来のキャリアに関しても目標を語りやすいでしょう。
転職時も有利
また、より条件の良い病院やクリニックに転職する場合も、医療事務の資格は役に立ちます。
現場での経験値に加え、医療事務に関する一定のスキルがあることの証明になるからです。
給与面での優遇
医療事務の資格があると、採用の時点で時給が高くなることも多いようです。
医療事務は事務職のなかでも特殊なスキルが必要です。
しかし、無資格者の場合は通常の会社事務と同じほどの給与しか得られないのが一般的です。
地域にもよりますが、未経験の人が医療事務の仕事を始める場合、800円~900円の時給で採用になることが多いようです。
しかし、医療事務の資格を有していることで、最初から1200円~1500円を提示されることもありえるのです。
医療事務の中でメジャーな資格である「医療事務技能審査試験(メディカルクラーク)」を有していることで、雇い主にとってはその人が基本的な医療知識や接遇マナーの知識を持っていることがわかります。
また、有資格者向けの資格手当を持っている病院やクリニックもあるため、医療事務の資格を持っていると給与面での優遇が期待できるのは大きなメリットのひとつでしょう。
後から資格取得する人が多い
現在医療事務として働いている人は、今後さらなる需要の高まりが期待される医療事務の上位資格を取得することがおすすめです。
中でも「診療情報管理士」は、個人情報管理が重要視されている現代において、注目の資格です。
2年制の通信教育などで資格を取得する必要があり、資格取得までのハードルが高いだけに、資格手当も期待できます。
また、「医事コンピュータ技能検定試験」は、医事コンピュータに関する知識レベルを認定するものです。
医療界のIT化に伴い、電子カルテや電子レセプトを使いこなすための知識として身につけておくとよいでしょう。
医療事務の資格は国家資格ではありませんが、資格を取得することにはさまざまなメリットがあります。
そのため、最初は医療事務の資格を持たずに働いている方も、やがては資格取得していくことが多いようです。
しかし、働きながら資格取得のための勉強時間をとるのは簡単でありません。
また、資格取得を願いながらも、日々の忙しさのあまり試験勉強や受験のチャンスを逃してしまうこともあるでしょう。
独学での資格取得が難しく感じる方は、通学や通信講座など各種スクールの利用を検討してみてはいかがでしょうか。
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まとめ
医療事務の資格は国家資格ではありませんが、有用な医療系の民間資格です。
就職や転職、給与面でも優遇されることが多いので、医療事務で働きたい方は資格取得を検討してみてはいかがでしょうか。
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