俳優資格ガイド
どんな仕事?
俳優は演劇や映画、テレビドラマなどで、自分の持ち味を活かしながらシナリオに沿って登場人物を演じます。情感あふれるセリフまわし、自然なしぐさや表情など豊かな表現力で観客を楽しませ、感動や勇気を与える仕事です。俳優の個性と存在感が作品全体のイメージに大きな影響を与えます。俳優とは、身体表現によってさまざまな物語空間を作りあげるアーティストであり、エンターテイナーであるといえます。
活躍の場
舞台・ミュージカル・映画・テレビ番組・CMなどが活躍の場です。一般には劇団やプロダクションなどに所属しますが、フリーで活動する人もいます。ただし実際に俳優として舞台に立ってはいても、アルバイトなどで生計を立てている人が多いのも事実。常に新しい個性的な人材が求められる業界であり、浮き沈みの激しい厳しい仕事です。演技力はもちろんのこと、チャンスをものにする力と誰にもまねのできない存在感が必要です。
必要な知識とスキル
発声・演技・舞踊の基礎を学び実力をつけます。俳優は、セリフを覚え台本を理解したうえで演じる役柄に自分なりの解釈を加えて役づくりをします。そのために人間観察や読書など、日常の努力と訓練は欠かせません。演技する自分を客観的に見つめられる眼も重要です。また発声や演技動作はすべて体力に支えられるため、筋力や瞬発力、心肺機能などを鍛える必要があります。不規則な仕事にも耐えられる強靭な心身が求められます。