基本情報技術者試験の午前免除とは
特定の講座を受講後、試験に合格すれば免除されます
基本情報技術者試験では午前試験と午後試験があり、両方で基準点以上を獲得することが合格の条件となります。
しかし、午前試験を免除する「午前試験免除制度」というものがあるのをご存知でしょうか。
この制度を利用するためには、基本情報技術者試験を開催している独立行政法人情報処理推進機構が認定した講座を受講して、講座を修了後修了試験に合格する必要があります。
免除の対象となる講座は認定を受けた専門学校や大学、通信講座、通学講座などで受講が可能です。
午前試験免除の流れ
では実際に午前試験免除制度を利用する流れについてご紹介していきます。
流れ
1.免除対象の講座を受講する
2.講座を修了する
3.修了試験に合格する
4.基本情報技術者試験の申込時に申請をする
5.基本情報技術者試験の午後試験に挑戦する
まずは午前試験免除対象の講座を受講し、終了条件を満たす必要があります。
講座を修了しなければ修了試験に挑戦することはできません。
お住いの地域ごとに開催されている対象の講座を確認の上、受講修了することを目標に、午前試験免除までのフローを進めましょう。
修了試験の実施方法・内容
修了試験は例年6月、7月、12月、1月の年4回実施されており、申し込みは修了試験日の約1か月前ころに締め切られます。
基本情報技術者試験自体は例年春・秋の2回開催されるため、どちらのタイミングで受験するか定めたうえで修了試験の合格を目指す必要があります。
では実際に修了試験の実施方法や内容について解説していきます。
実施方法
1.IPAに認定された受験項目を受講し、IPA提供問題・IPA審査問題のどちらかにより修了試験を受ける
2.民間資格の取得によって受講孔孟の一部免除を受け、IPA提供問題により修了試験を受ける
3.民間資格の取得によって受講項目の一部免除を受け、IPA審査問題により修了試験を受ける
この3つの方法があります。
また、実施の試験内容については例年金情報技術者試験の過去問題が中心に出題されているようですので過去問題対策を中心に行うのが良いかもしれません。
基本情報技術者試験の午前免除を利用すべき人とは?
確実に合格したい人
午前試験免除の修了試験は基本情報技術者試験の午前問題と比べて合格率が高い傾向にあるようです。
基本情報技術者試験の過去問題からの出題がほとんどで、試験対策が行いやすいことが理由の1つです。
対象の講座によっては修了試験の合格率が80%以上ある講座もあるようなので、カリキュラムにしっかりと取り組んでいけば合格は決して難しくはないのかもしれません。
また、午前試験が免除されることで難易度の高い午後試験のみに集中して取り組むこともできます。
基本情報技術者試験は通常、午前試験150分、午後試験150分の計300分かけて実施されるため、長時間集中して取り組まなければなりません。
午前試験を事前に免除し当日は午後試験にのみ集中して取り組めるのは、アドバンテージになるのではないでしょうか。
受験費用が増えてもなるべく早く合格したい人
午前免除を受けるために必要な認定講座は、通信講座の場合2万円~3万5千円程度で販売されていることが多いようです。
基本情報技術者試験の受験費用は5700円ですので、通常受験よりも費用が掛かります。
また受験費用のほかに対策テキストや問題集なども必要になりますが、それを含めても独学、通常受験のほうが費用は安くなります。
しかし独学で学習を進める場合、特に初学者は何から勉強すればよいのか、いつから実際の問題を解いていくべきかなどの判断が難しく、結果的に非効率な学習スケジュールとなってしまうことも多くあるようです。
ですので、基本情報技術者試験に特化した講座を受講することで無駄なく必要な知識を学習することで効率的に、早期に合格することが可能になるのではないでしょうか。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
基本情報技術者試験の午前免除を受けるためには指定の講座を受講し、カリキュラムを修了したのち年4回開催されている午前免除修了試験に合格する必要があります。
午前免除は取得日より1年間有効となります。
午前免除を受けた後次の基本情報技術者試験の試験日、まで午前問題より難易度が高い午後問題に集中することが出来るので、より確実に合格を目指す方は午前免除を受けることを検討してみてはいかがでしょうか。