「JNAジェルネイル技能検定」ってそもそもどのような検定?
安心して施術を受けられる健全なジェルネイル普及を目的として実施されている検定!
1985年に設立された日本ネイリスト協会により認定される「JNAジェルネイル技能検」。安心して施術を受けられる健全なジェルネイル普及を目的として実施されている検定です。
ネイルが一大ブームとなった平成初期には「初心者でも稼げる」「ネイル未経験でも独立可能」といったうたい文句により多くの人がネイリストを志した過去があります。「爪のデコレーションだけなら誰でも出来る」という間違った先入観が蔓延していことによる弊害です。
実際には薬品を人体に塗布する行為ということもあり、一つ間違えれば大きなトラブルを引き起こしてしまう事もあります。特にジェルネイルは自爪を覆い隠すように施術することが多く、手入れをおこたるとカビや水虫が発生してしまいがち。また、ジェルネイルを塗る前の処理で自爪を削り過ぎてしまうと、爪甲剥離症という大きな病気に繋がることもあります。
また、他のサービスに比べて施術時間が大幅に短いジェルネイルは非常に人気が高く、最近では主流へと変化しました。ジェルネイル専門のサロンも増加するなかで、ネイリストにとってはジェルネイルの知識は必須になりつつあります。
以上のことから、ネイルの正確な知識の普及と安全な技術レベルを確立することを目的に、ジェルネイル単独の資格「JNAジェルネイル技能検定」が立ち上げられました。
JNAジェルネイル技能検定の中級は難しい?難易度や合格率は?
中級は約60%の合格率。筆記は100点満点中80点以上、実技は70点以上で合格!
JNAジェルネイル技能検定ですが、レベルに応じて初級、中級、上級の3つの検定が用意されています。
ジェルネイル技能検定中級
「ネイルケアとジェルネイルを施術するためにプロとしてサロンワークに必要な専門知識と技術の修得」と本格的な施術内容が問われ、合格率は約60%程度。
中級を目指すにあたり注意したいのが、受験資格に初級合格者であることが求められる点です。
【試験内容】
中級では実技試験と筆記試験が行われ、さらに実技試験では第一課題と第二課題に分かれます。
それぞれの所要時間は実技試験が第一課題30分、第二課題85分の計115分間。
筆記試験は30分間です。
実技試験第一課題では、
左手5本のネイルケアとカラーリングを行います。
続いて第二課題では、右手5本のジェルオフ作業から行い、右手4本のジェルグラデーション、右手中指のクリアスカルプチュア、左手5本のポリッシュオフ、左手5本のジェルフレンチカラーリング作業で終了です。
筆記試験は、ネイル全般とジェルネイルに関する基礎知識が問われます。
衛生面、トラブル、ケアやネイルの手順など、ネイリストとしては押さえておきたい知識になりますので、しっかりと勉強しておきましょう。
ジェルネイル技能検定初級
「ネイルケアのベーシックマスターとジェルネイルを施術するために必要な基礎的知識と技術の修得」といった基礎的な内容。
合格率は70%以上
対策をとれば問題なく合格できることでしょう。
もしくは、ネイリスト協会が実施しているJNECネイリスト2級を取得することでも受験資格を得られます。
JNAジェルネイル技能検定 中級の資格取得には、どのようなメリットがあるの?
ネイルサロンでプロとして働くために必要な専門知識がつく!自ら開業する際にも信用に繋がる!
JNAジェルネイル技能検定の内容を紹介してきましたが、気になるのが取得メリットの有無。ネイリスト自体は業務独占資格が存在しませんので、未経験者でも就職することは可能です。
しかし、実際にネイリストの求人を見てみると、応募条件に有資格者のみと書かれていることが多く見受けられます。これは実際に接客する際、技術や知識がない状態だと仕事になりませんので、応募段階で選別されてしまうためです。仮に採用が決まったとしても、入社後に勉強や資格の取得を求められることでしょう。
JNAジェルネイル技能検定の中級からは実践的な知識が問われるため、有資格者はネイリストのプロとして評価されます。自らの能力の証明になりますので、独立開業を目指すときにも安心です。さらにJNAジェルネイル技能検定中級を取得することで上級試験の受験も可能になります。中級を取得することでライフプランの幅が広がってくるように感じませんか。ネイリストとして活動を目指すのであれば、ぜひとも取得をおすすめします。