ネイリストの仕事内容は?
主な仕事内容は、爪の手入れ(ネイルケア)、爪に装飾を施す(ネイルアート)!
ネイリストの仕事は大きく2つに分けられます。1つはネイリストと聞けばすぐに想像する方も多い「ネイルアート」、そしてもう1つは「ネイルケア」という仕事です。
ネイルアートは、シンプルなカラーリングだけのものから、それにラインストーンやモチーフ、ラメなど色々な装飾を施す華やかなものまで色々な種類やデザインがあり、総じて爪を美しく飾る施術です。これには、独特の光沢を出し、退色しにくいだけでなく長持ちしやすいジェルネイルや、短い爪でも長さを出して手を美しく見せるスカルプチュアなど、様々な方法があります。
ネイルケアは、爪の形と甘皮を整え、見た目の美しさだけではなく、健康な状態を保てるようにケアを行う施術です。日常的に爪切りを使うことで割れやすくなっていたり、二枚爪になっていたりする方でも、ネイリストのネイルケアを受けることでこれを防ぐことができます。
また、すでに割れてしまったり、欠けてしまったりした爪を見た目も分からないように自爪を再現することもできます。ハンドマッサージやパックなどを用いることもあり、ネイリストがネイルアートよりも先に身につける基本の技術です。
ネイリストが活躍できる場(就職先)は?
ネイルサロン・美容系サロンが中心!
ネイリストの主な就職先といえば、やはりその中心はネイルサロンです。ネイルケア専門のサロンやジュエリーなどをネイルアートに取り入れることもできる高級なサロン、若い人でも気軽に立ち寄れる比較的価格の安いサロンまでその形態は様々です。最近では、エステサロンや美容院などでもネイルメニューを取り入れるところが増えており、ネイリストの活躍の場として定着してきました。
これらの店舗では、エステやカット、パーマ、髪のカラーリングなど元々の施術の間にハンドマッサージや、フットマッサージ、トリートメントを行うことが主になっています。お店によってはネイルケア・ネイルアートなどの取り扱いもあり、体や髪をケアしている間にネイルも仕上がるので、忙しい人や別途時間を取ってネイルサロンに行くという流れもあります。
その他、ブライダルサロンや結婚式場などがネイリストの就職先として人気があります。ネイルが主役ではないので、あまり派手なデザインやカラーをすることは少ないですが、幸せな時間を演出するお手伝いができる場所となっています。
ネイリストの1日の仕事スケジュールは?
働き方によってスケジュールは異なります。
ネイリストの一日の仕事のスケジュールは、働き方によって大きく異なります。例えばネイルサロン勤務の場合、多くの店舗は様々な客層に対応できるよう朝から夜遅くまで営業しています。そのため、複数のネイリストが在籍する店舗では、早番・遅番で分かれていることもあります。
以下では、一般的なネイルサロンでの仕事スケジュールを紹介します。
サロン勤務のネイリストの場合:
開店準備:
店舗の掃除、道具の手入れ、お店によってはアロマオイルを焚いたり、音楽を流したりと、お客様が快適に過ごせる環境を整えます。
お客様来店・接客対応:
ネイルサロン開店後は、予約を中心に空きがあれば飛び込みのお客様の施術も行います。
昼休憩:
遅番シフトのネイリストと交代しながらお昼休憩。予約状況やサロン状況に応じて、時間変動はあると思っておいた方がよいでしょう。
お客様来店・接客対応:
引き続き、予約を中心に飛び込みのお客様の施術を行います。夕方から閉店時間までは、仕事帰りのOLの方や学生の方などでお客様も多く来店されます。
1日の仕事スケジュールで、一番忙しい時間帯となるでしょう。
閉店作業:
閉店後は、道具の手入れや売り上げの計算などの閉店作業となります。場合によっては、終業後に自主トレーニングなどをすることもあります。
ネイルサロンでネイリストとして仕事をする以外に、スクールでネイル講師として仕事をするケースもあります。ネイルサロン勤務のネイリストのように一日中接客をするわけではありませんが、人気や働き方によって忙しくなることも十分考えられます。
尚、フリーランスになると働き方も変わります。自分自身でセミナーを開催したり、メーカーやメディアからの依頼を受けたりして講座を開くこともあるようです。また、検定の試験官やイベントなどの運営をすることもあります。
勤務時間や場所の自由が利くため、副業として、家事や育児をしながらなどの働き方に向いています。ただし、集客もすべて自分で行う必要があり、働き方によって収入は左右されるため、業務の負担は大きくなる傾向にあります。
ネイリストはこんな正確の人に向いている!
ネイル(アートなど)、トータルビューティーが好きな人
ネイリストに向いているのは、まず何と言ってもネイルアートが好きな人、そしてトータルビューティーに興味がある人です。ネイリストを目指す人は、大抵の場合ネイルアートに興味があり、自分でもネイルアートをしていることが多いです。好きだからこそ常に新しいテクニックや流行りのデザインを研究し、アートセンスを磨いています。ネイリストは自分がネイルアートを楽しむだけでなく、お客様にそれを提供する仕事です。
また、ネイルを通じてお客様をきれいにすることができ、それに喜びを感じられる仕事でもあります。さらにネイルだけを目立たせるのではなく、お客様一人ひとりの髪型や服装、メイクなどを考慮して、ネイルデザインを提案・提供することで、トータルビューティーといった面からのサポート、お客様からの信頼や支持を得られることにつながります。
接客(お客様に喜んでもらう)が好きな人
ネイリストの仕事はネイルケアやネイルアートという技術的なものではありますが、同時に接客でもあります。時間のかかる施術の間、お客様に快適に過ごしてもらえるような心遣いもネイリストの大切な仕事です。同じ体勢で長くいることになるお客様に負担をかけないようクッションを用意したり、定期的に辛くはないかなど声をかけたりする気遣い、世間話のような気楽な雰囲気の中でお客様の話を聞くことも重要です。うまく会話の糸口を作ることで、お客様の生活や好みに合ったネイルを提案したり、施術に工夫を加えたりすることもできます。
また、最初はお客様が口にしなかった「爪の形がよくない」「爪の表面がデコボコで気になる」などの悩みやコンプレックスを聞き出すことで、施術方法や幅も広がりますし、それを解決に導く提案ができればより一層喜んでもらえることでしょう。こうした心配りやお客様に喜んでもらうことが好きな人は、ネイリストに向いているのです。
細かい作業が好きな人
「細かい作業が好き」というのも、ネイリストに向いている条件の一つです。元々人間の手や足の爪はそう大きなものではありません。それがネイリストのお客様の大部分を占める女性ならなおのことです。ネイル用に開発されたアートブラシのほとんどは毛丈・毛先が小さく、特に細かい柄を書くための細筆の先は1ミリにも満たないこともあります。それらはお客様の爪を細部まで整え、飾るための繊細な作業に用いることを前提に作られているからです。
いくら道具が小さくてもそれを使うのはネイリストです。地道で繊細な作業でも妥協せずに神経を集中させ、爪の端にまで目を配ることを怠るわけにはいきません。これらを使いこなすこと、そして使う前後で適切なメンテナンスをすることは、ネイリストの仕事の中でもとても重要です。お客様に対して直接行うネイルの施術だけでなく、こうした道具に対しても細かい作業ができる人がネイリストに向いているのです。
ネイリストの仕事をするには?
ネイルスクールなどで知識・スキルを身に付ける!
ネイリストとして仕事をする上で、ネイル関連の資格・スキルが無ければ働けない、という決まりはありません。ただし、ネイルサロンで採用される可能性は極めて低いと思われます。ネイリストとして仕事をするのであれば、ネイリスト技能検定資格取得を目指すか、ネイルに関する知識・スキルを身に付ける努力が必要でしょう。
いずれにしても、ネイルスクールにて開講されている講座受講をおすすめします。その際は、講師がどのような経歴なのか、講座の目的が資格取得や学習内容が明確なものを選ぶと安心です。