カラーコーディネーターになる方法とは
カラーコーディネーターになるには資格が必要?
カラーコーディネーターになるためには特定の資格を必ず保持していなければならない、というわけではありません。よって、資格が無くてもカラーコーディネーターになることは可能です。しかし、色に関する知識、感覚はとても大事であるため、第三者にそれを証明できるという意味でも資格取得することは重要なポイントではないでしょうか。色に関する資格はいくつかあり、主催団体も異なります。どのような活躍の仕方をしていきたいかによって、取得すべき資格がどれなのか検討してみてください。独学によって試験を受けることも可能ですが、より確実に資格取得をしたいという方には、資格取得スクールに通うのも良いかもしれませんね。ちなみに「カラーコーディネーター」とは、色に関して助言をする専門家のことを呼びますが、「カラーアドバイザー」や「カラーコンサルタント」などと言うこともあるようです。
カラーコーディネーターに向いている人は
色彩に関する専門知識や美的センスはもちろん、人々を納得させられる、しっかりとした論理性を持っている事も大切です。色彩検定は、単独よりも他の資格や専門スキルと組み合わせることで、アピール力が高まる資格です。服飾デザイナーやインテリアコーディネーターなど、色彩の重要度が高い職業であれば、本資格を取得することで同業者との差別化を計ることができるでしょう。
カラーコーディネーター資格の種類
色に関する資格
現在、色に関する資格は様々あります。ここで、色に関する資格を紹介しますので、資格取得する際の参考にしてみてください。
●カラーコーディネーター検定
「色」を活用したビジネスの場で有効活用できる資格。受験にあたっての制限はなく、どなたでも受験できます。資格は1~3級に分かれていますが、1級・2級からの受験、1・2級、2・3級の併願受験も可能。
※東京商工会議所が主催
●色彩検定
「公益社団法人
色彩検定協会」主催の、色に関して幅広い知識や技能を評価する検定試験です。幅広い層の方が受験していて、資格としての知名度もあります。1級から3級までありますが、受験制限はなく、どの級からでも受験可能です。
●色彩士検定
色彩に関する知識や技能を段階的に評価する検定です。合格者すると「色彩士(Color
Master)」としての社会的な信頼も得ることができます。資格は1,2,3級で分かれています。(主催:全国美術デザイン教育振興会)
●カラーデザイン検定
国際カラーデザイン協会主催の学んだ内容を即現場で応用可能なレベルの知識・スキル証明ができる検定です。商品開発やマーケティング、広報などのあらゆる業界における就・転職にも有利なスキルです。
●ファッション色彩能力検定
ファッション色彩能力検定は、ファッション関連の仕事上で必要となる流通・マーケティング、ファッション商品の専門的知識や現場で活用できる能力を身についているかを証明できる検定。2級・3級はともに70%の得点が合格目安となっています。1級は、どなたでも受けることは可能ですが、2,3級よりも出題範囲や合格基準は高くなっています。(一般財団法人
日本ファッション教育振興協会)
●色彩福祉検定
色彩福祉検定は、色彩心理を活用した心のケアを高齢者や知的障害児などの福祉分野にも広める目的で作られた検定で、社会貢献ができる介護のプロとしての活躍の場を広げることができます。介護・福祉分野で働いている方のスキルアップにおすすめです。(一般社団法人日本色彩環境福祉協会
JCWA主催)
●色彩活用パーソナルカラー検定
3級から1級までのステップアップ方式による検定で、パーソナルカラーをビジネスで活用するスキルを身につけることができます。受験資格は特になし。 (一般社団法人 日本カラーコーディネーター協会 主催)
資格・スキルの活かし方
洋服から、インテリアや雑貨、食品など、ありとあらゆるところに色彩は使われており、カラーコーディネーターはさまざまな職業で活躍できます。デザイン関係の就・転職はもちろん、企業内でカラーコンサルタントとして活用する事も可能。配色センスと専門知識を活かし、食料品や衣料品、住宅などの各種メーカーの商品開発、広報部で、商品や広告の制作に携わるほか、販売や営業などの接客業でもその知識は役に立つでしょう。
就職状況は?
「カラーコーディネーター」という職種で仕事を探すのは、まだまだ難しいのが現状です。実際は、アパレル関係、化粧品メーカーなどのファッション分野や、インテリア、エクステリアなど建築関係などが主な活躍の場となっています。一方で、近年は広告業界やIT業界、介護・福祉業界など、新たな分野でエキスパートとして活躍できる環境も広がっているので、今後は就職先も増えてくるのではないでしょうか。 知識やスキルを活かせる場面が多岐に渡ってきているため、具体的なイメージを持ったうえでどんなカラーコーディネーターを目指すのか、そのために習得が必要なスキルや知識は何なのか、整理しながら進めると良いでしょう。