Webデザイナーがコーディングを身につけるメリット
Webデザイナーには2タイプある
Webデザイナーには大きく分けて2つのタイプの働き方があります。
1つは「WebデザインだけをおこなうWebデザイナー」。
もう1つは「WebデザインとコーディングのどちらもおこなうWebデザイナー」です。
「デザインだけおこなうWebデザイナーがいるのであれば、コーディングができなくてもよいのではないか」という方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、Webデザイナーがコーディングを身につけることで、Webデザイナーとしてのキャリアにも、業務を進めるうえでもメリットがあります。
Webデザイナーがコーディングを身につけると、どのようなメリットがあるのかをご紹介します。
(1)コーディングスキルが強みになり他のWebデザイナーと差別化できる
サイト制作をおこなう際にコーディングは欠かせません。
コーディングをおこなう「コーダー」としてのポジションで求人が出ることもあります。
求人内容の中には「コーディングができること」が条件となっているものもあり、Webデザインのみできるデザイナーよりも、コーディングまでできるデザイナーはそれだけで強みになります。
近年では在宅ワークとしての人気が高まり、Webデザイナーになりたい方や実際に学ぶ方も増えています。
なり手が増えているなかで、Webデザイナーとして活躍するためには差別化できるスキルを身につけておくことが大切です。
(2)サイトとして機能させることが可能か判断できる
いくら見た目がよいデザインを作成したとしても、サイトとして機能できなければそのデザインを実現することはできません。
建築で例えると、建築デザイナーが設計した家のデザインを大工が見たときに、実際に建築するのは難しいといった場合が挙げられます。
サイト制作でも同じように、コーディング知識のないWebデザイナーがサイトをデザインした場合、コーディングが難しかったり、時間をかけないと完成できなかったりするケースがあります。
その場合、コーダーの作業工数が想定よりも増える、デザインの修正が発生するといった余分な作業が必要になるでしょう。
Webデザイナーがコーディング視点を持っていると、サイトをデザインする段階で「実現可能か」という判断ができるため、結果として作業工数の削減や短縮につながります。
(3)Webデザインの幅が広がる
HTMLやCSSは何ができるのかを認識しておけば、デザインしたものがどのようにサイトとして反映されるかをイメージすることができます。
どの言語をどのようにして使えばよいかを想定しながらデザインできるため、実現可能かつ目的に沿ったなデザインを作ることができるでしょう。
以上のように、コーディングスキルを習得すると一気通貫で業務を担当できるようになります。
デザインのみ対応可能なデザイナーよりも、コーディングまでできるデザイナーの方が需要が高く、活躍できる見込みが高まることが大きなメリットといえるでしょう。
Webデザイナーが身につけておくべき「コーディング」を解説!
作成したデザインにコンピュータがわかる言語でプログラムを書くこと
インターネットのWebサイトを見ていると、操作に合わせて動画が流れたり、説明がポップアップしたりします。
また、レイアウトに合わせて装飾がなされていたり、クリックによって別のページに飛んだりします。
普段サイトを閲覧する際にあまり意識することはないかもしれませんが、サイトがこのように動くのは「コーディング」によってコンピュータに指示を出しているからなのです。
「HTML」とは?
コンピュータに文章表示の指示を伝えるための言語の1つ
HTMLとは、Hyper Text Markup Language(ハイパーテキスト・マークアップ・ランゲージ)の略で、マークアップ言語の一種です。
主にWebサイトに文章を表示させることを目的に使用されます。
PHPやJavaScriptといった、いわゆるプログラミング言語より習得が容易で、初心者も覚えやすいとされているのも特徴です。
画面上に表示させてほしいテキストなどを指示したものを「ソースコード」といいます。そのソースコードをコンピュータに向かって書くことを「コーディング」と呼びます。
コンピュータにテキストや強調、アンダーラインなどの装飾を認識させ、画面上に表示させるための言語のこと。
「タグ」と呼ばれる、情報を指示する文字列を使ってコードを記述することで、コンピュータに指示を出すことができる。
例えば、今ご覧いただいているこのページも「HTML」を使用して作られています。
コンピュータは私たちが日常で使う言葉をそのまま理解することはできません。
こういったWebページをブラウザで正しく表示するために、コンピュータが理解できる言葉で指示を出すことが必要です。
HTMLのようなマークアップ言語は、以下のような指示を出すことができます。
- 文章を太字で強調したり、アンダーラインを表示したりする
- 見出しを大きく表示したり、枠で囲って装飾したりする
- 別のページやサイトへのリンクを設置する
「CSS」とは?
ページの見た目をコンピュータに伝える言語の1つ
CSSはCascading Style Sheetsの略で、「スタイルシート」とも呼ばれます。
先述のHTMLと同様、CSSもコーディングのときによく使われるマークアップ言語です。
CSSは、文字の大きさやレイアウトなど、サイトを「どのように装飾して表示させるか」をコンピュータに指示することができます。
1つのWebページの中にもCSSはたくさん使われています。
例えば、大事な箇所は太字になっていたりアンダーラインが引いてあったりしますが、それらはCSSを使ってコンピュータに指示を出しているからです。
HTMLを使って文章だけを表示させるよりも、CSSを使って見栄えをよくすることで、読み手が読みやすく感じます。
実は、HTMLだけでもサイトの見た目を装飾することは可能です。
しかしHTMLには、ブラウザ(※)によって見え方が変わってしまうという弱点が指摘されています。
装飾の指示に適した言語であるCSSを使うことで、文章部分はHTMLを使用し、装飾に対してはCSSで指示を出す、といったコーディングが推奨されています。
※ブラウザ:Webサイトを見るために使用するソフトウェア。Googleの「chrome」やApple(MacintoshやiPhone)の「Safari」などが該当する。
コーディングの勉強方法
スクールやオンライン講座で学ぶ
HTMLやCSSは比較的習得しやすい言語といわれますが、初心者の方は初めて見る文字の羅列に「覚えられるのか」と不安になる場合もあるでしょう。
習得するにあたっておすすめの学習方法はスクールやオンライン講座で勉強する方法です。
独学の場合、わからないことがあれば自分で調べて解決しなければなりませんが、スクールやオンライン講座ではサポートしてくれる講師やメンターがいることが多いというメリットがあります。
サポート制度を利用することで、不明点を解決する時間がぐっと短縮できるでしょう。
また、自分で書籍などを調べるよりも、わかりやすく解説してくれる可能性もあります。
初めてのことへのチャレンジは、どうしてもハードルが高く感じてしまうもの。
そのハードルを越えるためのサポート役として、スクールやオンライン講座を利用してみるのはいかがでしょうか。
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まとめ
- コーディングとは文章やデザインを表示させたり動かしたりするために、コンピュータに指示を出すもの
- デザインだけでなくコーディングまでできるWebデザイナーは仕事の幅が広がり差別化にもなる
これからWebデザイナーを目指したい方や、コーディングまでできるようになってスキルアップしたい方は、ぜひ参考にしてみてくださいね。