実務者研修とは、幅広い利用者に対する基本的な介護提供能力の修得に加え、医療的ケアに関する知識及び技能の習得を目的として、2013年度に新たにスタートした研修です。
介護職員基礎研修(2013年廃止)を検討されていた方にもおすすめです。
事業所に必ず配置が必要とされるサービス責任者。これから目指す方は、介護福祉士の資格取得、もしくは実務者研修の修了が必要となります。介護福祉士は国家試験であるのに対し、実務者研修はそれよりも一歩手前に位置する研修なので、初心者でも受講が可能です。
※ヘルパー2級または初任者研修をお持ちの方も3年以上の実務経験があればサービス提供責任者となることができますが、減算対象となります。
「医行為」として定められているたん吸引と経管栄養ですが、実務者研修のカリキュラムの中で、「医療的ケア」という科目で学ぶことができます。
※これらの行為を実際に介護現場で行うには、講義・演習に加えて、実地研修を修了しておく必要があります。
2017年1月の試験より、介護福祉士国家試験の受験資格として3年以上の実務経験に加えて実務者研修(450時間)の受講が義務付けられます。この変更により、これまでであれば受験できた方でも、実務者研修を修了していなければ受験できなくなってしまいます。
実務者研修は、標準受講期間が6ヶ月となっているので、2017年1月の試験を目指す場合には、2016年中に修了できるよう早いうちから受講スケジュールを考えておくとよいでしょう。
以下の図が、介護の仕事の新たなキャリアパスです。2013年度の制度改正により、介護職員基礎研修及び、ホームヘルパー1級は「実務者研修」へ一本化されました。また、実務者研修は今後介護福祉士試験の受験資格として義務付けられることが決まっており、介護のキャリアパスの中で重要な位置を占めることになります。