社会保険労務士は企業の人事、労務管理や労働・社会保険に関して、労働基準監督署などの諸監督署に関係書類を作成・提出したり、社会保険に関するアドバイスを行うエキスパート。 社労士の資格を持つ者しかできない独占業務があり、勤務先の企業で資格を活かしたり、独立・開業することでキャリアアップが望めます。 また、近年注目される「働き方改革」。一人ひとりに沿った働きかたを実現するため、さまざまな企業で社労士の需要が高まっています。
勤務社労士
企業の総務部や人事部に所属して、社会保険・労働保険関係の書類作成・労務管理など、企業内社会保険労務士として会社内でも安定した地位で働くことができます。
収入が安定しており、資格手当がつく企業も。
開業社労士 個人や中小企業のクライアントから依頼を受けて自分にあった働き方ができるのが魅力。働いた分が稼ぎになるため、高収入を目指すことができます。
就転職や実生活で活かす
業種を問わず社会で通用するスキルなので、採用試験ではアピールポイントに。
社労士資格の学習で得た労働・社会保険などの知識は社会人生活を送るうえでも役立ちますし、年金や保険はライフプラン設計に活かせます。
社労士試験は800時間から1000時間の勉強必要と言われ、合格率が低い難関資格として知られています。法律科目が10科目以上と出題範囲が広いため、膨大な知識を記憶し理解しないと試験に合格することはできません。 さらに、難化・過去問からの出題が減った最近の社労士試験。受験指導のプロである講師の講義で「より効率的に理解」することで最短の合格が目指せます。
社労士試験が関わる法律は法改正が多く、試験傾向は毎年変わります。講座開発で分析や指導に長けたスクールではこういった社労士試験の変化にも強く、毎年安定して合格者を輩出しています。
スクールの講座は主に通学や通信に分かれます。同じ目標を持った生徒の中で勉強する通学講座はモチベーションを保つのに最適。また、生の講義を受けながら疑問点を都度解消できるので、しっかり学ぶことができます。通信講座では働きながらでも自分のペースで場所を選ばず学べ、繰り返し受講ができるなど通学にないメリットも。コースの種類も1年かけてじっくり学ぶものや、直前に短期集中で対策するものがありますので、ライフスタイルや目的に合わせて選べます。
また、教育訓練給金対象の講座などもあり、制度を利用すれば受講料の最大20%(上限10万円まで)が支給されます。お得に学ぶことができるので、スクールのパンフレットなどで詳細をチェックしてください。
[ 大阪の社会保険労務士講座一覧 ]
社会保険労務士の合格率は毎年7〜9%。
受験資格は主に1.学歴、2.実務経験、3.厚生労働大臣の認めた国家試験合格の3つ。受験資格は多岐に渡りますが、その分門戸は開かれているためチャレンジしやすい資格です。
受験資格を満たしていれば、最短5ヶ月〜6ヶ月で試験に挑戦することも可能です。社労士としての活躍を目指すなら毎年一回実施される試験を目標に合格の照準を合わせていきたいもの。ぜひスクールなどを利用して効率的に学び、最短期間での合格を目指しましょう。
(1)学歴 基本的には一般的な4年制大学・短期大学・5年制の高等専門学校の卒業で受験資格を得られます。他には大学在学中・中退者は卒業認定単位を62単位以上取得するか、厚生労働大臣が認定した専門学校を卒業すると受験資格を満たすことができます。
(2)実務経験
学歴に関係なく、社労士事務所や社労士関連の法人において3年以上従事した経験があれば受験資格を満たします。
また、弁護士事務所や地方公共団体、独立行政法人、労働組合などで行政事務や労働社会保険諸法令に関する事務に3年以上携わることで受験資格が得られます。
(3)厚生労働大臣の認めた国家試験合格 厚生労働大臣が認めた国家試験として認めた79の資格の他、司法試験予備試験や行政書士などの国家試験に合格すると受験資格が得られます。
社労士として活躍できる業務の幅が広がることで、就転職や独立・開業、収入のアップを狙うことができるため、複数の資格を所有するダブルライセンスを取得する方が増えてきました。また、社労士の業務に活かすことのできる資格が数多くあることも、ダブルライセンス所有者が増えている要因のひとつです。社労士の資格取得後、業務を行う中で感じた仕事のニーズに合わせて資格を取得する方が多いようです。
社労士のダブルライセンスとして人気がある資格として、より企業ニーズに応えることのできる税理士、経理業務も兼任できる簿記、業務の幅が広がる行政書士などがあります。
また、業務以外にもコンサルタント能力や営業力を必要とする場面が多くあることから、FP(ファイナンシャルプランナー)などの資格を取得するなど、自分の得意分野の業務と関連する資格を取得するケースもあるようです。