メンタルヘルス資格ガイド
どんな仕事・資格?
メンタルヘルスとは直訳すると精神(心)を健康に保つことという意味です。最近では職場におけるストレスが原因で休職や離職をする人が急増しており、メンタルヘルスに関する企業の関心が高まってきました。
大阪商工会議所主催の「メンタルヘルス・マネジメント検定」は、職場のメンタルヘルス対策に必要な知識・技術・態度を問う検定試験で、企業の人事労務担当者や管理職を中心に幅広い層の人々が受験しています。
活躍の場
企業におけるメンタルヘルスの中心的な役割を担っているのは、企業内では人事労務担当者や衛生管理者、社員として雇用されている産業医であり、外部では産業カウンセラー、労働衛生コンサルタント、臨床心理士、精神保健福祉士などです。したがって、企業に属してメンタルヘルスに関わりたい場合は一般企業の人事労務関連部門が主な活躍の場となり、外部の専門家として携わりたい場合は医療機関、健診機関、健康保険組合や産業保健センターなどの公的機関が主な活躍の場となります。
気になる将来は?
2006年4月より労働安全衛生法が改正され、労働者の精神面でのケアを行うことが企業に義務づけられるようになりました。また同法では労働者の受けるストレスが拡大する現状を踏まえ、2008年4月からは規模に関わらずすべての企業でメンタルヘルスに対応することも求めています。
ただし、これは外部の専門家を活用することだけを前提にしているわけではありません。労働者自身が行う「セルフケア」や管理者が部下に対して行う「ラインケア」なども欠かせないものと位置づけられており、組織で働く人にとってメンタルヘルス関連の知識や技術は今後ますます重要となってくるでしょう。
試験データ
項目 | 内容 |
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資格・試験名 | メンタルヘルス・マネジメント検定試験 |
試験日 |
【[第37回]2024年11月試験(I種・II種・III種)】 【[第38回]2025年3月試験(II種 ・III種)】 |
試験区分 | 公的資格 |
主催団体 | 大阪商工会議所 |
受験資格 | 特になし |
合格率 | I種:21.3% II種:56.5% III種:86.4% ※第29回(2020年度)結果 |
出題内容・形式 | ▽I種 (1)企業経営におけるメンタルヘルス対策の意義と重要性 (2)メンタルヘルスケアの活動領域と人事労務部門の役割 (3)ストレスおよびメンタルヘルスに関する基礎知識 (4)人事労務管理スタッフに求められる能力 (5)メンタルヘルスケアに関する方針と計画 (6)産業保健スタッフ等の活用による心の健康管理の推進 (7)相談体制の確立 (8)教育研修 (9)職場環境等の改善 ※選択問題:2時間+論述問題:1時間 ▽II種 (1)メンタルヘルスケアの意義と管理監督者の役割 (2)ストレスおよびメンタルヘルスに関する基礎知識 (3)職場環境等の評価および改善の方法 (4)個々の労働者への配慮 (5)労働者からの相談の方法(話の聴き方、情報提供および助言の方法等) (6)社内外資源との連携 (7)心の健康問題をもつ復職者への支援の方法 ※選択問題:2時間 ▽III種 (1)メンタルヘルスケアの意義 (2)ストレスおよびメンタルヘルスに関する基礎知識 (3)セルフケアの重要性 (4)ストレスへの気づき方 (5)ストレスへの対処、軽減の方法 (6)社内外資源の活用 ※選択問題:2時間 |
検定料 | I種(マスターコース) :11,550円(税込) II種(ラインケアコース) :7,480円(税込) III種(セルフケアコース):5,280円(税込) |
問い合わせ先 |
メンタルヘルス・マネジメント検定試験センター https://www.mental-health.ne.jp/ TEL:06-6944-6141 (土日・祝日・年末年始を除く 10:00~17:00) E-mail:info@mental-health.ne.jp |