学校心理士資格ガイド
資格・スキルの活かし方
資格保有者には、学校や特別支援学級、特別支援学校などの教育現場で活躍している方が多く、その他にも教育委員会、教育センター、教育相談所などで活躍するケースもあります。
尚、学校心理士というのは資格の名称で、スクールカウンセラーは職業の名称です。スクールカウンセラーは都道府県や指定都市などが選考し各学校に配置するもので、採用条件は自治体などにより異なっています。
どんな資格
学校心理士は、1997年度から始まった、学校心理士認定運営機構・日本学校心理士会の認定資格。心理学に関連した学歴や実務経験などの条件を満たした上で、筆記試験又は面接試験などの審査に合格することで資格が取得できます。学校に通う子供自身をはじめ、子どもの保護者、教師等に心理教育的援助サービスを行う専門的知識・技能を有するかを問う資格であり、認定審査の条件は厳しくなっています。
上位資格としては2011年度創設の「学校心理士スーパーバイザー(CSP-SV)」資格があります。
気になる将来は?
社会や教育環境、人間関係、個人の心理や障害など、さまざまな原因により多種多様化する教育現場の問題。すでに教師や保護者の力だけで解決することは困難とされ、学校をはじめとする教育現場では、その解決案としてカウンセリングが導入されはじめています。その担い手となりうる学校心理士は、子ども達の学習環境を整え、望ましい生育環境を作るために必要不可決な存在として、需要が高まっていくと予想されます。
試験データ
項目 | 内容 |
---|---|
資格・試験名 | 学校心理士 |
試験日 |
【2024年度試験 試験I(論述式)・試験II(多枝選択式)】 【2024年度試験 試験III(面接)】 【2024年度試験 試験Ⅳ(講習会含む)】 |
試験区分 | 民間資格 |
主催団体 | 一般社団法人 学校心理士認定運営機構 |
受験資格 | ・大学院で学校心理学関係の科目の単位を修得し、修士課程・専門職学位課程を修了し、学校心理学に関する専門的実務経験を1年以上有する方(公認心理師関連の大学院の方は多くの科目を学校心理学関係の科目に読みかえることができます) ・教職大学院で指定の5領域について指定の単位を修得し、修士課程を修了し、学校心理学に関する専門的実務経験を1年以上有する方 ・4年制大学卒業で学校心理学に関する専門的実務経験を5年以上有する方(学校職員・相談機関の専門職従事者) ・大学または大学院で授業を2年以上担当し、学校心理学の8領域に関する研究業績を5編以上有する方 ・公認心理師資格を有する方(学校心理士認定運営機構が開催する講習会に参加することが必要です) ・学校の管理職または教育行政職として、心理教育的援助サービスに関する指導的な役割を3年以上有する方(申請時において、その職を辞してから5年を経過した方を除く) |
合格率 | - |
出題内容・形式 | 論述式試験(試験I)、多枝選択式試験(試験II)、面接試験(試験III)によって行われます。 ※大学院修了者である、教員の経験を有するなど、満たしている条件によって受験すべき試験の種類が異なります。 ※審査は、提出された書類、筆記試験または面接試験、ケースレポートまたは研究業績について行われ、 審査結果を総合して合否が判定されます。 ※公認心理師は講習会+試験(試験IV)により資格取得となります。 |
検定料 | 手引き及び申請書:3,300円 認定審査料:33,000円(税込) |
問い合わせ先 |
一般社団法人 学校心理士認定運営機構 http://gakkoushinrishi.jp/ 〒113-0033 東京都文京区本郷2-32-1 BLISS本郷ビル3F TEL:03-3818-1554(10:00~17:00) |