琴・三味線資格ガイド
学べること・学び方
和の心を堪能できる楽器の代表が琴と三味線。琴には大きく分けて生田・山田の2流派があり、三味線には長唄・小唄・津軽といったジャンルがあります。琴と三味線は異なる楽器ですが、同じ教室で学べることの多い楽器でもあります。和楽器のお稽古事というと堅苦しいイメージがついて回りますが、現在では大勢で楽しく習うのが一般的。定期演奏会などでの発表を経験し、なおも研鑽をつんで師範となれば、自分の教室を開くことも可能です。
はじめるにあたって
練習用のベタ作りと呼ばれる琴のセットは、10万円弱が一般的な相場のようです。また琴を習う教室で購入することで、1割程度安くなることも多いようです。三味線の場合は、本体に使われる素材で値段が大きく左右されるのが特徴で、練習用として本体=花林材・胴=花林・皮=両犬で構成される三味線は、7~8万円程度が目安となっています。またどちらの楽器も教室で練習するときは私服でかまいませんが、定期演奏会などでは着物の着用が基本となります。
豆知識
コトを表す漢字には「箏」と「琴」の2種類があります。現在普通にコトと呼んでいる13絃の楽器を指すのは「箏」で、もう一方の「琴」は弦を支える柱を用いない7絃の楽器を指し、こちらは「きん」と読みます。ただし現在では常用漢字の中に「琴」の文字しか含まれていないため、一般的には「箏」よりも「琴」の方が通りが良くなっています。しかし筝曲の道に関係する人たちは「箏」の字を「コト」と読む人が少なくありません。