男性栄養士は増えつつある!
栄養士になる方法・手順は同じ
栄養士の全体数のうち、女性栄養士に比べると男性栄養士の人数は少ないものの、男性栄養士自体の人数は年々増加傾向にあります。
栄養士になるために必要な手順は男女ともに変わりはなく、各都道府県の栄養士育成施設で2年以上必要な知識・技能を習得し、都道府県知事の免許を受けることです。
増えつつある理由
男性栄養士が増えつつある理由としてはいくつか挙げられますが、長期的に働ける可能性が高い男性栄養士が増えることで現場の業務が円滑に回ると考える企業が増えてきているため、男性の雇用枠が増えているようです。
また近年では、健康意識の高まりもあり、食事・栄養に対して自身を見つめなおし改善しようという傾向がみられているようです。
そのなかで栄養士として栄養指導などをする場合に、女性には相談しづらい悩みを抱えている方にも柔軟に対応することができる場合もあります。
視点や魅力
このように、女性栄養士の方とは異なる魅力を発揮できることから、男性栄養士の方の就業率は年々増え続けています。
現代社会の食文化の多様性に対応するために、女性だけではなく男性の視点や魅力も必要になってきているということなのかもしれません。
男性の栄養士のメリット・デメリットとは?
メリット
さまざまな現場でめ求められる
栄養士のメリットについてですが、大きな点としては、専門性のある職業のため求められる現場が医療施設、老人福祉施設、小・中学校、行政機関など、多岐にわたることではないでしょうか。
栄養士は国家資格であるため、栄養士資格を持っていれば給与面で優遇される可能性は高く、食の専門職としての強みをさまざまな現場で発揮できる可能性が広がるかもしれません。
また、その専門性で何らかの事情で退職をした場合でも再雇用の機会が広がります。
男性ならではのアドバイス
それ以外にも、個人もしくは団体に対してアドバイスをすることや、相談を受ける際に「女性栄養士には聞きづらい」という悩みを持った方に対してのケアがしやすくなるなど、就職先によっては男性の方と接する機会が多いところもありますから、そういった場所で活躍できるかもしれません。
デメリット
給与水準は高くない?
給与についてですが、厚生労働省が発表している「令和元年 賃金構造基本統計調査」によると、栄養士の給与の統計は平均月収24万6千円、平均年間賞与60万8千円、平均年収はおよそ350万となっています。
こちらの金額は、他職種平均よりも低めではあるようです。
もちろん平均値のため、就職先や雇用形態などにより給与は異なります。
給与アップの方法
管理職へのキャリアアップによる昇給の可能性はありますし、就職先としてメーカーで働く栄養士や公務員栄養士という選択肢もあります。
メーカーの開発・研究職などは給与、待遇がよい傾向があります。
公務員栄養士は定額昇給が定められているため、勤続することで昇給が見込める可能性があります。
しかし、どちらも倍率は高いため、ご自身の得意分野やキャリアプランを考慮し就職先を選ぶ必要があるかもしれません。
関連記事:
栄養士の年収・給料を解説します!
まとめ
いかがでしたでしょうか。
今まで女性が就く職業というイメージが強かった栄養士ですが、前述したように男性であることが強みになる場面は年々増えてきており、それにともなって男性栄養士を積極的に採用する動きが活発になっています。
そのため、栄養士として働きたい気持ちを持っていたけれど女性が多いという点で悩まれていた方も、ぜひ資格の取得、そして就職にチャレンジしていただければと思います。
取り組むべき仕事は男性も女性も変わりはありません。
男性であっても女性であっても、そこで働く方たちと円滑にコミュニケーションを取り合あい、それぞれが得意なことで力を発揮し、不得手なことを補い合うことが大切なのかもしれません。
食のプロ「栄養士」として働くことを考えている男性の皆さんに、本記事が参考になりましたら幸いです。
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