秘書技能検定の「3級」「2級」「準1級」「1級」の違い
求められるレベルや試験内容も一部異なる
秘書技能検定の資格は「3級」「2級」「準1級」「1級」の4つの級に分かれており、の3級をスタートに2級、準1級、1級とレベルが上がっていきます。
3・2級は基礎的、準1級・1級は実践的
それぞれビジネスマナーや会社で求められるコミュニケーションを中心とした試験内容となっていますが、大きく分けると3級と2級が基礎的なレベルを求められるのに対し、準1級、1級となるとより実践的なスキルや知識が求められる内容となっています。
準1級・1級は面接試験がある
試験の内容についても、3級と2級については「理論」「実技」のジャンルについての筆記試験のみとなっていますが、準1級と1級は筆記試験を一次試験とし、合格するとそれに加えて二次試験として面接試験が加わりますので、テキスト等での勉強のほかに対面での勉強が必要となってきます。
級数が上がるにつれ受験料も高くなる
受験料も各級によって変わり3級が最も安く、2級、準1級と上がるにつれ受験料金も上がっていきます。
一方で、各級の受験資格は特に設けられておらず、いきなり1級を受験ということも可能となっています。
併願も可能
複数の級を併願することも可能で、「2級と3級の併願」と「2級と準1級の併願」が可能になっています。
各級の試験概要などついては次項で解説いたします。
秘書技能検定の各級の受験料金と試験内容
秘書技能検定の各級の受験料金・試験内容については以下の通りです。
受験料
●3級: 2,800円
●2級:4,100円
●3級・2級(併願):6,900円
●準1級:5,300円
●2級・準1級(併願):9,400円
●1級:6,500円
試験内容
●3級・2級
[筆記試験]
試験内容:「理論」(選択式のマークシート方式)+「実技」(記述式)
●準1級
[筆記試験]
試験内容:「理論」(選択式のマークシート方式)+「実技」(記述式)
[面接試験]
試験課題:「あいさつ」「報告」「状況対応」
●1級:
[筆記試験]
試験内容:「理論」「実技」(すべて記述式)
[面接試験]
試験課題:「報告」「応対」
秘書技能検定と秘書能力検定の違いはある?
主催する団体が異なる資格
秘書の検定というと現在は秘書技能試験を一般的には指しています。
ですが、過去には秘書能力検定という検定が存在していました。
社会人常識マナー検定について
現在は公益財団法人全国経理教育協会が実施している「社会人常識マナー検定」が以前の秘書能力検定にあたるものです。
「秘書能力検定」という名称から平成19年に「社会人常識能力検定」にという名称に変更され、平成27年に現在の社会人常識マナー検定となりました。
秘書技能検定と学ぶ内容が似ている
社会人常識マナー検定の種類は「3級」「2級」「1級」の3種類となっており、試験内容は「社会常識」「コミュニケーション」「ビジネスマナー」の3つの要素から出題され、より実務や実践な役立つような内容となっています。
学ぶ内容は秘書技能検定と似ている部分もありますので、秘書技能検定に興味がある方はこちらもチェックされてみてはいかがでしょうか。
まとめ
今回は秘書技能検定の3級、2級、準1級、1級の試験内容の違いと「秘書技能検定」と「秘書能力検定」の違いについて解説いたしました。
社会に出ると、意外と正しいビジネスマナーを学ぶ機会はそう多くないのではないでしょうか。
学生の間に3級や2級の基礎を学んでおくことは社会に出た際にも役立ちます。
また、既に社会人の方がよりハイレベルなビジネスマナーを学び、スキルアップやキャリアアップを目指すのにもとても有効な資格であるといえるでしょう。