秘書技能検定の難易度は?
各級別で試験内容と難易度が異なる
秘書技能検定は3級から1級までレベルが分かれていますが結論からいうと、試験の難易度は3級と1級を比較すると大きく変わります。
各級の試験でどういったことを問われているかなど試験内容を簡単にまとめてみました。
各級の試験内容
●3級:社会や職場で問われる基本的な常識や、周囲への気遣い、感じ良く見える対応など。
●2級:3級の内容に加え、上司や周囲に対してだけでなく仕事の効率、優先順位を考えた判断など。
●準1級:上司や後輩の相談やアドバイスに対して、自らの判断や対応で適切に応えるか、実際の表現力などを面接試験で問われる。
●1級:実際の秘書業務を想定し、上司の仕事内容や状況を理解した上で、自ら何をすべきかなどを判断し、先回りした行動などが問われる。
級により大きく異なる
3級と1級では想定されている状況などが大きく異なり、社会人の1年目と10年目の役割くらい差があるようにも見えるかもしれません。
準1級以上は、2次試験に実際のシチュエーションを想定した面接試験が含まれるため、知識だけの勉強では合格が難しくなります。
秘書技能検定の合格率は?
3級と1級では合格率が大きく変わる
前項では各級の難易度について解説いたしました。
以下では実際の合格率についてご紹介します。
各級の受験者数・合格者数・合格率
2022年6月実施試験の合格率は下記のとおりです。
級 | 受験者数 | 合格者数 | 合格率 |
---|---|---|---|
3級 | 10,451 | 6,662 | 63.7% |
2級 | 18,105 | 11,221 | 62.0% |
準1級 | 3,112 | 1,194 (1,835) | 38.4% |
1級 | 757 | 261 (414) | 34.5% |
※()内は一次試験の合格者数
■参考:公益財団法人 実務技能検定協会 秘書検定-受験者状況
1級は特に難しい
以上の結果から、1級の合格率が低いのがわかります。
合格率20%台の年も多く、1級の難易度は高いと言えるでしょう。
2級が最も人気がある?
もうひとつの特徴として、2級の受験者数が多く3級の2倍ほどとなっています。
受験者数からみると2級が一番人気があるともいえるのではないでしょうか。
試験の特性上何級からでも受ける事が可能という事もあり、このような結果になっているのではないかと考えられます。
まとめ
今回は秘書技能検定試験の難易度と合格率について解説いたしました。
各級の試験の内容をみてもわかる通り、いかに社会や会社で必要な基本的なスキルを問われるかがおわかりいただけたのではないでしょうか。
1級は難しいが、3級・2級は合格を目指しやすい
3級や2級については合格率も50%前後となっていますので、しっかり基礎を学べば合格もとても高いハードルではないと言えます。
1級などは合格率も低く難易度は高いとも言えますが、秘書技能検定は社会での常識を学ぶことができるため、おすすめの資格です。