ホテルビジネス資格ガイド
どんな仕事?
ホテルを利用する人が気持ちよく宿泊できるよう、サービスを提供する仕事。ホテルの運営は実に多くの人々によって支えられていますが、サービスの中心となるのは、客室を管轄する「宿泊部門」です。玄関でお客様をお迎えするドアパーソン、荷物の運搬や客室への案内を行うベルパーソン、チェックイン・チェックアウトの対応をするフロント、宿泊客の相談に乗るコンシェルジュなど、宿泊部門だけでも職種は多岐にわたります。また宿泊部門以外にも、企業に宴会や式典利用を提案する営業担当、ホテルをアピールする広報担当、ホテルの戦略立案や新しいサービスを開発する企画や管理の仕事があります。
活躍の場
一口にホテルと言っても、立地や施設、提供するサービスによってその種類はさまざまです。都市の繁華街に立地する大型のシティホテル、仕事で滞在する人にとって便利な比較的小型で低料金なビジネスホテル、休暇をゆったり楽しみたい人を対象とするリゾートホテルなど。近年、再開発が進む首都圏では大型のシティホテルが次々と誕生しており、宿泊客に高い満足を提供できる優秀な人材へのニーズは急速に高まっています。
必要な知識とスキル
「究極の接客業」と言われるホテルの仕事では、さまざまなお客様の気持ちを察する力と細かな気配りが、強く求められます。また、都心のシティホテルや外資系ホテルなどでは宿泊客の50%以上が外国の方ということもあるため、ある程度の語学力も必要に。ただし、流暢に話せることよりも、相手が言わんとすることをきちんと汲み取れたり自分の考えを正確に伝えられることが大切です。特に必要な資格はありませんが、調理部門なら調理師免許、料飲部門ならソムリエなどを持っていると、就職の際に有利となります。