資格がなくても整体師になれる
「整体師」という名称の国家資格や公的資格は存在しない
整体師は法的な制度がなく、資格なしでも名乗ることができる
整体師は法的な制度がなく、「整体師」という名称の国家資格や公的資格は存在しません。
つまり、資格がなくても整体師になることができ、整体師を名乗れるのです。
無資格と有資格でどのような違いがあるか?
無資格でも違法性はないが、資格取得が推奨される
前述のとおり、無資格でも整体師になることができ、違法性もありません。
しかし、整体とは、手技によって筋肉をほぐしたり、骨格を矯正したりすることで不調を改善する施術です。
施術の仕方によっては、かえって身体に悪影響を及ぼす可能性もあるでしょう。
身体の不調を改善に導く正しい知識とスキルを習得するためにも、資格の取得が推奨されます。
資格により、正しい整体の知識とスキルがある証明になる
無資格では事前にスキルの証明ができない
資格がない整体師と資格を有している整体師とでは差が生じます。
いったいどのような差があるのでしょうか?
まず、無資格の場合、事前にスキルの証明ができないことが挙げられます。
例えば、整体院の求人に応募をする際、資格がなければどの程度の知識やスキルを持った人材なのかを判断する基準がありません。
特に未経験から整体師を目指す場合は、有資格者よりも採用されにくいおそれがあります。
資格を持っていれば、正しい整体の知識やスキルを有している証明になりますので、整体師になりたい方は資格の取得を検討するのがよいでしょう。
資格があることで、施術の安全性が伝わりやすい
無資格は不安視されやすい
2つめの差として、整体院などに来院されるお客様は「資格を持っている=安全・安心」という判断をしているケースが多いということが挙げられます。
無資格者は、不十分な知識から施術中にケガをさせるといった事故を起こす可能性もあり、施術スキルや安全性について不安視されやすい傾向にあります。
また、資格が安心感につながるというのは、整体師に限ったことではありません。
例えば、飲食店で食事をする際、料理を担当したのが調理師免許取得者なのか無資格者なのかで、安心感が変わるでしょう。
整体師もそれと同様のことがいえるのです。
開業する場合は、集客のアピールに使うことができる
3つめは、有資格者のアドバンテージとなりますが、整体院を開業する場合、資格を集客のアピールに使えることが挙げられます。
皆さんも整体院のWebサイトなどで、院長プロフィールに保有資格や経歴が記載されているのを見たことがあるのではないでしょうか?
整体師としての資格は、集客に欠かせないものと捉えておいてよいでしょう。
今後、独立開業を目指したいという方は、今のうちから資格を取得しておくことをおすすめします。
整体師の資格について
整体に関連する資格は民間資格と国家資格に分かれる
整体に関連する資格は、民間資格と国家資格の2つに分かれます。
以下に民間資格と国家資格の特徴を解説していきます。
「整体」や「整体師」の名称がつく資格はすべて民間資格
整体師は現在のところ法的な制度がないため、「整体」や「整体師」の名称がつく資格はすべて民間資格となっています。
整体師の民間資格の特徴
さまざまな資格がある
整体師の民間資格の種類はさまざまなものがあり、各認定団体・協会やスクールが資格を認定、発行しています。
有名なカイロプラクティックも、日本では整体と同類の「その他の療術業」に分類され、民間資格を認定している団体が複数あります。
また、各認定団体・協会やスクールの資格コースによって整体の特色もそれぞれ異なります。
例として、リラクゼーションに特化したものや介護のリハビリに活かせるもの、スポーツのメンテナンス整体などあらゆる資格が発行されています。
以下に代表的な整体師の民間資格を4つ紹介しましょう。
整体師(日本MTC療術師協会)
日本MTC療術師協会が認定する整体師資格は、認定校である東京MTC学院の講座を受講、認定試験(実技)に合格することで取得することができます。
なお、整体技術を習得するコースのほかに、ボディリラクゼーションやスポーツマッサージなど整体に関連する複数の資格コースが展開されているため、自分が習得したい整体スキルを選択することも可能です。
整体師の資格が取得できる講座
東京MTC学院
資格コース一覧
東京MTC学院 スクールホームページ
リラクゼーションセラピスト(IHTA国際ホリスティックセラピー協会)
IHTA国際ホリスティックセラピー協会のリラクゼーションセラピスト資格は、認定校のYMCメディカルトレーナーズスクールの資格講座を受講し、認定試験に合格すると取得できます。
また、整体師1級以上の上級資格コースを受講すると、リラクゼーションセラピストのほか、メディカルトレーナーなど整体に関連する資格が複数取得できることが特徴です。
リラクゼーションセラピスト資格が取得できる講座
YMCメディカルトレーナーズスクール
資格コース一覧
YMCメディカルトレーナーズスクール スクールの詳細
療術師(東日本療術師協会)
東日本療術師協会認定の療術師資格は、認定校の東京療術学院の資格講座を受講し、カリキュラムを修了すると取得できます。
資格コースによっては、整体のほかにリフレクソロジーや心理療法、アロマテラピーなどのスキルも併せて習得でき、整体師としてのプロフェッショナルな技術を身につけられるのが特徴です。
療術師資格が取得できる主な講座
認定整体師資格(日本整体セラピスト認定協会)
日本整体セラピスト認定協会の認定整体師資格は、協会指定校である東京リエイチ整体アカデミーの資格講座を受講し、認定試験に合格すると取得できます。
なお、受講するコースにより、習得する整体の知識や技術がレベル分けされており、資格の称号が異なります。
整体を学ぶコースのほかに、介護整体やリンパドレナージュなどの認定資格を取得できるコースもあり、応用テクニックの習得も可能となっています。
認定整体師資格が取得できる講座
東京リエイチ整体アカデミー
資格コース一覧
東京リエイチ整体アカデミー スクールホームページ
民間資格があっても医療類似行為をすることはできない
整体師の民間資格で注意したいことは、資格があっても医療類似行為をすることができない点です。
医療類似行為とは、病気やケガの治療を目的とした医療に類似する治療や施術のことをいいます。
法で認められている指圧マッサージや接骨(骨折の整復)などの医療類似行為は、柔道整復師やあん摩マッサージ指圧師といった国家資格保有者のみが可能であり、整体・カイロプラクティック・リラクゼーションマッサージなどの民間資格保有者および無資格者は実施することができません。
整体師の民間資格保有者は、人体に危険が及ばない、安全が確実に保てる範囲の施術を認識しておく必要があります。
参考 横浜市/法的な資格制度がない医業類似行為の手技による施術について
整体師の民間資格を取得するには?
整体師の民間資格を取得するには、資格を認定・発行している各認定団体・協会やスクールにおいて、資格講座を受講します。
講座修了または資格試験の受験・合格をもって資格を取得できます。
整体に関連する国家資格について
整体に関連する国家資格があります。それは、「柔道整復師」と「あん摩マッサージ指圧師」の2つです。
この2つの資格は、医療類似行為が法で認められており、医師の同意があれば保険適用の施術となることが最大のポイントでしょう。
また、どちらの資格も「身体を手技で施術し、不調の部位を改善する」という観点から、整体師に分類されるケースがあり、国家資格保有者が在籍する整体院やリラクゼーションサロンも存在します。
以下にそれぞれの国家資格の特徴を解説していきましょう。
柔道整復師
柔道整復師の特徴
骨折や打撲、捻挫など外傷性のものに対し、手術をおこなわず、手技による整復や固定で治療していくのが柔道整復師です。
ケガの応急処置ができるため、最近ではスポーツトレーナーとして活躍する柔道整復師も増えてきました。
ちなみに、「ほねつぎ」や「接骨」の名称は、柔道整復師の資格がなければ用いることができません。
なお、柔道整復師の治療行為は、医師の同意があったり緊急を要したりする場合に限り、保険の適用が可能となっています。
柔道整復師の取得方法
年1回の国家試験を受験し、合格すると資格を取得することができます。
なお、国家試験を受けるには、以下の受験資格を満たす必要があります。
- 文部科学省が指定した4年制大学または都道府県知事が指定した履修期間3年以上の養成施設(専門学校)において、で必修科目を履修する
関連記事 柔道整復師になるには
あん摩マッサージ指圧師
あん摩マッサージ指圧師の特徴
身体の痛みやこりの箇所をさする・揉む・押すなど、指圧やマッサージの技法を用いて症状の緩和や健康増進をおこなうのがあん摩マッサージ指圧師です。
なお、「マッサージ」の名称を用いることができるのは、あん摩マッサージ指圧師の有資格者のみとなります。
また、柔道整復師同様、医師の同意書や診断書があれば、該当の施術について保険適用になるのも特徴です。
あん摩マッサージ指圧師の取得方法
資格を取得するには、文部科学大臣指定の学校または厚生労働大臣指定の養成施設で学び、国家試験受験資格を満たし、国家資格に合格しなければなりません。
養成校は短大、大学、専門学校などの種類があり、必要科目の履修には3年以上かかります。
社会人が整体師資格を取得するなら、民間資格がおすすめ!
社会人が整体師の資格を取得するなら、民間資格がおすすめです。
以下に理由を解説していきましょう。
国家資格は資格の取得までに高額な費用と年数がかかる
整体に関連する国家資格である柔道整復師とあん摩マッサージ指圧師は、資格取得のために、大学や専門学校における科目の履修が必須となっています。
学費は数百万円にのぼり、資格の取得までにかかる期間は最短でも3年です。
社会人向けに夜間コースを開設している専門学校などもありますが、全国的に見ても数は少なく、居住エリアによっては物理的に通学ができないケースもあるでしょう。
仕事・家事・育児・介護で忙しい社会人が国家資格を取得するのは、時間や環境的になかなか難しいものがあるというのが現実です。
民間資格は比較的安価かつ短期間で、仕事をしながらでも資格が取れる
整体師の民間資格は、国家資格と比べると安価かつ短期間で取得できるものがほとんどです。
整体スクールの講座にもよりますが、費用は通学制スクールで20~200万円程度、通信制の講座で3~20万円程度の講座が多い傾向です。
学習期間も数ヶ月から最長でも2年程度であるケースが多く、国家資格よりもずっと短い期間で資格の取得が可能です。
手技のスキルをしっかり身につけたい方は、通学制スクールの講座で資格を取得
手技のスキルをしっかり身につけたい方は、通学制スクールでの資格取得が推奨されます。
プロの講師の技術を直接見て学ぶことができ、実践しながら技術を習得できるのが通学制スクールの最大の強みでしょう。
仕事をしている社会人は通学できないのでは?と思う方もいらっしゃるでしょう。
通学制スクールのなかには、フリータイム制や夜間・土日開講を実施しているところがありますので、仕事をしながらでも資格の取得を目指すことができます。
多忙な方や近隣に通学制スクールがない方は、通信制の講座で資格を取得
「極力短期間で資格を取得したい」
「通学できるエリアにスクールがない」
「どうしても通学する時間が取れない」
という場合は、整体師資格が取得できる通信制の講座がおすすめです。
通信制の講座は、学習期間が長くても半年前後となっており、費用もリーズナブルなものが多いのが特徴。
自分の都合のよい時間にテキスト学習を進めることができ、実技についてはDVDなどの映像講義で繰り返し確認することが可能です。
BrushUP学び厳選!整体師の資格取得ができるスクール
整体師は無資格でもなれる仕事ですが、施術の安全性の確保のためにも、正しい知識や技術を学び、資格を取得しておくことが推奨されます。
また、整体師の資格を取得する場合、民間資格であれば、社会人も資格の取得がしやすく、あらゆる整体技術を習得できます。
そこで、BrushUP学びが整体師の資格取得ができるおすすめスクールを厳選しました。
以下に紹介しますので、資格取得を検討されている方はぜひ参考にしてください!
グローバルボディケア総合学院(通信)
ココがポイント!W資格取得が目指せて就職&開業サポートも万全!
スクールホームページ:
>>グローバルボディケア総合学院
根POINT整体スクール(通学/東海、北陸、関西)
ココがポイント!土日やアフター5でも学べる【整体師資格】【小顔エステ】
スクールホームページ:
>>根POINT整体スクール
東京MTC学院(通学/関東、関西)
ココがポイント!セルフケアから開業まで、多様なコースが特徴!
スクールホームページ:
>>東京MTC学院
東洋整体術 東洋カイロプラクティック専門学院(通学/東北、関東)
ココがポイント!東洋美容整体術のリンパ痩身療法
スクールホームページ:
>>東洋整体術 東洋カイロプラクティック専門学院
東京リエイチ整体アカデミー(通学/関東)
ココがポイント!未経験からプロへ!就職に強い整体師学校
スクールホームページ:
>>東京リエイチ整体アカデミー
メディックス・ボディバランスアカデミー(通学/関東)
ココがポイント!【初心者歓迎・経験者歓迎】1日で資格取得できるレッスンも!
スクールホームページ:
>>メディックス・ボディバランスアカデミー
孝祐整体学院 大阪堺校(通学/関西)
ココがポイント!投資した時間とお金が無駄にならない
スクールホームページ:
>>孝祐整体学院 大阪堺校