マクロビオティックの意味とは?
穀物や野菜など日本の伝統食をベースとした食事方法のこと
「マクロビオティック」はカタカナで表記されていることから、外国で生まれたものだと思われる方もいらっしゃるかもしれません。
日本で提唱された考え方
この考えを提唱したのは、桜沢如一(さくらざわゆきかず)氏という日本人の方です。
病の経験がきっかけ
マクロビオティックの普及団体である日本CI協会によると、提唱者の桜沢氏は結核など多くの病で苦しんでいたところ、食育の祖ともいわれる石塚左玄(いしづかさげん)氏の「食養」を取り入れ、健康を取り戻し、食の大切さに注目していくことになったようです。
石塚左玄氏の「食養」は明治29年『化学的食養長寿論』という著書にその考えが記され、残されているそうです。
マクロビオティック(=Macrobiotique)はフランス語
マクロビオティック(=Macrobiotique)はフランス語であり、桜沢氏が「食養」の考えを広めるためにフランスで活動したことに関連しています。
陰陽の原理を取り入れた自然食中心の食生活に基づく長寿法という意味のようです。
陰陽の原理を採用
陰陽の原理とは「身土不二・一物全体・陰陽調和」で「その土地の食べ物を旬の時期に、まるごと余すことなく、バランスよく食べる」ということです。
日本の伝統食をベースにしているというのはこの考え方に端を発しているようです。
マクロビオティックの食事方法とは?
主食は玄米、副菜として季節の野菜が中心
日本人であれば日本で穫れたものを食すというのが「身土不二(しんどふじ)」の考え方。
一物全体(いちぶつぜんたい)という考え方
また「一物全体(いちぶつぜんたい)」の思想に基づき、できるだけ皮ごと摂ることを推奨しています。
主食は玄米
白米ではなく玄米を主食として唱っています。
実際、玄米には数多くの栄養素が含まれています。
マクロビオティックの元となった「食養」では、ナトリウムは動物性食品に多く、カリウムが多いのは植物性食品に多いことに着眼し、この中間の物質が玄米だと指摘しています。
それで主食を玄米にすることを勧めています。
陰陽調和
「陰陽調和」とは、熱くて水分の少ない「陽性」と冷たくて水分の多い「陽性」をバランスよく食べることです。
つまり、野菜をバランスよく食べるということにつながるのです。
「マクロビオティック」の考えの中では良くない食べ物
「マクロビオティック」の考え方の中で、あまり良しとはされていない食べ物は大型の魚、肉、鶏、乳製品、白砂糖、化学調味料などです。
自然のもので補える
甘味の味付については、砂糖を使わなくても米飴やメープルシロップなどで補えるそうです。
また、油分についてもナッツ類などをうまく使うと良いそうです。
「一物全体」の考えに合致するか
魚類が大型の魚と限定されているのは、小魚の場合は、骨まで食べることができ、「一物全体」の考えと合致していますが、大型の魚はそうもいきません。
魚全体が良くないというわけではないようです。
以上のように、「マクロビオティック」の考えの中では、良いとされていない食べ物がありますが、ご紹介したを食べてはいけないということではありません。
まとめ
マクロビオティックが日本発の考え方と知って、興味を持たれた方もいらっしゃるかもしれません。
マクロビオティックの理論やそれに基づく調理法などを紹介している講座などもあるようです。
食生活を見直すきっかけにもなる
健康にもよく、一物全体の考えから環境にもやさしいこの理論は、ご自身の食生活を見直す、良いきっかけにもなるかもしれません。
これを機に勉強されてみてはいかがでしょうか。