作詞・作曲資格ガイド
学べること・学び方
作詞・作曲ともに、素人からはじめる入門編、そしてプロを目指す養成コースなど、音楽系専門学校や通信講座などではさまざまなコースが用意されています。また曲作りのノウハウに関する書籍などもたくさん出版されているので独学ではじめることも可能です。作詞であれば、まずは思ったことをノートに書き留めること、作曲であれば、浮かんだメロディーを譜面や録音で残しておくこと。そんなことからはじめてみてはいかがでしょうか。
はじめるにあたって
詞の世界を豊かにするためには、語彙の豊富さと表現力が必要になってきます。本を読んだり、歌の歌詞を読んだりして、語彙力と表現力を鍛えましょう。作曲活動に必要なスキルは楽器演奏と譜面の読み書き。楽器は、キーボードやピアノ、ギターができるといいでしょう。楽器演奏や譜面の読み書きが苦手な人は、パソコンで作曲ができるソフトなどもありますので、そういったものを利用してはじめてみるのもいいでしょう。
こんな人がハマっています
パソコンに音源をつないで、作曲や演奏を行うDTM=デスクトップミュージックの普及によって、楽器が弾けない人でもパソコンを使って演奏ができたり、楽器では表現できないような音を表現できたり、自分の演奏を記録してそのデータを容易に修正できたりということが可能になりました。また作曲のフリーソフトもネット上にたくさんあり簡単に入手ができるので、音楽の素養がない人でも気軽に曲作りを楽しめるようになりました。
どんな仕事?
作詞家や作曲家の多くはフリーで活動しており、レコード会社から依頼を受けて仕事をするケースがほとんどです。多くの場合、作曲家が曲を作り、それに合わせて作詞家が歌詞をのせるという順で曲が作られています。現在、作詞家だけで生計をたてている人はごくわずか。小説家や歌手をはじめとした芸能人が作詞をするケースも少なくありません。また作詞・作曲・歌まで一人で行うシンガーソングライターと呼ばれる人たちも増えています。
活躍の場
音楽出版社やレコード会社のコンテスト入賞や売り込みなどでチャンスをつかみプロへというのが一般的。その後、会社と契約を結び活動している人、またフリーで活動している人が多いようです。作曲家の場合、アーティストへの楽曲提供以外に、アニメやゲームのテーマソング、映画音楽など活躍の場は多種多様。一方作詞家は、それだけで生計をたてている人は少なく、小説家や芸能人が本業の傍ら、作詞活動をしているというケースが多くなっています。
必要な知識とスキル
作詞家は、言葉の基礎や表現方法、歌詞の発想法といったスキルが必要です。作曲家は譜面を読み書きできること、そして楽器を演奏できることが必須。特にピアノやギターが作曲活動にはよく使われています。また基本的な音楽理論、メロディーの展開方法など、音楽の素養と作曲のノウハウは必要不可欠です。またパソコンによる作曲活動、デジタルデータMIDIによる納品など、コンピュータースキルも求められるようになりました。