SNSカウンセラーに向いている人の特徴6選
SNSカウンセラーに向いているといわれる6つの特徴について紹介します。
1.さまざまな角度から考えられる人
枠にとらわれず幅広く考えられる人は、
カウンセラーとして向いていると言えるでしょう。
カウンセリングは相談の内容に対して、問題を解決できるよう手助けをします。
時代の流れとともに世の中は変化し、価値観も違ってくる中、悩みを持った相談者は学校・職場・家庭・地域社会などで悩みに直面し苦しんでいるのです。
そのためカウンセラーは世の中の動向を理解したうえで、支援を行う必要があります。
2.コミュニケーション能力のある人
SNSカウンセラーは、相談者のプライバシーを守るだけでなく必要な情報を共有し、適切な距離感を保つためにも、コミュニケーション能力が必要です。
相談を受けた際には、悩みを理解するだけでなく、教育機関やその他の関連機関と協力関係を築き、教員や教育委員会と直接連携を取ったりすることもあります。
ただ悩みを聞くだけでなく、異なる職業や立場の人と協力する能力もSNSカウンセラーにはもとめられます。
3.向上心のある人
カウンセラーは、広い視野を持つ向上心のある人に向いている職業です。
相談者の考えは多種多様で、抱える悩みも複雑な場合があります。
古い知識にこだわって更新していないと、解決できない問題が増えてしまいます。
カウンセラーは相談者のサポートをするためにも、新しい知識を追加していく必要があると言えるでしょう。
4.優しく接することができる人
SNSカウンセラーは相談者の気持ちに寄り添って話を聞き、徐々に心を開いて話せるようになることが重要になります。
SNSカウンセリングの場合、最初からすべての相談者がすぐに心のうちを明かすわけではありません。
中には自分で感じていることがあっても、打ち明けることをためらう人もいます。
そのようなときは、相談者が自分のペースで打ち明けられるよう根気よく待つことを求められます。
無理に悩みを引き出そうとすると、逆効果になる可能性もあるため、慎重な対応が必要です。
相手の気持ちに寄り添いつつも冷静になって傾聴できる人が、SNSカウンセラーに適していると言えるでしょう。
5.口が堅い人
SNSカウンセラーは、相談者から預かった情報を保護することが極めて重要です。
これはカウンセリングの基本的な原則であり、カウンセラーにとって不可欠とも言えます。
また信頼を築くためには口が堅いだけではなく、初めての相談者であっても安心感を得られるようなSNS相談に合わせたスキルを、身につける必
要があるのです。
安心して相談できるオンライン環境を整えることが、SNSカウンセラーの役割と言えるでしょう。
6.相手の話に耳を傾けられる人
相手の話に耳を傾けられる人はSNSカウンセラーに向いていると言えます。
カウンセリングでは、時折沈黙することもあります。
これは、相談者が深く考えていたり自分の心と対話したりと大切な時間です。
対話が数分続くと、不安になることもあるかもしれません。
しかしこの待つことが、重要なポイントとなるのです。SNSカウンセリングでは、一人で苦しんでいる相談者にとって、自己と向き合う唯一の時間となることもあります。
沈黙の時間も配慮したうえで相談者の気持ちに寄り添う忍耐力を持つことが、SNSカウンセラーにとっての適性と言えるでしょう。
SNSカウンセラーに向いていない人の特徴5選
SNSカウンセラーに向いている人の特徴が理解できたら、向いていない人の特徴も押さえておきましょう。
自らの考えを積極的に伝える人
カウンセラーとは、相談者の気持ちを聞いて寄り添うことが仕事です。
カウンセラーとしての役割を果たすためには、やり取りの中で自分の話が中心にならないようにする必要があります。
そのため自身の考えを主張する人には向いていないかもしれません。
相談者が悩みを打ち明けることで心の中を整理できる場合もあり、必ずしも解決策を提示することだけがすべてではないのです。
相談者は相談しているうちに心が軽くなることもあります。
重要なのは、相談者の気持ちに寄り添い、サポートすることです。
相手の感情に敏感な人
悲しいドラマやニュースに敏感な人は、SNSカウンセラーとして向いていないかもしれません。
SNSカウンセラーは、相手を理解し共感することが必要ですが、自己の感情移入は避けなければなりません。
そうしないと自身の気持ちをコントロールできなくなる可能性があります。
相談者の気持ちを敏感に感じ取ってしまうと、直接自分のストレスになりかねません。
相談者の気持ちを客観的に受け止める能力が必要な職業と言えるでしょう。
コミュニケーションが苦手な人
コミュニケーション能力に欠ける人には向いていないと言えます。
SNSを介したカウンセリングでは、文章を通じた効果的なコミュニケーションが重要になります。
カウンセリングする場面では対話が苦手で、やり取りに不安を感じる相談者も多い傾向があります。
やり取りを辞めると、適切なサポートが提供できなくなってしまいます。
そのためカウンセラーは、積極的にコミュニケーションを取り、関係を築いていく能力が必要です。
感性を重視しすぎる人
感覚に頼って物事を判断する傾向にある人は、日々の行動について自分の思いや考えを言葉で言い表すことが苦手です。
感覚的に動くため、背後にある理由を考えずに行動する傾向があります。
そのため、相談されても明確に文章で返答することが難しいかもしれません。
問題を乗り切るためには、論理立てて考えた上で伝える能力が必要になります。
衝動的に話す人
思いついたことをすぐ口に出す人は、向いていないと言えます。
衝動的に話す人は自分の考えに自信がある一方で、他人の意見に同意しない傾向があるのです。
カウンセラーの役割は自分の意見ではなく、相談者の悩みに焦点を当てる必要があります。
深く考えずに話を進めてしまうと、信頼を損なってしまう恐れがあるでしょう。
SNSカウンセラーはどんな仕事?
ここではSNSカウンセラーの業務内容、働ける場所、やりがいなどについて案内します。
SNSカウンセラーとは
SNSカウンセリングはテキストのオンライン対話を通じて、カウンセラーへの相談ができる新しい手法です。
SNSの利用により、気軽に心理カウンセラーと直接相談できる特徴があります。
テキスト相談では、電話のように声を出す必要がなく、オンライン対話においても自分のタイミングで相談できるので、特に若い人に支持されているのです。
また忙しいビジネスパーソンからも利用しやすく、年々増加傾向にあります。
コロナウイルスの影響によって対面でのカウンセリングが難しくなってきた昨今、SNSカウンセリングは新たな選択肢として注目されています。
オンラインの普及に伴い、カウンセラーとして起業する人も、増えているのが現状です。
SNSカウンセラーの仕事場所
SNSカウンセリングはインターネットを利用したサービスであるため、カウンセラーは場所を選ばず仕事をすることが可能になります。実際の活動場所は以下のとおりです。
自宅
安定したインターネット環境があれば可能。通勤不要でプライベートな空間で仕事ができる
テナント
仕事とプライベートの区別が明確になり業務に集中しやすい
学校・企業
学校や企業が提供している相談窓口として、学生や従業員のメンタルケアを行う
以上のように、カウンセラーは自身のライフスタイルや専門性に合わせて、幅広い選択肢があります。
SNSカウンセラーのやりがい
SNSカウンセラーとして一番やりがいを感じる瞬間は、人の力になれると実感できることです。
相談者が向き合っている精神的な問題は多岐にわたり、容易に解決できないこともあります。
そのような中でもカウンセラーは相談者の悩みに向き合い、前向きになれるようサポートします。
カウンセリングを通じて、最初は心を閉ざしている方が次第に明るくなり元気になっていったら、カウンセラーとして喜びを感じるでしょう。
また、カウンセリングを重ねながら知識を深められたことを感じたり、相談者からの感謝の言葉を直接受けたりとカウンセラーとしての手ごたえを得られる瞬間です。
SNSカウンセラーの重要性
SNSカウンセリングにおける需要は、特に若者の間で急速に広がっています。
今日では電話よりもSNSが一般化しており、通信手段としてのSNSの利用時間が伸びている背景があります。
そのため、既存のサービスでSNSに適応する必要性がありました。
需要における世代間ギャップを埋めるため、全国SNSカウンセリング協議会はSNSカウンセラーの認定プログラムを2019年に開始しました。
さらに、2020年には国と自治体がSNSを活用した相談サービスのためのガイドラインを作成し、自殺や引きこもりの問題への対応策を強化しました。
これらの取り組みによって、SNSカウンセラーの社会的価値が高まり、今後も需要は増加すると予想されています。
SNSカウンセラーに大切なスキル
SNSカウンセラーに求められるスキルは4つあります。初めから完璧にできなければならないわけではありませんが、相談者の信頼を得るためにも積極的に身につけましょう。
聴く力
SNSカウンセラーにとって、相談者の言葉に耳を傾け、共感しながら理解する力は必要です。
相談者が抱えている問題に対処するためには、まず話を注意深く聴くことが大切。
「アクティブリスニング」という技術は、積極的に聴くスキルとして重要です。
ただ単に相談者の言葉の背後にある意味をとらえるだけでなく、文章表現やトーンにも気を配り、寄り添いつつ話を聴きます。
質問に気を配り、より話しやすくなるような環境を作り出すことで、効果的なコミュニケーションが取れるでしょう。
分析する力
カウンセリングを行う過程で、相談者の抱えている問題を根底から掘り下げていくためには、カウンセラーの分析する力も求められます。多くの場合相談者は自分がなぜ悩み苦しんでいるのかを理解していますが、その根底にある原因はわかっていないことがほとんどです。
カウンセラーと話して一時的に気が軽くなることはあっても、具体的な方法が見えないこともあります。
そのような場合にカウンセラーに重要なのが「分析する力」です。
カウンセラーは相談者の抱えている問題を整理し、まだわかっていない本質の部分を解いていきます。
分析する力が身につくと、相談者の人格や価値観を理解し、適切に対応できるでしょう。
文章表現力
悩みを抱えている人は、身近な人からのアドバイスがあったとしても受け入れにくい状況にあるため、心に伝わりやすいような文章表現力が求められます。
たとえ解決策が見つけられたとしても、相談者にうまく伝えられなければ、効果が薄れるのです。
少なくとも真意が伝わるように言葉を選び表す「文章表現力」は、SNSカウンセリングに必要不可欠なスキルと言えます。
経験を積み重ねることで磨かれるスキルなので、自信がないのであれば相手に理解してもらえる方法を、試行錯誤しながら考えると良いでしょう。
人に対する好奇心
相談者への深い関心をもつことがSNSカウンセラーにとって大切なスキルの1つです。
職務として専門知識が豊富であることは大切ですが、相談者の声に注意深く耳を傾け、温かく受け止めることも必要になります。
専門的な知識やスキルによって問題解決へと急いでしまいがちですが、最も重要なことは相談者の気持ちに寄り添うこと。
相談者に向き合い、理解しようとする取り組みが、適切なアドバイスにつながります。
しかし、過度の共感は依存によるリスクを伴うため、適切な距離感を保つことが必要です。
知識を吸収しようとする力
相談者のニーズに合わせたケアを提供するためには、専門的な知識の習得が不可欠です。
メンタルヘルスの分野では絶えず進化しており、新しい理論や技術が次々と生まれています。
過去には有効とされていたカウンセリングの技法も、時代の流れとともに見直されることがあるのです。
大学での心理学における勉強や資格取得で終わりではなく、専門知識を更新し続ける必要があります。
学習を継続するのは容易ではありませんが、知識を吸収しようとする意欲があればカウンセラーとして続けられるでしょう。
SNSカウンセラー認定登録の流れ
SNSカウンセラーになるには、要件に合わせて資格の登録へと進んでください。
SNSカウンセラー認定登録要件とは?
SNSカウンセラーの認定登録要件は持っている資格によって違いがあるので、確認しておきましょう。
A.心理カウンセラー資格※1保持者 | B.心理カウンセラー資格※1を所持していないが隣接国家資格※2所持 | どちらも所持していない場合 | |
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必要な手続き | SNSカウンセラー養成講座(2日間)の受講と修了 | ・カウンセリング50時間講座の受講 ・SNSカウンセラー養成講座(2日間)の受講と修了 |
心理カウンセラー資格または隣接国家資格の取得 |
提出書類 | 心理カウンセラー資格証、SNSカウンセラー養成講座修了証 | ・隣接国家資格証 ・カウンセリング50時間講座修了証 ・SNSカウンセラー養成講座修了証 |
前述のAもしくはBに基づく |
それぞれの要件に合わせて、提出書類を添えて認定登録を行ってください
※1心理カウンセラー資格
公認心理師(国家資格)
カウンセリングを行うための専門的な知識や技術を有していることを証明するための資格。資格取得するためには「大学に加えて大学院を卒業」または「大学の卒業に加えて2年以上の実務経験」を満たしたうえで試験に合格する必要がある
認定心理カウンセラー(公益財団法人関西カウンセリングセンター)
心理的に問題を抱えている人へのサポート技術を身につけるための資格。150時間の「カウンセリング実践力養成コース」を修了し、認定審査に合格することが必須。
キャリアコンサルタント
求職者のさまざまな問題を聴き、解決できるようサポートするための資格。3年以上の実務経験、もしくは実務経験がなくても「厚生労働大臣認定講習」を修了する必要がある。
産業カウンセラー(一般社団法人日本産業カウンセラー協会)
職場での心理的ストレスや人間関係による悩み、従業員のメンタルヘルスに役立つ資格。指定の養成講座、もしくは大学院の特定の専攻を修了し必要な科目を取得すると受験資格が得られる。
精神保健福祉士
精神的な障害を持つ人へのサポートを専門にする資格。資格取得のためには一般的には4年制の福祉系学部の学部で必要な課程を履修」もしくは「福祉系の短大で必要な課程を履修後1~2年の実務経験」の方法がある。
社会福祉士
生活の中で心身上の障害や環境的な問題に直面している人へサポートを行うために必要な資格。資格取得のためには一般的には4年制の福祉系学部の学部で必要な課程を履修」もしくは「福祉系の短大で必要な課程を履修後1~2年の実務経験」の方法がある。
臨床心理士(一般社団法人⽇本臨床⼼理⼠会)
心理的な問題をサポートするための臨床心理学に即した専門知識やスキルを、備えていることを証明するための資格。臨床心理士指定大学院、もしくは臨床心理士専門職大学院修了後、資格取得を目指せる。
ガイダンスカウンセラー(一般社団法人⽇本スクールカウンセリング推進協議会)
子どもたちの成長をサポートするための専門知識を得られる資格。資格取得には3つの方法があり受験条件に違いがある。それぞれ受験資格を得るための基準を満たす必要がある。
※2隣接国家資格
プロフェッショナル心理カウンセラー(一般社団法人全国心理業連合会)
認定の教育機関でカウンセリングの「スキル」「実習」「プロフェッショナル適性」を習得し、試験に合格すると、資格取得できる。指定の養成講座、もしくは大学院の特定の専攻を修了し、必要な科目を取得すると受験資格が得られる。
SNSカウンセラーに登録するには?
SNSカウンセラー認定の申し込みから登録までを紹介します。
- 1. 「SNSカウンセラー認定登録要件」の確認
- 2. 養成講座実施機関に相談(取得資格により研修時間が異なる)
- 3. 養成講座実施機関で講座の受講
- 4. 講座の受講後、養成講座実施機関より修了証の授与
- 5. 全国SNSカウンセリング協議会指定のフォームより登録(認定登録料と年会費の支払い)
- 6. 全国SNSカウンセリング協議会よりSNSカウンセラー資格登録証の発行
- 7. SNSカウンセラーとしての活動を開始
SNSカウンセラーになる手順
SNSカウンセラーとして独立するまでの4つの手順を解説します。
1.スキルを身につける
SNSカウンセラーは、テキストだけで効果的なカウンセリングを行えるスキルが必要です。
対面で話す場合と異なり、顔の表情などが分からないため、テキストのやり取りのみで相談者の気持ちを理解する必要があります。
相手に理解を示すメッセージを伝えるためにも、効果的な表現を身につけることも必要。
さらに誤解を避けるためには、相手の文章を的確に読み取ることも重要です。
テキストで伝えるスキルを高めると、相談者に効果的なサポートを行えるでしょう。
2.ブログやSNSを活用して認知度を高める
SNSカウンセラーとして活動をスタートしたら、まずは存在を知ってもらうためにもSNSやブログを通じて専門知識やサービス内容について発信しましょう。オンラインで情報を届けると悩みを抱えている方とつながりやすく、アクセスのハードルが下がります。
もしSNSやブログで興味を持ったとしたら、LINEの友達追加から気軽にカウンセリングを始められるでしょう。
3.開業届を出す
SNSカウンセラーとして起業するのであれば、開業届を出しましょう。
開業届が受理されたら、カウンセリング業務を法的に認められ、スムーズに開始できるのです。
副業としてカウンセリングを行う場合でも、節税対策として開業届の提出をおすすめします。
4.モニターからの意見を求める
まず無料モニターに参加してもらうことで、実際に体験した評価を得られ、今後の業務に活かせます。
モニターを募集し、感想をもらうことには利点があります。
もらった情報を実際の相談者に活かせるので、顧客満足度につながります。
またモニターのレビューを発信することで、より信頼を得やすくなるでしょう。
まとめ
SNSカウンセラーに適しているのはコミュニケーションが得意な人や向上心のある人が向いていると言えます。
もしこの記事を見て「自分には向いていないかも」と感じても、カウンセリングのスキルを磨けばSNSカウンセラーとして成功する道は開けます。
まずはSNSカウンセラーとして働きたいという希望があれば、専門のスキルを身につけるためにも資格取得を目指してみてはいかがでしょうか。