心理カウンセラーの仕事はきつい?大変?当事者のつらい本音を調査
心理カウンセラーの仕事はどのようなところがきついのか、当事者の意見をもとにご紹介します。
相談者への声がけに神経を使う
相談者のなかには精神疾患を患った人も多く、相手への声がけに神経を使うケースが多いようです。
特に繊細な人はカウンセラーの発言によって傷つくことがあり、アプローチのズレが原因で信頼関係が崩れることもあります。
カウンセラーは対話だけでなく、相談者の表情やしぐさからも精神状態を細かく分析しなくてはなりません。
ただ傾聴するだけでは、相談者との信頼関係を構築できない難しさがあります。
相談者からきつい言葉を言われ病んでしまう
苦情や暴言など、クライエントから言葉の暴力を受けることで精神的に病んでしまうカウンセラーも多いでしょう。
クライエントのなかには被害者意識が強い人も多く、カウンセラーの発言を説教や悪口と受け止めて攻撃することがあります。
このような事例は多くありませんが、プロである以上、歓迎できない相談者からの依頼も受け入れなくてはなりません。
難しい症例にも対応できるよう、心理職の勉強や研修など冷静さを保つ訓練は常に必要でしょう。
正社員と違って収入が不安定
心理カウンセラーは正規雇用が少なく、非常勤などの非正規雇用が多いため、給料が不安定になりやすい傾向があります。
特に独立・開業したカウンセラーは行動のすべてが自己責任となり、集客ができないと収入が先細りするでしょう。
収入に困らないようにするためには、カウンセラーとして技術を磨きつつ、仕事獲得につなげる集客力や営業知識が必須となってきます。
マニュアルがなく常に自己研鑽が必要
カウンセリングにはマニュアルがなく、心理学的な勉強を続ける厳しさがあります。
なぜなら、心の問題が深刻化するにつれ、最近のカウンセリング業務は難易度が上がってきているためです。
例えば、日常的に強いストレスに晒された悩み多き人をサポートし、社会復帰させることは至難の業です。
最近だと、重症事例に対応するため、臨床心理士や公認心理師など心理カウンセラー資格が必須となる職種もあります。
今後は高度なメンタルケアの提供ができるよう、さらなる自己研鑽が必要になるでしょう。
メンタルケア心理士®は意味ないとネガティブな印象を持たれる
日本はいまだカウンセリングに対するハードルが高く、メンタルケア心理士®に対してもネガティブな印象を持たれることがあります。
メンタルケア心理士®に対するネガティブな印象
- メンタルケア心理士®の資格取得は難易度が低いため、カウンセリング精度が低い印象がある
- メンタルケア心理士®の需要は低い印象がある
しかし、メンタルケア心理士®は以下の公的機関で活躍しており、需要の高い職業として注目されています。
- 医療機関や福祉施設
- 一般の民間企業
- カウンセリングルーム
周囲のネガティブな印象に流されることなく、自分自身の目標達成に向け、自己研鑽を絶やさないことが大切です。
心理カウンセラーの仕事はきついけど楽しい?やりがいや魅力について
心理カウンセラーの仕事のやりがいや魅力について解説します。
相談者が成長していく姿をみられることが嬉しい
カウンセリングによって相談者の気持ちが変化し、成長していく姿をみられることも心理カウンセラーにとって喜びとなります。
例えば、代表的なカウンセリング効果に以下の事例があります。
- 不登校だった生徒(児童)に笑顔がみられ少しずつ学校に行けるようになった
- 職場をやめようと思っていた会社員が退職を踏みとどまった
- 家庭内暴力が落ち着き親子関係が改善した
- 夫婦関係が改善し離婚を回避できた
心理職は心の不調が改善した相談者から感謝されることにより、仕事の意欲が高まることが多いでしょう。
相談者と向き合うことで自身の成長につながるのが嬉しい
相談相手の悩みに直接かかわることで、自分の課題や心の問題が解決し、自己成長できます。
相談者との対話のなかから「このような考え方もあるんだ」と、これまで気づかなかったことが学べる機会も多いようです。
お互い悩みや置かれた環境は違っても、自分と違う考え方や共感できる部分を共有することで、自己理解が深まるでしょう。
心理カウンセラーに向いている人の特徴
心理カウンセラーに向いている人の特徴を解説します。
人に関心が持てる人
人に関心が持てる人は、心理カウンセラーに向いています。
心理カウンセラーの仕事は相談者から話を聞き、問題解決の支援をおこなうことです。
そのため、相手が今どのような痛みを持っているか関心を持ち、寄り添っていく姿勢が大切です。
人の話を根気よく聞ける穏やかな性格の人
傾聴ができる人は心理カウンセラーに向いています。
なぜなら、相手の気持ちに寄り添って話を聞くことにより、問題解決の糸口を見つけることができるためです。
自分ごとのように親身になって話を聞いてくれるカウンセラーに、相談者は心を開きます。
人は心を許せる相手には、素直に胸のうちを吐き出すことができるため、心の痛みや問題の根本解決につなげるサポートができるのです。
人の役に立ちたい人
人の役に立つ仕事がしたいと情熱を持っている人は心理カウンセラーに向いています。
カウンセラーの仕事は、相談者の会話のなかで心の痛みを感じ取り、課題解決の糸口を探ることです。
そのためには相談者の気持ちに寄り添い、自分本位なアドバイスをしないことが大切です。
一方、エゴイストで人の痛みに共感できない人はカウンセラーに向いていません。
人の役に立ちたい気持ちがあるか、相手目線で対話ができるか、しっかり自分自身を俯瞰してみましょう。
相談者と距離感を保てる人
相談者の問題解決の支援がカウンセラーの仕事ですが、実際に現状を打開するのは相談者自身です。
感情移入をしすぎて相談者との線引きが曖昧になると、お互い依存し合う関係になってしまいます。
心の相談を持ちかけられたら相手と一定の距離を保ち、カウンセラーの立場をわきまえて仕事に向き合うことが大切です。
心理カウンセラーに向かない人の特徴
心理カウンセラーに向かない人の特徴を解説します。
自己主張が過剰な人
相談者との対話が苦手で、自分の意見を一方的に押しつける人は心理カウンセラーに不向きでしょう。
精神的に不安定な相談者にとって、自分の考え方や価値観を受け入れてもらえないことは、この上ない苦痛をもたらします。
クライアントが何度も同じ話を繰り返しても、焦ることなく耳を傾ける姿勢が大切です。
相談者に感情移入しすぎる人
相談者に寄り添い、信頼関係を築くことは大切ですが、感情移入することは禁物です。
相談者に同情して特別な態度を取ってしまうと、共依存を招いて相談者の自立を妨げてしまいます。
また、感情移入はカウンセラー自身のメンタルにも不調をきたし、正確な診断ができなくなるため注意が必要です。
心理カウンセラーの仕事はきつくても目指したい!プロになる対策
心理カウンセラーになるための効果的な学習法についてご紹介します。
大学や大学院で履修科目を受ける
臨床心理士や公認心理師は、大学や大学院の卒業(履修科目修了)が受験資格となります。
臨床心理士
- 指定大学院または専門職大学院を修了する
公認心理師
- 大学で指定科目を履修・卒業した後、大学院にて指定科目を履修する
- 指定施設にて2年以上の実務経験を積む
通学スクール・通信講座で学ぶ
心理カウンセラー資格を取るなら、通信教育や民間スクールで勉強する方法があります。
とくに通信講座は、自分のペースに合わせて在宅で勉強することができるので、おすすめです。
以下の資格は、約2〜4ヶ月の受講期間で取得できます。
- メンタル心理カウンセラー
- メンタルケアカウンセラー®
- メンタルケア心理士®
- 産業心理カウンセラー
通信講座の費用は、30,000円〜40万円前後と幅広く、資格の種類や受講期間によって変動します。
支払い負担が軽くなる月賦払いの講座も多いので、ぜひ検討してみてください。
心理カウンセラーの資格を目指せるおすすめスクール
ヒューマンアカデミー / 通信講座(通信)
ココがポイント!心理系講座が21講座!あなたに合った講座が見つかる
スクールホームページ:
ヒューマンアカデミー / 通信講座
TERADA医療福祉カレッジ/通信(通信)
ココがポイント!基礎から上級まで目的に合わせてコースが選べる!
スクールホームページ:
TERADA医療福祉カレッジ/通信
ヒューマンアカデミー 心理学講座(通学/全国)
ココがポイント!カウンセラーとして必要なスキルを総合的に学べる!
スクールホームページ:
ヒューマンアカデミー 心理学講座
一般社団法人 Cocoloラーニングアカデミー(通学/全国)
ココがポイント!少人数制でアットホーム。ビジネスや生活で使えるNLPを学ぶ!
スクールホームページ:
一般社団法人 Cocoloラーニングアカデミー
リカレントメンタルヘルススクール(通学/関東・関西・東海・東北)
ココがポイント!メンタルヘルス対策のプロを育成する
スクールホームページ:
リカレントメンタルヘルススクール
TKN心理サロン(通学/関西)
ココがポイント!「心のドアを優しくノックできる」カウンセラーになろう!
スクールホームページ:
TKN心理サロン
まとめ|心理カウンセラーの仕事はきついけどやりがいが多い職種!
相談者との対話が難しい心理職は仕事が厳しく、自身の心の不調につながるリスクがあります。
その反面、カウンセリングを経て相談者が成長する姿をみられる楽しみもあり、非常にやりがいがある職種です。
心理カウンセラーの仕事内容は多岐に渡り、スクールカウンセラーや臨床心理士など、さまざまな種類があります。
医療や学校、福祉施設などでカウンセリングの仕事を経験し、自信を身につけてキャリア形成や自己成長につなげてみてください。