学習者から感謝された時
私が日本語教師として働いていて、最もやりがいを感じる時は、自分が日本語を教えた学習者から感謝された時です。
「先生に日本語を教えてもらったおかげで留学できました」とか、「先生の日本語の授業が毎日楽しみだったから1年間勉強を続けられました」など、覚えた日本語で一生懸命感謝の気持ちを伝えてくれた時には、「あ~、日本語教師やっててよかったなぁ」と思います(^^)
中には、お手紙やプレゼントを用意してくれる学習者もいて、日本語教師という仕事は大変なことも多い分、学習者からの感謝の言葉はとても心に響きますね。
学習者の成長を感じられた時
日本語を学ぶ学習者の成長を感じられた時も、日本語教師としてのやりがいを感じます。
日本語教師に限らず、国語や英語、数学などどんな科目を教える場合でも、学習者に成長が見られた時には教師としてのやりがいを感じるのですが、日本語教師の場合は、学習者との間に共通言語がなく、教えるのに苦労することも多いので、学習者の日本語力が伸びると自分のことのように嬉しくなります。
ひらがな・カタカナすら読めなかった学習者が、コツコツ努力を積み重ねて、日常会話レベルの日本語を使いこなせるようになった時の喜びは、本当に言葉にできないものです(^^)
日本語を学ぶ学習者って、留学だったり日本での就職だったり、人生のターニングポイントといえるような高い目標に向かって頑張っている方も多いので、その人の人生を決める大事な時期に貢献できていることが、何より嬉しいです。
新たな価値観・文化に触れられた時
さまざまな国籍やバックグラウンドを持って生きてきた学習者から、新たな価値観・文化について学ぶことができた時にも、日本語教師としてのやりがいを感じます。
もともと国際交流が趣味で、アジアや欧米諸国はもちろん、どこそれ?というような国から来た外国人のお話を聞くのは好きだったのですが、日本語教師になってからというもの、自分の世界観が本当に広がりました。
日本語教師って学習者に日本語を教える仕事ではあるのですが、逆に学習者から学ぶことも多いんです。
あ、そういう生き方もあるんだ!と、自分の人生を見つめ直すきっかけがある日突然訪れることもあって、面白い仕事だなぁと思いますね。
日本のすごい所を発見できた時
日本語教師は、日本語だけではなく日本文化や歴史など、日本語以外のことを教える機会も多いため、日本のすごい所を発見できた時、とても嬉しくなります。
日本文化って世界的に見てもかなり独特で、伝統文化や食文化、サブカルチャーなど、カテゴリーごとにお腹いっぱい学べるくらい魅力が詰まっているので、学習者に日本のすごさを気づかされることもよくあります。
例えば、アニメ好きな中国人の学習者から自分の国で流行っている日本の声優さんを教えてもらって、日本の声優業界のレベルの高さについて知るきっかけとなったことがありました。
こうやって発見した日本の魅力は、別の学習者にとっての授業のネタにもなりますし、学習者にもっと日本を好きになってもらえれば、教師としてのモチベーションも上がりますね(^^)
海外で日本語教師の仕事をもらえた時
海外で日本語教師の仕事をもらえた時も、日本語教師としてのやりがいを感じる瞬間です(^^)
特に、日本語教師の仕事が見つけにくいといわれているヨーロッパで、日本語教師の仕事をもらえた時には、この仕事をやっててよかったと思いました。
ヨーロッパでの日本語教師のお仕事は、結局コロナの影響で流れてしまったのですが、海外に住みたいという夢を実現できる選択肢があるというのは、やっぱり嬉しいですね。
オンライン授業が日本語教育業界へ急速に普及してから、オンライン日本語教師やフリーランスなど、場所や時間を自由に選べる新しい働き方もできるようになっているので、海外で働いてみたいと思っている人は、一度挑戦してみてもいい仕事なのかなと思います。
まとめ
今回は、私が日本語教師としてのやりがいを感じる時を主に5つご紹介しました。
これらはほんの一例で、日本語教師のやりがいって本当にたくさんあると思います。
もちろん、授業準備に疲弊すること、時には理不尽な態度を取る学習者にあたることもあるでしょう。
でもやっぱり、大変な仕事である分、返ってくるものも大きいのが日本語教師という仕事なのではないかな、と思います♪