ペン字(ボールペン字・筆ペンなど)の資格・検定・技能認定にはどんなものがある?
■[日本書写技能検定協会]硬筆書写技能検定
[日本書写技能検定協会]の硬筆書写技能検定は、国内唯一の硬筆の書写技能検定試験で、文部科学省が後援しているペン字検定試験です。
試験は年3回実施され、令和2年度試験の場合、令和2年7月19日(日)・令和2年11月8日(日)・令和3年1月31日(日)が試験日です。一年間に何日も試験日があるので、比較的受かりやすいペン字検定試験だといえます。
年齢や学齢などによる受験制限はありませんので、誰でも受験できるボールペン字の資格試験です。
検定試験を受けるとき、複数の級位を併願できないことに注意しましょう。
級は、6級・5級・4級・3級・準2級・2級・準1級・1級の8つの等級があります。
「等級のレベル」・「受験料」・「合格率(平成28年度第3回試験)」は以下のとおりです。
●6級:小学校1年~3年程度(最も初歩的な技術・知識レベル)・900円(税込)
(※2018年より新設された級なのでデータ無し)
●5級:小学校3年生以上程度(初歩的な技術・知識レベル)・1,200円(税込)・89.9%
●4級:中学生・高校生程度(基礎的な技術・知識レベル)・1,500円(税込)・85.0%
●3級:中学生・高校生程度(一般的な技術・知識レベル)・2,500円(税込)・61.1%
●準2級:高校生・大学生・一般社会人程度(やや専門的な技術・知識レベル)・3,000円(税込)
(※2018年より新設された級なのでデータ無し)
●2級:高校生・大学生・一般社会人程度(専門的な技術・知識レベル)・3,500円(税込)・48.2%
●準1級:高校生・大学生・一般社会人程度(より専門的な技術・知識レベル)・5,000円(税込)・19.6%
●1級、大学生・一般社会人程度(高度な専門技術・知識レベル)、6,500円(税込)、10.3%
このペン字検定試験に合格すると履歴書や内申書にそのことを書くことができます。
また、文部科学省後援の検定試験でもあるため、好印象を与えることができる可能性があります。
大学などの入試の際に優遇されたり、単位として認定されたりなどのことも期待できるかもしれません。
■[ユーキャン]日本書道協会 技能認定制度
生涯学習のユーキャンを提供しているのが[(株)ユーキャン]です。日本書道協会は、(株)ユーキャンの傘下の団体。日本書道協会は、1973年に設立して現代書道講座や現代ペン字講座の開講と、書道やペン字の学習を長年行っている団体です。
日本書道協会が、受験者の書の実力を認定するものが「技能認定制度」です。このペン字資格・検定試験は、日本書道協会の会員や通信講座の受講生で無い方でも利用することができます。
硬筆書道は、「実用ボールペン字」と「筆ペン」があり、5級~1級に分かれています。「硬筆ボールペン字部門」と「臨書部門」に関する段位認定システムがあります。
費用の方は、実用ボールペン字の認定だと、検定試験に合格した場合のみ認定の免許料が必要になります。
認定の免許料は「部門」と「段位・級位」により異なります。
例えば、「実用ボールペン字部門」の場合の免許料は以下の通りです。(※令和2年5月現在)
・5級:3,000円(税込)
・4級:4,000円(税込)
・3級:6,000円(税込)
・2級:8,000円(税込)
・1級:10,000円(税込)
他の団体から段級位の認定を過去に受けている場合でも、こちらの技能認定試験を受ける際には、各部門の最下位級から受験する必要があるペン字検定試験です。
ただし、いつでも受験可能ですので、さらに上の級や段の認定を受けることもできます。
日本書道協会が実地しているボールペン字や筆ペンに関する技能認定試験なので認知度もあるといえます。
採用試験の際に認定の有無を履歴書に記載すると採用側に対して好印象を与えることができるかもしれません。
また、日本書道協会は地区別書道展などのイベントなどをしており、書道が好きな方と繋がることができるかもしれません。
■[日本ペン習字研究会]日ペンの師範認定試験
[日本ペン習字研究会(日ペン)]は、昭和7年設立と歴史があり、指導実績は100万人以上です。
ペン字教育界をリードしてきた存在であるともいわれています。
日ペンは、1流講師が、級位・段位・師範位を審査して認定しています。
審査に関しては、受講後でも対応してくれるので、焦って認定を得ようとする必要はありません。
師範になるための試験は、1年に1回です。
規定部(日常的な短文)・筆ペン部・かな部(ちらし書き)の部門があり、それぞれで師範認定試験が行われます。
日ペンでは、10級~1級と準初段~5段の認定の際には、審査料は不要です。
ただし、推薦以上の場合は費用がかかります。
師範になるときに必要となる費用は80,380円(税込)は以下のとおりです。
・5段:推薦になる際に受験料:3,240円(税込)
・推薦:準師範になる際の受験料:3,240円(税込)
・準師範:師範になるには、講習会に参加することが必要となりその費用:8,100円(税込)
・師範になる際の受験料:11,800円(税込)
・試験合格後の登録料:54,000円(税込)
(※上記は、令和2年5月現在)
他の団体もボールペン字や筆ペンに関する資格・検定試験をしていますが、師範になる際の費用負担は同じくらいです。
特別、日ペンで師範認定を受ける際は、費用が高額になるという話ではありません。
ペン字教育業界をリードしてきた存在なので、日本ペン習字研究会で師範認定されれば、綺麗な字を書けると他者から認識されます。
その結果、やはり転職の際に履歴書にその事実を記載すれば採用試験の際に有利になるのです。
日本ペン習字研究会名誉会長の石川芳雲先生・日本ペン習字研究会会長の田中鳴舟先生などの一流講師と接点を持てますし、全国各地で開催されている展覧会やスクーリングにも参加できます。
まとめ
当ページでは、ペン字検定試験の中から3つの検定試験についてご紹介をしてきました。
ペン字(ボールペン字・筆ペン)講座の受講をご検討されている方は、ぜひ参考にしていただき、綺麗な字を書く技術と、その技術を証明できる級位・段位・師範位などを取得され、就職・転職の際のアピールや、筆耕などのお仕事にご活用になられてみてはいかがでしょうか。
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