理学療法士の仕事内容とは?
理学療法をおこない身体機能の回復を図る
理学療法士は、病気・ケガ・老化などによって身体機能が低下した方に、理学療法に基づいたリハビリをおこないます。
このリハビリにより、「歩く・立ち上がる・座る・寝返る・起き上がる」など、人が生活するうえで基本となる動作(基本的動作能力)の改善を図ります。
理学療法士の業務は、「運動療法」と「物理療法」の2つに分かれています。
運動療法
歩行訓練など患者の方に実際に身体を動かしてもらい、筋力や関節の機能回復を目指します。
筋力増強運動や関節可動域運動、基本動作練習、呼吸練習、腰痛に利く腰痛体操などの治療体操などもおこないます。
物理療法
温熱や電気、超音波、水、赤外線など、さまざまな機械を使用して症状に応じた刺激を与え、痛みを取り除いたり、身体をほぐしたりします。
理学療法士は、人体構造を熟知し、患者一人ひとりに応じた機能回復のサポートをおこなうリハビリのスペシャリストといえます。
また、近年では高齢化にともない、ケガの未然防止にも理学療法が注目されています。
理学療法士の需要はさらに高まるでしょう。
スポーツ分野での理学療法士の働き方は?
スポーツ選手の身体機能管理をサポートする
理学療法士は医療施設だけでなくスポーツ現場でも求められており、多くのプロチームで理学療法士がトレーナーとして活躍しています。
仕事内容
選手がケガを負った際に、状態を迅速に評価し、医師の診断をもとにリハビリをおこなうことで再びチームで活躍できるようサポートします。
また、選手の動作を分析して、動きの改善指導と的確なケアを施し、パフォーマンス向上やケガの予防を図ります。
病院勤務との違い
◎選手により寄り添うことができる
病院勤務の場合、患者が来院しない限りは治療をおこなえません。
しかしプロチームのトレーナーとして働く場合は、選手の状態を毎日診ることができ、必要に応じて練習時間外や自宅でのリハビリメニューも組み立てることができます。
◎スピード感のあるリハビリの計画
試合に合わせてコンディションを最善の状態にもっていけるようにするため、どのようなリハビリをどのくらいの期間をかけてどの程度おこなうかを考え、管理する必要があります。
ときには、少し無理なスケジュールだとしても、すぐ試合復帰させないといけないというケースもあるでしょう。
細かく段階を踏んだリハビリをするべきか否かを見極め、よりスピードを意識したリハビリ計画の作成が求められます。
将来的にプロスポーツ分野に携わりたいという方は、まずはトレーナー派遣をおこなっている病院に勤め、理学療法士としての実績を積んでから目指されてみてはいかがでしょうか。
理学療法士のスキルや知識を活かせる副業はある?
理学療法士として働きながら、知識や経験を活かして副業をしている方は多くいます。
理学療法士は主にシフト勤務のため、スケジュールや体力面で支障が出ない副業選びが必要です。
もちろん、職場によって就労規則は異なるので、まずは副業が禁止されていないことを確認してください。
また、確定申告も忘れないようご注意ください。
(1)スポーツトレーナー
個人契約のフリースポーツトレーナーは、理学療法士としての知識を活かせるでしょう。
スポーツトレーナーになるために必ず資格が必要なわけではありませんが、アスレティックトレーナーやJATAC-ATCなどの資格を取得すればさらに活動の幅が広がり、クライアント獲得にも役立つでしょう。
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(2)非常勤勤務
別の職場で、短時間勤務の非常勤として契約を結ぶ方法もあります。
週1回から就業可能な場合が多くあるので、無理なく働くことができるでしょう。
本業とは異なる領域を選べばスキルアップにもつながり、視野も広がります。
(3)ジムやスポーツセンター
ジムやスポーツセンターでトレーナーとしてアルバイトをすることで、理学療法士のスキルを活かせます。
夜遅くまで営業しているジムを選べば、本業就業後の時間にも勤務できます。
(4)Webライター・ブログ、記事の監修
文章を書くことに抵抗がない方は、Webライターとして活動できます。
健康や医療などの専門性の高い記事は需要があり、未経験でも稼げる可能性があります。
スマホやパソコンとインターネット環境さえあれば、すぐに始められるのが魅力です。
また、専門家として記事をチェックする監修者となることも可能です。
(5)セミナー講師
理学療法士などの医療関係の仕事は、知識の更新や復習が常に必要なため、セミナーや勉強会が多く開かれています。
理学療法士の経験を活かし、休日は講師として活動する方も多くいるようです。
理学療法士を目指せるおすすめスクール
国際医療福祉専門学校
ココがポイント!多数の卒業生が医療機関で活躍しています。
スクールホームページ:
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まとめ
理学療法士の仕事内容や働き方についてご紹介しました。
理学療法は、身体機能の回復だけでなく、ケガの予防にも用いられます。
その特性を活かして、スポーツの現場でも需要が高い職業です。
また、理学療法士としてのスキルを活かせる副業も多くあります。
ご自身に合った理学療法士としての働き方を見つけてみてください。