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心理カウンセラーの需要と就職事情を解説!需要の高い職場も紹介

心理カウンセラーの需要と就職事情を解説!需要の高い職場も紹介

心理カウンセラーは悩みやストレスを抱える人の相談に乗り、支援をする心の専門家です。そんな心理カウンセラーの仕事に興味を持っているけれど、需要や就職先はあるのか気になっている方もいらっしゃるでしょう。この記事では、心理カウンセラーの需要について、現状と今後の将来性を合わせて解説します。

更新日:2023-11-22(公開日:2019-05-13)

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ACCEL JAPAN アンバサダー 岡田結実
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心理カウンセラーの需要

心理カウンセラー 需要と就職事情

心理カウンセラーの需要は急速に高まっています。
2011年の東日本大震災では全国的に不安を抱える人が増え、心理カウンセリングを受けることの重要性が認知されました。

対面でのカウンセリングはもちろん、電話相談やSNSを利用してのカウンセリングなど、活躍の幅は広がっています。

また、2015年に心理系の専門資格「公認心理師」が国家資格となったことで、心理カウンセラーは全国に広く認知されるようになりました。

心理カウンセラーの活躍は多岐に渡っており、主に以下の領域での需要があります。

  • 医療領域
  • 教育関連領域
  • 産業関連領域
  • 福祉領域
  • 司法・矯正領域
  • 大学・研究領域

もっと詳しく 心理カウンセラーの就職先として需要のある職場

スクールカウンセラーを配置する学校が増えており、就職先が増加

スクールカウンセラーが配置されている学校の数_心理カウンセラーの需要

スクールカウンセラーが配置されている学校の数が増えていることから、心理カウンセラーの需要も増していることがわかります。

文部科学省によると、スクールカウンセラーの配置校数は令和3年度の計画で30,681箇所とされています。平成24年度の配置校数は17,621箇所でしたので、10年間で約1.74倍まで増加したことが分かります。

これまでの推移から考えると、今後もスクールカウンセラーの配置校数は増えていくことが予想されます。

尚、スクールカウンセラーになるには、公認心理師や臨床心理士といった特定の資格や経験などが求められます。
需要にこたえるためにスクールカウンセラーを目指したいと考えている方は、募集要項を確認しておきましょう。

出典 文部科学省 スクールカウンセラー等活用事業

カウンセリングの需要は増加傾向のため、将来性がある

社会のカウンセリングに対するニーズは今後も伸長していくでしょう。

深刻な悩みや心の不調を訴える人は増加傾向にあり、低年齢化が進んでいます。
近年は子どもの不登校やいじめ、自殺問題など深刻なケースが相次いでおり、心理カウンセラーによる対応が急がれています。
社会の複雑化にともない、今後は子どもの心理的アプローチもできる人材に需要が集まるでしょう。

また、問題視され続けている社会人のメンタルヘルスケアに関しても需要が高まっていくでしょう。

平成26年6月の労働安全衛生法改正では、従業員数50人以上の企業に対してストレスチェックの実施を義務付けました。

国がメンタルヘルス改善を進めていることからも、カウンセリングの機会が増加することは明らかでしょう。

参考 厚生労働省 労働安全衛生法の一部を改正する法律(平成26年法律第82号)の概要

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心理カウンセラーの就職事情

心理カウンセラー求人の現状

心理カウンセラーの需要は拡大していますが、他の仕事と比較すると求人自体はそれほど多くありません。
特に常勤の求人となると、ぐっと少なくなるでしょう。

非常勤やパートの求人は常勤の求人と比べると多いですが、勤務日数や勤務時間などはその職場によります。
そのため、非常勤で働く場合は複数の職場でかけもちして働く人も少なくないようです。

現在は非常勤の就職先が多い心理カウンセラーですが、カウンセリングの需要がさらに増していく今後は常勤の求人も多くなっていくことが予想されます。
需要の拡大を視野に入れてまずは非常勤の仕事で経験を積み、常勤の仕事へのキャリアアップを目指すのもひとつでしょう。
民間スクールでは、カウンセリング業務を修了生に紹介してくれる場合もあります。
学んだ後に案件の紹介を受けて経験を積みたいと考えている方は、紹介実績のあるスクールを利用すると良いでしょう。

心理カウンセラーとして就職するには

心理職に就くためには、こまめにインターネットで求人検索をおこなう必要があります。ハローワークなどでも求人を出している場合があります。
また、スクールカウンセラーなどの募集は各自治体のホームページなどで告知されています。

臨床心理士や公認心理師の資格を持っている場合は、大学・大学院の教授の紹介があったり、実習先に就職できることもあるようです。

また、臨床心理士や公認心理師の資格を応募条件にした求人は、常勤の仕事も比較的多い傾向にあります。常勤として安定した勤務をしたい方は、こういった資格の取得を検討してみても良いでしょう。

現在は非常勤の就職先が多い心理カウンセラーですが、カウンセリングの需要がさらに増していく今後は常勤の求人も多くなっていくことが予想されます。

まずは非常勤の仕事で経験を積み、常勤の仕事へのキャリアアップを目指すのもひとつでしょう。
民間スクールでは、カウンセリング業務を修了生に紹介してくれる場合もあります。

求人サイトでの心理カウンセラーの求人数

2022年11月に各求人サイトで調査したところ、全国で平均2,500~3,000件程度の心理カウンセラー関連求人が掲載されていました。

他の職種に比べると件数は多くありませんが、前年と比較して求人件数が増加しているようです。

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心理カウンセラーの就職先として需要のある職場

心理カウンセラーの就職先として需要のある職場

領域 就職先の例 主な仕事内容

医療領域

病院やクリニック、保健所、精神保健センターなど 精神科医などと連携を取り合いながら、幼児から年配の方まで幅広く相談、カウンセリング業務をおこないます。ときには、患者の家族の相談にあたることもあります。

教育関連領域

学校や教育センターなど 学校で働く心理カウンセラーは一般的にスクールカウンセラーと呼ばれます。不登校やいじめなどで悩む学生や、保護者のカウンセリングをおこないます。教師との連携も必要です。

産業関連領域

企業内の相談室、ハローワーク、健康管理センターなど 対面でのカウンセリング業務の他、電話やメールなどでカウンセリングをおこなうこともあります。

福祉領域

児童相談所、高齢者福祉施設、リハビリテーションセンター、障害者施設、精神保健福祉センターなど 児童相談所の場合、虐待やドメスティック・バイオレンス(DV)などの悩みに対応します。

司法・矯正領域

家庭裁判所、少年鑑別所、刑務所、少年院など カウンセリング業務の他、犯罪を扱うので、法律についての知識も必要になります。

大学・研究領域

専門学校、大学、大学付属の心理・臨床センター、民間企業の研究機関など 専門学校や大学での講義や、大学付属の心理臨床センターでのカウンセリング業務、また民間企業の研究機関で研究をおこなったりします。

上記で紹介した領域のなかでも、特に医療領域と教育関連領域で働くことが多いようです。

関連記事 心理カウンセラーの仕事内容

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こんなお仕事も!需要の高まるSNSカウンセラー

SNSカウンセラーの需要

社会に求められるカウンセリングの形に合わせてSNSカウンセラーの需要が高まっています。

SNSカウンセラーは「一般社団法人 全国SNSカウンセリング協議会」が、広く社会に対して、安心・安全なSNSカウンセリングを提供できる人材を保証するための認定登録制度です。対面とSNSでのコミュニケーションの違いを知り、SNSでのカウンセリングの技術を習得します。

近年では、対面や電話でのカウンセリングに抵抗のある方へのオンラインカウンセリングの需要もあり、複数のサービスが立ち上げられています。
また、2020年には国により「自殺対策におけるSNS相談事業(チャット・スマートフォンアプリ等を活用した文字による相談事業)ガイドライン」が設けられ、各自治体でもひきこもりや自殺問題に対して、SNSでのカウンセリングができる仕組み作りをおこなっています。

こうした背景から、SNSカウンセラーは時代の流れとともに重要視され、今後も需要の高まりが見込まれます。

参考 厚生労働省 自殺対策におけるSNS相談事業(チャット・スマートフォンアプリ等を活用した文字による相談事業)ガイドライン概要

SNSカウンセラーの認定登録要件

規定の心理カウンセラー資格または隣接国家資格を取得していることです。

規定の心理カウンセラー資格

  • 公認心理師(国家資格)
  • プロフェッショナル心理カウンセラー(一般社団法人全国心理業連合会)
  • 産業カウンセラー(一般社団法人日本産業カウンセラー協会)
  • 臨床心理士(一般社団法人⽇本臨床⼼理⼠会)
  • ガイダンスカウンセラー(一般社団法人⽇本スクールカウンセリング推進協議会)

隣接国家資格

  • 精神保健福祉士
  • 社会福祉士
  • キャリアコンサルタント

通信講座で学べるものもあるので、まずはこれらの資格取得を目指しましょう。

もっと詳しく SNSカウンセラー

心理カウンセラーの活躍の場は多岐に渡りますが、今後はさらにさまざまな場所で求められるようになるでしょう。経験やスキル次第で仕事の幅を広げていけるのも心理カウンセラーの魅力のひとつです。

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心理カウンセラーの年収はどれくらい?

心理カウンセラーの年収は、勤務する職場や保有資格によっても異なります。

勤務先別の平均年収や月給を一覧で紹介します。職場によって大きく異なる場合もありますので、参考としてご覧ください。

勤務先 平均年収、給料

病院
(メンタルクリニック、心療内科など)

常勤の場合:年収300~400万円
非常勤の場合:時給1,500~2,000円

企業

年収300~400万円

学校

常勤の場合:年収300~400万円
非常勤の場合:時給3,000~5,000円

独立開業
(フリーランス)

~年収1,000万円以上
※働き方などによって大きく異なる

関連記事 心理カウンセラーの給料・年収はどれくらい?

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資格を取らなくても心理カウンセラーになることは可能?

資格を取らなくても心理カウンセラーになることは可能?

資格がなくても心理カウンセラーになることは可能ですが、就職するには資格の取得を目指すのがおすすめです。
資格を持っていなくても、福祉領域の心理職では相談員として求人を出している場合や、障害者(児)施設などの支援業務で働ける場合もあります。
ただ、資格がないとカウンセリング業務には就けない可能性が高いです。

心理カウンセラーの求人は全体的に少なく、有資格者や経験者を求めるところも多くあります。特に、学校、病院などでは、臨床心理士や公認心理師の資格取得を必須としているところが大半です。
資格取得までの条件が細かく決まっているため、ハードルが高く感じるかも知れませんが、臨床心理士や公認心理師の資格を持っている場合は、大学・大学院の教授の紹介があったり、実習先に就職できることもあるようです。

「心理をこれから学んでみたい」「心理カウンセラーに興味がある」方は、まずは気軽に学べる資格を取得してみてはいかがでしょうか。

例えば、メンタルケアカウンセラーなどはおすすめの資格です。
信頼性の高い資格で、週3回、1日10分勉強すれば、約3ヶ月程度で資格を取得できるので、これから勉強を始める方にもぴったりです。

他にもさまざまな民間資格があるので、ご自身の希望に合った講座を探してみてください。

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心理カウンセラーの国家資格・民間資格は何がある?

国家資格は公認心理師のみ

心理系資格の国家資格は、現在のところ公認心理師のみです。
公認心理師は信頼性が高く、学校や医療機関の心理カウンセラー求人でも求められることが多い資格です。

大学・大学院で心理系科目を学ぶ必要があるため、取得のハードルは高くなっています。

具体的には、国家試験の受験資格を得るために4年制大学で指定科目を履修したのちに大学院にて指定科目を履修すること、または指定施設での2年以上の実務経験が必要です。
また、これらと同等以上の知識と技術があると認定された場合も受験が認められます。

取得するには時間も努力も必要になりますが、そのぶん就職や転職に活かしやすい資格といえます。

関連記事 公認心理師の資格取得

民間資格は臨床心理士や認定心理士などさまざまな種類がある

心理カウンセラーの民間資格には、国家資格と同じく大学・大学院で心理系科目の履修が必要なものから、民間スクールや通信講座で取得できるものまで、さまざまな種類が存在します。

民間スクールの資格は、基本的な知識を短期間で学べるものから、公認心理師と同程度の履修時間が必要な資格まで取得の要件もさまざまです。

心理カウンセラーの民間資格

  • 臨床心理士
  • 認定心理士
  • メンタル心理カウンセラー
  • メンタルヘルス・マネジメント検定®
  • こころ検定®

など

関連記事 心理カウンセラーの資格習得

心理カウンセラーの国家資格・民間資格取得の難易度

心理カウンセラーの資格の難易度は、低めのものから高めのものまで幅広くあります。

例えば国家資格の公認心理師や信頼性の高い臨床心理士といった資格は、大学・大学院での単位取得と資格試験合格が条件になるなど難易度が高い傾向にあります。

民間スクールで取得できる資格には、講座カリキュラムを修了することで資格認定を受けられるものなどもあります。

どの資格を取得するべきかは、心理カウンセラー資格をどのように活かしたいかによって変わってきます。

興味がある分野や、自分が必要とする分野を選んで学ぶとよいでしょう。
関連記事 心理カウンセラー資格の難易度

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社会人が心理カウンセラーになるには?

社会人が心理カウンセラーになるには?

資格がなくても心理カウンセラーを名乗ることはできますが、カウンセリングに必要な知識やスキルのないカウンセラーに相談しようと思う人は少ないでしょう。
そのため、カウンセリングの知識・技術を身につけるために、専門の教育機関で学ぶ必要があります。

社会人が働きながら心理カウンセラーを目指すには、自分の生活と両立しながら学べる教育機関を選択しましょう。

通信制大学、大学院で学ぶ

心理系科目を設置している大学や大学院で専攻科目を学ぶ方法です。
心理について体系的に学習することができます。

医療機関などで働きたい場合や、スクールカウンセラーとして働きたい場合は公認心理師や臨床心理士の資格を取得する必要がある場合がほとんどです。

これらの資格は、大学・大学院での心理系科目の履修が資格試験の受験要件になります。
そのため、クリニックや学校への就職を希望する方は大学への入学が必要です。

通学制の大学は日中に通学する必要があるため、社会人が単位を取得していくことは難しいかもしれません。
通信制大学であれば、自分の都合に合わせて在宅での学習が可能です。

通学スクーリングが必須の科目もありますが、スクーリングの日程は週末や夜間などに設定されている場合がほとんどなので、社会人も学びやすい環境といえるでしょう。

関連記事 心理学が学べる通信制大学

通学スクールで学ぶ

心理カウンセラー育成やカウンセリングを教えているスクールで学びます。
社会人の受講がメインのスクールが多いため、働きながらでも通いやすい開講スケジュールとなっています。

プロのカウンセラーとして活躍している講師から直接カウンセリングスキルを教わることができるスクールも多いようです。
そのため、カウンセラーとして活躍できる実践的なスキルを身につけられるでしょう。

修了後にカウンセリングの業務を紹介してくれるなど、カウンセラーとしての経験・実績を積めるようサポートしてくれるスクールも複数あります。

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通信講座で学ぶ

心理カウンセラー資格取得を目指せる通信講座で学びます。
仕事や家事などと両立しながら知識を身につけることができます。

資格試験も在宅で受験できる場合もあります。その場合は学習期間のみならず試験まで自宅でおこなうことができるため、忙しい方も無理なく資格取得を目指せるでしょう。

自分に心理カウンセラーが向いているか知りたい場合や親しい人のカウンセリングをしてあげたい場合、身につけたカウンセリング知識を職場でのメンタルヘルスケアに活かしたい場合は、気軽にチャレンジできる通信講座での資格取得がおすすめできます。

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よくある質問

Q.心理カウンセラーに向いている人とは?

A.

心理カウンセラーは、相談者の立場や置かれている環境を踏まえて、真摯に悩みと向き合う必要があります。 相談者の立場や年齢はさまざまなので、幅広い視野や豊かな教養を持つことも大切です。 また、感情移入しすぎると心理カウンセラー自身がつらい気持ちになってしまうため、気持ちの切り替えがうまく、自分をしっかりと持っている人物が向いています。 さらに、心理カウンセラーは企業や行政機関、学校などと連携する必要もあるため、コミュニケーション能力の高さも求められます。

関連記事:
心理カウンセラーになるには?

Q.心理カウンセラーの給料はどのくらい?

A.

心理カウンセラーの平均年収は、平均で430万円ほどといわれています。職場や雇用形態、経験年数によってバラつきがあるようです。

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心理カウンセラーの給料・年収

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