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行政書士はなぜ「恥ずかしい」と言われるのか。理由と実態を解説

行政書士に興味を持って調べてみると、「行政書士は恥ずかしい」「行政書士じゃ生活できない」というネットの情報に引っかかったりしませんか?いざ、行政書士資格の取得を考えても、こういった記事を見つけると不安になってしまいますね。

この記事では、行政書士がどうして「恥ずかしい」と言われるのかを実態と照らし合わせて解説しています。

行政書士は目指す価値のある仕事なのか?
是非この記事を読んで考えてみてください。

更新日:2024-07-10(公開日:2024-07-10)

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行政書士は恥ずかしいのか?

答えは「いいえ」です。
行政書士は決して恥ずかしい仕事ではありません。

行政書士は資格がないと行えない独占業務を持つ、れっきとした国家資格です。合格率は10%前後で、十人受ければ一人しか受からない難関といって差し支えのない資格であり、厚生労働省の調査では行政書士の年収は約580万円となっています(参考:職業情報提供サイトjobtagより

これを恥ずかしい仕事だというのは少し無理がないでしょうか。

ではどうして行政書士は恥ずかしいと言われてしまうのでしょうか。ネットで散見される理由について考えてみましょう。

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行政書士が恥ずかしいと言われる理由と実態

行政書士が恥ずかしいと言われる代表的な理由は以下のようなものがあります。

結論から言うと、これらは根も葉もない噂です。順番に実態を解説していきましょう。

①年収が低いから

前項で解説した通り、行政書士の年収は約580万円と言われています。ちなみに国税庁が発表した「令和4年分 民間給与実態統計調査」によると、日本の平均年収は458万円であり、行政書士の平均年収とは100万以上の差があります。

ただ、多くの職業と同様に行政書士も経験や従事する年齢によって年収が上がっていく傾向にあります。特に行政書士は独立開業者が多いので、経験年数によって顧客数も増加する傾向にあるのは間違いないでしょう。最初の独立時につまずく人が多いのも確かです。

行政書士の3割近くが399万円以下の年収という結果も出ており、独立開業したけれども、顧客の当てがなく仕事が入らなければもちろん年収は下がります。恐らくこういった最初につまずいた資格者が「年収が低い」と言っているのではないかと考えられます。

②誰でも取れる資格だから

行政書士試験の合格率は毎年大体11%程度で推移しています。この数値はむしろ難関と言えると思います。

下記が直近5年間の受験者数と合格者数、合格率です。

年度 受験申込者数 受験者数 合格者数 合格率
令和5年度 59,460 46,991 6,571 13.98%
令和4年度 60,479 47,850 5,802 12.13%
令和3年度 61,869 47,870 5,353 11.18%
令和2年度 54,847 41,681 4,470 10.72%
令和元年度 52,386 39,821 4,571 11.48%

(参考:一般財団法人行政書士試験研究センターホームページより)

合格に必要な勉強時間は法律に関する予備知識がない場合、つまり初心者が試験を受ける場合は1,000時間程度必要だと言われています。勉強にかかる期間は半年〜一年と言われており、実際に勉強している人は『誰でも取れる資格』とは決して言わないのではないでしょうか。

③将来性がないから

行政書士は将来AIに代替される仕事だというのも、ネットで調べていると出てくる理由の一つです。行政書士の業務は書類の作成・申請代行であり、確かにフォーマットが決まっていて、内容を記述するだけであれば、AIに取って代わられる仕事といえるかもしれません。

ただ実際のところ、申請書類の記入は単純作業ではなく、顧客への聞き取り、解決策の提示、場合によっては現地調査が必要になります。また普通に記載すれば通すのが難しい申請をどうすれば通せるのかを考えるのも行政書士の業務の内なのです。そういった仕事をAIが代替できるとは考えにくく、将来的にAIに取られる範囲は行政書士の仕事のうち一部だといえるでしょう。

④他士業よりも低レベルだから

行政書士が他士業よりも低レベルだと言われる所以は、弁護士、弁理士、公認会計士、税理士の資格を持っている場合、行政書士試験を受けなくても行政書士として登録することが出来ることが理由になっているかもしれません。

また、他の国家試験と合格率を比べてみると、確かに行政書士は高めではあります。

試験名 合格率
司法試験予備試験 3〜4%
司法書士試験 4〜5%
税理士試験※受験資格あり 18〜20%
社会保険労務士試験 6〜7%
行政書士試験 10〜12%

ただ、あくまでこれは他の難関国家資格と比べた場合です。例えば東京大学と地方の国公立大学を比較して国公立大学は簡単だというようなものであり、一般的に国公立大学は難関と言って差し支えありません。ましてや低レベルとは言えないでしょう。

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行政書士の魅力

では、反対に行政書士の魅力はどういったものがあるでしょうか。具体的にみていきましょう。

独占業務がある

独占業務とは、その資格を所持していなければ行えない業務のことを指します。

行政書士も独占業務を持つ資格であり、「官公署に提出する書類や事実証明・権利義務に関する書類の作成代理」を独占的に行うことができます。

合格率10%前後の国家資格

行政書士は合格率が10%前後の難関資格であり、合格のためには約1000時間の勉強時間が必要です。行政書士資格を持っているということは、この10%に受かった証明であり、それだけで価値のあることです。

また試験勉強の計画性も証明できるので、行政書士に就くつもりがなくても、転職の際にはアピールポイントになるでしょう。

業務範囲が広く、独立しやすい

行政書士は独立しやすい仕事です。登録が終われば、実務経験がなくても独立できますし、自宅でも開業できるため開業資金もそこまでかかりません。行政書士の登録費用と合わせてもろもろ40万円くらいはかかりますが、店を持つことを考えると低コストで開業が可能です。

また行政書士の業務の範囲は非常に広く、許認可申請だけでその種類は一万を超えます。取り扱うことのできる業務が多岐に渡るので、様々な仕事を請け負うことができます。専門分野を作ればより独立しやすいでしょう。

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行政書士の難しい点

では次に、行政書士の難しい点について見ていきましょう。

試験の難易度が高い

まず行政書士は試験の難易度が高いです。何度も記載している通り、十人受ければ九人が落ちてしまう計算になります。

行政書士試験合格に必要な勉強時間は法律の予備知識がある場合は大体500時間程度、法律に関する予備知識がない場合は1,000時間程度の勉強時間が必要だと言われています。

あなたが法律に関して初心者だとすると、毎日3時間勉強したとしても1年近く、5時間勉強したとしても半年以上の期間が必要です。仕事をしているか否かで平日・休日でとれる勉強時間も変わってくるので、スケジュールを立てて計画的に勉強する必要があります。

登録料が高い

行政書士への登録にはおよそ30万という決して安くはない金額がかかります。

登録する都道府県の行政書士会によって内訳は前後しますが、登録手数料、入会金、登録免許税(収入印紙)何ヶ月か分の会費(行政書士会会費、政治連盟会費の二種類)を初回に納入するのが一般的です。

たとえば、東京都行政書士会を例にすると、内訳は以下の通りです。

(例)東京都行政書士会の場合

内容 金額
登録手数料 25,000円
入会金 200,000円
東京都行政書士会会費3ヶ月分 18,000円
東京行政書士政治連盟会費3ヶ月分 3,000円
登録免許税(収入印紙) 30,000円
合計 276,000円

この他に行政書士バッジの購入代金として3000円かかります。

独立後に自分で仕事を取ってくる必要がある

行政書士は独立開業している人が8割を占めると言われています。

他の事務所に務めるのであれば事務所が受けた仕事を行えば良いのですが、独立開業すると自分で営業し仕事を取ってくる必要があります。これは人とコミュニケーションすることが苦手で営業ができなかったり、コネクションが全くないまま独立したりすると難しい点です。

いきなり独立するのが不安な方は法務事務所で実務の実績を積んだり、一般企業の法務部に勤めて行政書士の知識を活かしながら副業で行政書士を初めてみたりと、独立までの実績を積むのも手段の一つです。

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ネットの噂に惑わされない!

ネットの情報というのは、失敗した人が書く記事がどうしても目立ちます。何故なら成功している人はわざわざ成功していることをネットに書き込まないからです。

行政書士で独立開業して失敗する人がいるのも事実であり、そういった話は失敗談の一つとして冷静に受け止めましょう。ネットの情報に惑わされすぎず、信頼できる機関の情報を参考にしながら、最終的には自分で考えて決めることが大切です。

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