ビジネス実務法務検定資格ガイド
どんな資格
企業の不祥事が相次いで明るみに出る中、さまざまな企業や業種で企業自らが業務を法に照らして適正であるかどうかをチェックし、問題の解決を行うコンプライアンス(法令遵守)が重要視されるようになっています。こうした現場で必要となる法務実務の能力を認定するのが、ビジネス実務法務検定です。ビジネス活動と法律の関係を理解したうえで業務に関連する法的問題を予測・発見できるだけでなく未然に回避しうる能力を有した人材の育成を目的としています。
活躍の場
本資格の取得者は、企業の総務部門や法務部門などで必要な実務知識を持っていると見なされ、キャリアアップのための大きな礎となるでしょう。すでに、社内資格として認定したり、能力評価の参考とする企業も増えています。コンプライアンスの考え方が浸透するに従い、本資格の取得者のアドバンテージはますます大きくなるでしょう。
こんな人が向いています
企業の法務部門を目指している人だけではなく、法的な知識を身につけてビジネス上のリスクを正しく認識する能力を磨くという意味で、すべてのビジネスマンにおすすめできる資格です。3級が社会人全般および学生を対象としていますが、実務レベルでの対応力を目指すのであれば各部門の法務担当者を対象とする2級にぜひチャレンジしたい所です。
ビジネス実務法務検定講座・スクール比較試験データ
項目 | 内容 |
---|---|
資格・試験名 | ビジネス実務法務検定 |
試験日 |
【[第56回]2024年度 12月試験(1級)】 |
試験区分 | 公的資格 |
主催団体 | 東京商工会議所 |
受験資格 | 学歴・年齢・性別・国籍による制限はありません。 2級からの受験や、3・2級を同日に受験することも可能です。 ※ただし、1級は申込登録の時点で2級に合格されてることが条件です。 |
合格率 | 3級:75~90%程度 2級:45~65%程度 1級:8~20%程度 |
出題内容・形式 | 【3級】 ・受験方式:IBT方式・CBT方式 ・出題形式:多肢選択式 ・出題範囲: 1.ビジネス実務法務の法体系 2.企業取引の法務 3.債権の管理と回収 4.企業財産の管理と法律 5.企業活動に関する法規制 6.企業と会社のしくみ 7.企業と従業員の関係 8.ビジネスに関連する家族法 【2級】 ・受験方式:IBT方式・CBT方式 ・出題形式:多肢選択式 ・出題範囲: 1.企業取引の法務 2.債権の管理と回収 3.企業財産の管理・活用と法務 4.企業活動に関する法規制 5.株式会社の組織と運営 6.企業と従業員の関係 7.紛争の解決方法 8.国際法務(渉外法務) 【1級】 ・受験方式:CBT方式 ・出題形式:論述問題 ・出題範囲: ・共通問題 民法および商法を中心に、できるだけ全業種に共通して発生することが考えられる法律実務問題 ・選択問題 特定の業種に関連する一定の法律をクローズアップして出題 以下、事例 1.取引上のトラブルを処理 2.取引関係に立たない第三者とのトラブルを処理 3.法務関係の上司や弁護士などの専門家に法的トラブルの顛末・処理方法を報告 4.予防法務的観点からトラブルになりそうな問題に対応 |
検定料 | 3級 5,500円(税込)(CBTの場合は+2,200円) 2級 7,700円(税込)(CBTの場合は+2,200円) 1級 12,100円(税込) |
問い合わせ先 |
東京商工会議所 〒100-0005 東京都千代田区丸の内3-2-2 丸の内二重橋ビル 検定センターTEL:03-3989-0777 (受付時間:土・日・祝日・年末年始を除く 10:00~18:00) |