通関士は独立可能?
独立は可能
まず通関士として勤務するまでの流れを簡単にご紹介します。
通関士になるためにはまず債務相が管轄する国家資格を取得する必要があります。
こちらの試験は毎年1回例年10月上旬ころに開催されます。
この試験に合格し、税関長の確認でも問題なしと判断され、さたに通関関連の企業に就職し通関士として登録されたあと、実務に携わるという流れが一般的なフローのようです。
では通関士として独立すること自体が可能であるかどうかですが、独立自体は可能です。
通関士資格をを取得後通関関連の企業に就職し経験を積んだうえで、その経験や知識を生かした事業(貿易事務、個人輸入出業など)を展開し個人事業主や新規に会社を設立することは不可能ではありません。
通関士として独立することのメリット・デメリット
メリット
通関士として独立した場合どのようなメリットがあるのかについて解説していきたいと思います。
メリットは以下が挙げられます。
収入アップの可能性
企業に就職している場合基本的に固定された給与しか収入がありません。
ですが、独立開業することによって直接顧客から報酬を得ることが出来ますので、啓脾湯を除いたすべてを収入とすることが可能です。
得意な分野に関する仕事に専念できる
通関業務といっても扱い種類や企業の規模、取り扱う国などによって実務内容は様々です。
中には得意でない業務もあるかと思います。
独立すれば、自身が得意な業務を選んで請け負うことが可能になります。
より得意でスキルを発揮できる業務を選ぶことでより利益を出しやすくなってくるのではないでしょうか。
デメリット
次にデメリットについてご紹介していきます。
デメリットは以下が挙げられます。
根本的に個人での開業が難しい
前述したとおり独立自体は不可能ではありません。
しかし、独立開業したとしても依頼を受けること自体が難しい傾向にあるようです。
通関業務は大きな物流会社、商社、販売会社などが顧客になる場合が多く、大手の実績がある通関会社に依頼することがほとんどです。
新規顧客を獲得しようとした場合、個人事務所に発注が来ないケースが多いようです。
営業努力が必要ですね。
想定した利益が得られない
こちらは上記の理由に付随するところがありますが、新規顧客を獲得することが難しい傾向にあるため、思ったような利益を得られない場合もあります。
特に開業して間もない時期は目標とする顧客数に達することが難しくなってきます。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
通関士として働く場合、資格を取得し、就職先の企業で通関士として実務に関わっていくのが一般的なようです。
ですが、独立自体は不可能ではなく、企業に勤めるより自分の得意な分野でスキルを活かして活躍できる可能性が十分あります。
独立を検討している方は、顧客と案件の獲得のために営業活動について考慮が必要になってくるかもしれません。
本記事が通関士として独立を考えている方の参考になれば幸いです。