通関士の難易度・合格率は?
例年の合格率は約10%
通関士試験の合格率は、年によって上下しますが約10%です。
年度 | 受験者数 | 合格者数 | 合格率 |
---|---|---|---|
2022 | 6,336 | 1,212 | 19.1% |
2021 | 6,961 | 1,097 | 15.8% |
2020 | 6,745 | 1,140 | 16.9% |
2019 | 6,388 | 878 | 13.7% |
2018 | 6,218 | 905 | 14.6% |
2017 | 6,535 | 1,392 | 21.3% |
2016 | 6,997 | 688 | 9.8% |
2015 | 7,578 | 764 | 10.1% |
■参考:財務省関税局・税関(Japan Customs)HP「通関士試験」
試験内容による違いや受験者の母数の違いがあるため一概にはいえませんが、合格率10%の試験は日商簿記1級や税理士、宅地建物取引主任者と同じぐらいの水準です。
通関士の試験難易度が高い理由
法律と貿易業務両方の知識が必要
通関士試験では、「貿易に関する法律知識」と「貿易業務に関する知識」の2つを理解する必要があります。
・法学部に在学していた、または法律の勉強経験がある
・貿易に関するお仕事をしているなど、業務理解がある
の両方またはいずれを満たしている方であれば、抵抗なく勉強できるかもしれません。
ですが、両方とも経験がなく通関士の勉強を行う場合、「馴染みがない」という理由で苦戦される方もいらっしゃいます。
「貿易に関する法律」と「貿易に関する業務」両方の理解が必要になるため、ゼロから学習を始める場合は理解に時間が掛かる可能性があります。
まとめ
通関士は比較的合格率が低く、試験自体もまんべんなく学習が必要です。
法律の知識がある方や貿易に関する業務を行っている方の場合は約350時間の学習で合格する可能性がありますが、ゼロから始める場合は難易度が高い試験です。
効果的に学習に取り組みたいのであれば、通信講座を利用されることをおすすめします。