陶芸資格ガイド
学べること・学び方
粘土をこねて皿・碗・鉢などを製作しオリジナルの陶器で生活を彩ります。個人で窯を持つことは設置場所や費用の問題から難しいため、たいていはカルチャースクールなどの陶芸教室に通ってそこの設備を利用して作品を作ることになります。技術の習得には比較的時間がかかり、プロの世界では「土練り3年、ろくろ10年」などと言われますが、個人で楽しむレベルであれば、そこまで時間はかかりません。
はじめるにあたって
窯や電動ろくろ、粘土、釉薬などは、たいてい陶芸教室の方で準備します。個人でそろえる道具は、、粘土を削るカンナ、ヘラ、針金、なめし皮、筆、紙やすり、(必要なら)手回しろくろ、などです。手回しろくろを除けば、すべてそろえても数千円ですみます。粘土代は、実費で1キロ数百円程度ですが、焼き物は焼くと3割ほど縮むので、大物を作るとけっこう粘土代がかかります。服装は粘土や釉薬を扱うので、汚れてもよいものを用意しましょう。
豆知識
陶芸にはさまざまな技法があります。地色の違う2種類の粘土を混ぜて、マーブルのような効果を出す「練り込み」、埋め込んだ粘土で模様を描く「象眼」、作品表面を削り落としてシャープな面を出す「面取」、判で押して模様をつける「印刻」、表面に塗った色土を掻き落として地色を見せる「掻き落とし」、布目の跡を残した「布目」、焼成時にワラで巻いて模様をつける「火だすき」、ロウを塗って釉をはじく「ロウ抜き」など、多彩です。