自動車整備士資格ガイド
資格・スキルの活かし方
自動車整備士の有資格者の多くは、整備会社やカー用品販売会社、モータースポーツ関連会社、自動車ディーラー、運輸関連業などで活躍しています。この資格を生かすためには、普通自動車免許証は欠かせません。また大型特殊免許やフォークリフト運転技能者資格、ガスやアーク溶接の修了証を取得していれば、就職先も仕事の幅もさらに広がると言えるでしょう。キャリアアップ資格としては、自動車検査主任者や自動車検査員などがあります。
どんな資格
自動車整備士は、自動車の修理、点検、組立などを行うための、国家資格です。快適な運転と共に自動車の安全性を向上させ、事故防止、環境保全につながる重要な仕事です。この資格は、1~3級と特殊整備士の4階級があり、扱う自動車や重量、エンジンの種類によって、計14種類に分類されています。資格取得への道は、実務経験後、検定試験を受験する方法と、国土交通省指定課程(専門学校など)を修了し受験資格を得る方法があります。
気になる将来は?
自動車分解整備事業を行うには、規定以上の自動車整備士を配備することが義務づけられており、自動車整備業界では、欠かせない資格となっています。また最近では女性整備士も増えてきており、積極的な採用も行われています。自動車業界では、排出ガス規制や、ハイブリッドカーの普及など、環境に配慮した構造や技術が進化。そういった最新技術に対する専門知識を持った整備士へのニーズはさらに高まっていくことでしょう。
試験データ
項目 | 内容 |
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資格・試験名 | 自動車整備士技能検定 |
試験日 |
【令和3年度【自動車整備士技能検定試験(学科)】】 【令和3年度【自動車整備士技能検定試験(実技)】】 【CBT試験】 |
試験区分 | 国家資格 |
主催団体 | 国土交通省 |
受験資格 | 級や試験区分によって異なりますので、詳しくは国土交通省のホームページをご参照ください。 |
合格率 | - |
出題内容・形式 | ▽一級自動車整備士(筆記試験・実技試験・口述試験) 【学科試験の科目】 1.構造、機能及び取扱い法 2.点検、修理、調整及び完成検査の方法 3.整備用機械に関する初等知識 4.整備用の試験機、計量器及び工具の構造、機能及び取扱い法 5.材料及び燃料油脂の性質及び用法 6.図面に関する一般知識 7.保安基準その他の自動車の整備に関する法規 【実技試験の科目】 1.基本工作 2.点検、分解、組立て、調整及び完成検査 3.修理 4.整備用の試験機、計量器及び工具の取扱い ▽二級自動車整備士(筆記試験・実技試験) 【学科試験の科目】 1.構造、機能及び取扱い法に関する一般知識 2.点検、修理、調整及び完成検査の方法 3.整備用の試験機、計量器及び工具の構造、機能及び取扱い法に関する一般知識 4.材料及び燃料油脂の性質及び用法に関する一般知識 5.図面に関する初等知識 6.保安基準その他の自動車の整備に関する法規 【実技試験の科目】 1.基本工作 2.点検、分解、組立て、調整及び完成検査 3.一般的な修理 4.整備用の試験機、計量器及び工具の取扱い ▽三級自動車整備士(筆記試験・実技試験) 【学科試験の科目】 1.構造、機能及び取扱い法に関する初等知識 2.点検、修理及び調整に関する初等知識 3.整備用の試験機、計量器及び工具の構造、機能及び取扱い法に関する初等知識 4.材料及び燃料油脂の性質及び用法に関する初等知識 5.保安基準その他の自動車の整備に関する法規 【実技試験の科目】 1.簡単な基本工作 2.分解、組立て、簡単な点検及び調整 3.簡単な修理 4.簡単な整備用の試験機、計量器及び工具の取扱い |
検定料 | 自動車整備士の種類1件につき7,200円 |
問い合わせ先 |
国土交通省 自動車局整備課 http://www.mlit.go.jp/jidosha/jidosha_tk9_000011.html 〒100-8918 東京都千代田区霞が関2-1-3 TEL:03-5253-8111(内線42414) |