太陽光発電施工者資格ガイド
どんな仕事?
太陽光発電施工者とは、その名の通り太陽光発電パネルの設置作業を行う人のこと。施工するために必要な国家資格はなく、各メーカーが必要に応じて、施工者に対し独自の研修を行っているようですが、実際の現場では、理解不十分や技術指導の不足等により、トラブルやミスも少なくないというのが現状です。しかしそのような状況を受けて、民間団体が太陽光発電設置に関する資格制度を設け、施工者の育成に動きだしています。
活躍の場
太陽光発電設置業者や量販店等、太陽光発電パネルの販売や設置を請け負っている会社で求められている人材です。国や地方自治体などが補助金制度や減税措置など、太陽光発電の導入拡大策を行う一方、節電やエコの観点からも導入する家庭は増加傾向にあり、それを担う人材へのニーズはますます高まっています。各団体が独自に行っている資格制度も将来的には統一される動きもあり、今後ますます注目の資格・仕事になると思われます。
必要な知識とスキル
今後、ますます需要が高まる業種なだけに、さまざまなメーカーの商品に関する知識と設置技術が求められます。大切な財産である住宅に手を加える仕事です。商品知識のみならず、建築物や電気系統等に関する知識もきちんと身につけることが、ミスのない仕事に結びつくことになるでしょう。そのためにもメーカー研修や民間団体の講習を受け、確かな知識とスキルを学び、資格を得ることが信頼できる施工者への第一歩と言えるでしょう。
試験データ
項目 | 内容 |
---|---|
資格・試験名 | PV施工技術者 |
試験区分 | 民間資格 |
主催団体 | 一般社団法人太陽光発電協会(JPEA) |
受験資格 | ア)太陽光発電システムメーカーが自社製品の施工を行う技術者を対象に発行しているID取得者、 イ)「住宅用太陽光発電システム設置工事に関する研修事業」の修了者 ウ)JPEAがこの研修事業と同等の研修を行う者として認めた研修機関の研修を修了した者。 |
合格率 | 60~75%程度 |
出題内容・形式 | ・試験方法:マークシートによる5肢択一形式(50問) ・試験範囲: 1.太陽光発電システムの基礎知識 2.太陽電池の知識 3.太陽電池モジュール以外の構成機器 4.施工に関わる住宅屋根の基礎知識 5.太陽光発電システムの導入手順と現場調査と設置前確認 6.太陽光発電システムの設計/太陽電池アレイ用架台の設計 7.安全作業準備と作業前注意事項 8.施工・設置に関わる分類 9.太陽電池モジュールの屋根への設置工事 10.電気機器関連の設置工事 11.点検と維持管理 12.関連法規 13.系統連系手続き |
検定料 | 4,400円(税込) |
問い合わせ先 |
太陽光発電協会(JPEA) PV施工技術者制度運営センター http://www.jcot.jp/ 〒105-0004 東京都港区新橋 2-12-17 新橋 I-Nビル8F TEL:03-6205-4530 FAX:03-6268-8566 E-mail:jcot@jpea.gr.jp |