構造計算資格ガイド
どんな仕事?
構造計算とは、建築物を建てる際に、その建物の安全性を計算するもの。風や地震、重力に対する安全性や耐久性などについて、算出します。昔は、手計算が主流だった構造計算も、現在は専用ソフトや表計算ソフトを用いて行われています。その業務の担い手は、主に構造設計者です。構造計算が必要とされるのは、建築基準法に定められた一定以上の規模の建築物を建てる場合。申請に際して、構造計算書の提出が義務づけられています。
活躍の場
阪神大震災以後、地震に対する建物の安全性や強度に対する関心は高まる一方。また近年、発覚している耐震強度偽装問題により、「構造計算」という言葉に対する注目も高まり、その仕事を担う構造設計者のニーズも高まっています。業種としては、設計事務所、ゼネコン、ハウスメーカー、不動産会社、デベロッパー、工務店など。また百貨店やフード業界でも建築施工を自社で行う企業もあり、異業種への雇用も少なからずあるようです。
必要な知識とスキル
構造計算の基礎となるのは、構造力学。建築士となる上では、必須の学問です。しかし、実際のところ構造計算は、実務を通して学ぶことも多く、構造設計事務所などに所属し、経験を積むことがなによりです。構造計算に関連する資格として「建築構造士」があります。また平成20年11月に「構造設計一級建築士」という資格が誕生しました。これは、相次ぐ耐震強度偽装事件を受け、新たに設けられた構造計算に関する専門資格です。
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